しをり戸

ささやかな庭の山野草と
散歩・旅で出会った草木。 
季語・拙い俳句、
折々の写真などの記録です。

ツキミソウ ( 月見草 )

2010-05-23 |  5月 の花たち

                            ↑ 2010/05/22 撮影

[ アカバナ科マツヨイグサ属の二年草、北米テキサス~メキシコ原産 ]

江戸時代末期に渡来し、観賞用に栽培されましたが、
今ではごく一部だけで栽培されています。
草丈は、約60cm。
全体は細かい毛で覆われます。 
茎は直立し、まばらに分枝します。
葉は、柄が短いかあるいは無し、披針形で柔らかく、
縁には不整の羽状鋸歯があり、互生します。
花期は、6~9月。
葉腋に柄のある花径3~4cmの白い花を1つずつ夕方に開きます。
花は明け方には淡紅色に変わり、日中にしぼむと紅色になります。
花弁は4個で大形の広い倒心臓形、先端はやや凹みます。
雄しべは8本で、花の開口部より出ます。花糸も葯も淡黄色です。
花柱は高く花の上に突き出し、柱頭は4本に分かれて十字形になります。
萼片は緑色で2個あり、開花のとき外側に曲がり、縁は内側に巻きます。
果実はさく果で倒卵形、粗い毛があります。
名は、月見草の意味で、花弁が白く、夕方に開花するので、
これを夕月にたとえて呼んだことから付いたそうです。
一般に、黄色い花を付ける待宵草・大待宵草のことをを月見草と呼ぶのは誤りです。
別名 : ツキミグサ(月見草)

月見草の白い花が見たくて取り寄せたのは、
十年も前のことです。
夕暮れの雨のなか、
真っ白な花を開きました。


2010/05/17 撮影…早朝の閉じ始めの花はとても美しいです。
2010/05/17 撮影
2010/05/19 撮影…雨の花
2010/05/22 撮影…8時には、蕾がほころんでいました。15分くらい経って見に行ったときの画像です。小さな紅色のものは、しぼんだ花です。


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