↑ 2018/01/17 撮影
[ イワデンダ科ヘラシダ属の常緑性多年草、シダ植物]
( メシダ科ノコギリシダ属で分類される場合もあります。)
日本では、本州東北南部以南~九州にかけて、
陰湿な山地の沢沿いや林下・林道の斜面に自生します。
太い根茎は、短く這い、大形の葉を接近して付けます。
葉柄は太く、長さ30~60㎝、基部には黒褐色の鱗片をやや密に付けます。
葉の長さ、130cm。
葉は、広卵状3角形で、2回羽状複生~3回羽状深裂、質は草質です。
中軸、羽軸、小羽軸の裏面に小さな鱗片と毛があります。
下部の羽片は有柄、
小羽片は狭長楕円形、基部は切形~浅い心形で短い柄があり、
羽状深裂し、先端は鋭頭です。
裂片は長楕円形で円頭~鈍頭、縁に鋸歯があります。
胞子嚢群(ソーラス)は線形で、小羽片の中軸寄りに付き、
苞膜の縁は細裂します。
4~6月に出た若芽を、開ききる前に根本から折り、
さっと茹で水に晒して、お浸しや和え物などにして食します。
名は、大型の日陰蕨の意から付いたそうです。
*暖地では常緑性シダですが、寒地では夏緑性となる、大型シダ植物です。
25年ほど前、園芸店で求めた時の名札に、
鬼ワラビと記してありました。
今回調べましたら、どうも「鬼日陰蕨」のようです。
あく抜きをしないでよいそうですので、
どんなお味か一度食してみたいと思っています。