↑ 2020/07/22 撮影
2020/07/22 撮影
[ シノブ科シノブ属の夏緑性多年草、シダ植物 ]
日本では、
北海道~沖縄にかけて、
深い山の岩や樹幹に着生します。
根茎は太く径3~5㎜、長く横に這い、まばらに分枝し、
淡褐色または暗褐色の線状披針形の鱗片で密に覆われていて、
まばらに根を出します。
葉は間隔をおいて出ます。
細い針金状の葉柄はかたく、長さ5~10㎝、落ちやすい鱗片をまばらに付けます。
葉身は、長さ10~30㎝、幅8~15㎝の三角形または長五角形で、4回羽状に深く分裂します。
羽片は柄があり、最下のものは最大でやや三角形、
他のものは長卵状三角形で光沢があり、質はやや厚い草質です。
小羽軸には裂片が流れて翼状となります。
裂片は線状頂楕円形で幅1~2㎜、鋭頭、縁は全縁、1本の小脈を持ちます。
小脈の末端に長さ1.5㎜内外の長楕円形で壺形の包膜を持った胞子嚢群を生じます。
胞子嚢群が熟すると長い柄をもった胞子嚢は包膜の入り口から抜け出してきて褐色に見えます。
根茎や根を束ねて球形または船形・井形などさまざまな形に作ったものを釣り忍として、
観賞用に軒下などに吊るし、涼しさを添えました。
名は、土がなくても生育するため、土の無いのに堪え忍ぶということから付いたそうです。
以前から̪̪シノブに似たシダが生えてきますが、
図鑑と比べて見ても難しくはっきりしませんでした。
この画像は釣忍のシノブを撮ったものですので、
自信をもってシノブと言えます。
2020/07/22 撮影
2020/11/04 撮影