しをり戸

ささやかな庭の山野草と
散歩・旅で出会った草木。 
季語・拙い俳句、
折々の写真などの記録です。

クリンソウ ( 九輪草 )

2010-05-25 |  5月 の花たち

                               ↑ 2010/05/22 撮影

2010/05/22 撮影

[ サクラソウ科サクラソウ属の多年草 ]

北海道南部~四国にかけ、
山麓の湿地などに自生します。
草丈は、40~80cm。
葉は根生し、
倒卵状長楕円形15~40cmで皺があり、
円頭または鈍頭、低い三角形の鋸歯を持ち、
表裏ともやわらかく無毛です。
表面は鮮緑色で裏面は淡緑色、中央脈は太い白色、
基部は赤みを帯びてしだいに細く
翼のある柄となります。
花期は、5~6月。
花茎の上部に径2~2.5cm、筒部の長い5中裂漏斗形の花を
輪生して2~5層に付けます。
花の色は、紅紫色を基本としますが、
白色や淡紅色など変異が多く、
自然にも白花種が時々あり
シロバナクリンソウと呼ばれます。
果実は、さく果でほぼ球形です。
九輪草は、日本の桜草の仲間で最大です。
名は、実際に九層になるわけではありませんが、
花が何層にも輪生することから
付いたそうです。

多年草ですが、
暑さに弱く保湿がむずかしいので、
今年もポット苗を買って
補充しました。

 

2010/05/16 撮影

2010/05/21 撮影

2010/05/22 撮影


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

アオハダ ( 青肌 )

2010-05-25 |  5月 の花たち

                            ↑ 2010/05/21 撮影

2013/12/9 撮影…黄葉

[ モチノキ科モチノキ属の落葉高木 ]

日本では、
北海道~九州の山地に自生します。
樹高は、8~10m。
樹皮は灰白色を帯びた緑色で皮目があります。
枝には長枝と短枝があり、
長枝の葉は単葉で互生し、
短枝の葉は束生状に付きます。  
葉は薄く柔らかく卵形~広卵形で、
縁に小さな鋸歯があります。
葉の表面は緑色で、
裏面は淡緑色、脈上に荒い毛があります。
秋になると黄色に変化します。 
花期は、5~6月
短枝の先に、
花径約4mmの緑白色4~5弁花を
数個付けます。 
果期は、9~10月 。
果実は核果で径約7mmの球形、赤く熟します。
材は細工物・薪炭用に利用されます。
名は、樹皮の内皮が緑色なので青膚と付いたそうです。
別名 : マルバウメモドキ

樹淡緑色の小さな花が咲きました。
草庭の株立ちの青肌は、
赤い実のならない雄木ですが
小鳥がよく来ています。
冬になると雀が群れて止まっています。
山の雑木林の中に見られる樹なので
きっと小鳥たちも好きなのでしょう。


2010/05/21 撮影…雄花


 2018/11/10 撮影…実


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする