しをり戸

ささやかな庭の山野草と
散歩・旅で出会った草木。 
季語・拙い俳句、
折々の写真などの記録です。

イワタバコ ( 岩煙草 )

2010-06-22 |  6月 の花たち

                              ↑ 2010/06/16 撮影…桃色花

2010/06/16 撮影

[ イワタバコ科イワタバコ属の多年草 ]

日本では、
本州の福島県以南~沖縄にかけて、
山地の谷間など湿った岩場や湿気の多い斜面に自生し、
しばしば群落をつくります。
草丈は、10~30cm。
地下に塊状の根茎があります。
葉は根生葉で、長さ3~10cmの柄を持ち、
つけ根の部分に翼があります。
楕円形で長さ5~20cm、
柔らかく、光沢・皺があり、
縁に粗い鋸歯があって、数枚が垂れ下がります。
冬には枯れ、かたく丸まった葉芽で越冬します。
花期は、6~8月。
長さ6~12cmの花茎を1~2本伸ばし、その頂に散形花序を付け、
径1~1.5cmの星形をした薄紫色の筒花を数輪咲かせます。
花冠は短い筒状で、先が5裂し、裂片の先は反り返ります。
雄しべ5個が、花柱を取り囲みます。
果実は、果、長さ約1cmの広披針形で、
紡錘形の種子が多数入っています。
白花や桃色花などの品種が観賞用に栽培され、
赤花・濃色花・絞り咲きなどもあります。
花茎や萼、葉の裏面脈上に軟毛が生えるものを
ケイワタバコ(毛岩煙草)と呼びます。
低地の岩場に見られ、花期は6~8月です。
古くから山菜として、
若葉を天ぷら・和えもの・おひたし・酢味噌などに利用しています。
葉を天日で乾燥したものを生薬の苦苣苔(くきょたい)として、
健胃に用います。
名は、岩場に自生し、葉がタバコの葉に似ているので付いたそうです。
別名 ; イワヂシャ(岩萵苣)

花を付ける前のやわらかい葉を、
ダンゴムシなどに食べられました。
要注意です。

2010/06/11 撮影…つぼみ
2010/06/16 撮影


<  2006 年  >
園芸店で求めたてから4年目にりますが、
今年も元気に良い花を付けてくれました。
環境にもなれどうやら定着したようです。
2006/07/07 撮影

 


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