ロビーに出て要町の交差点を様々な車や人々が歩いているのをぼーっと上から眺めているだけでも楽しい。3連休なので、する事もなく本を読み、PCでライブのビデオなどを観たり、CDを聴いたりしている。昨日は美人の看護士さんに洗髪までしてもらってすっきり。元気が少しづつ湧いて来たようだ。
この病院はとても古い病院で、昔は産婦人科もあって利樹はここで産まれたのだ。私も新宿歌舞伎町の病院だったけど、利樹も凄い所で産まれ育ったんだな。
「私、ここやめて来月から透析センターで働く事にしたわ。」「いいなあ。この病院って暗いもんね~。」「きゃあ、歯が出て来た!」「とっといて。私使えるかも知れないから・・・。」ベッドの片付けをしながらの看護士たちの会話。冗談がきつい。
向いの大部屋のおじいさんがずっ~と「う~、う~、う~」とうなっている。時々「先生~,先生~」というのも混じる。誰も相手にしていないのだが、同室の方々はさぞ迷惑だろうなあ。今朝は看護士たちがおじいさんのうなり声を聞いて笑っている。何だろうと耳をすますと「みやさま~、みやさま~」に変っていたのだった。今度は何て言ってるのかな、と廊下に出る度にチェックを入れるようになってしまった(苦笑)。
なんだかおじいさんのうなり声を聞いていて、見世物小屋を思い出した。小さい頃に祇園の母の実家によく預けられていた私は、一人で八坂さん(八坂神社)の出店で遊んでいた。八坂さんは私の遊び場だった。なかでも輪投げ屋さんが大好きで、毎日通って遊びに行くうちにおばさんと仲よくなり、夕方の片付けまで手伝って景品を1つか2つ好きなものを持って行っていいよ。といわれるのが最高の楽しみだった。今思えば土で焼いたうさぎとか人形などガラクタばかりだったのだけど子供にとっては宝石のようなもの。
その楽しい射的、べっこう飴、カラメル屋、うぐいすに芸をさせるおじさん、沢山並んでいる中で一番奥まった広い場所におどろおどろしい見世物小屋があった。
輪投げに夢中だった頃(5,6歳)には気がつかなかったけど、少し大きくなって(中学生)「これは一体何だろう?」と思い近づいて行くと美しい女が髪をふりみだしながら蛇をまるごと齧って血を流しているという恐ろしい絵。そこにだみ声のおじさんの口上が・・・「山奥から発見された双子の美少女たち。彼女たちは人間の世界を全く知らずに山から連れて来られ、未だに蛇の生き血を吸いながら生きている・・・さあ、お代は見てのお楽しみ。面白くなかったらお金はいらないよ。さあ入った入った。」というような内容の事をいかにも恐ろしげに語っている。怖いものみたさで一大決心、いくらだったかすっかり忘れたけどお金を握りしめて小屋に入る。
暗いテントのようなところに入ると遠くにステージのようなものがあり、ぼーっと灯りがついている。女の、というかかなり高齢の女性が一人(あれ、双子という前振りだったはずだが・・・)登場。遠くであまりはっきり顔は見えないのだが、どう見ても美女とはいいがたい、昔美女だったのかな~?くらいのおばあさんが、蛇を自分の口に入れる格好をし、寸前で小さなコップに赤い赤い液体の入ったものをさっと取り出し、上を向いてそれを一気に飲み干した。ショーは終了。え~っ、これだけ~?と文句を言いたくても怖そうなだみ声のおじさんが出口でお金をみんなから受け取っている。誰も金返せ、とか金は払わないぞ。なんていう人は一人もいない。そう、これが見世物小屋の楽しさだ。騙されるとわかっていながらも体験したい、このワクワクドキドキ感。またどこかで出会ったら入りたい。
この病院はとても古い病院で、昔は産婦人科もあって利樹はここで産まれたのだ。私も新宿歌舞伎町の病院だったけど、利樹も凄い所で産まれ育ったんだな。
「私、ここやめて来月から透析センターで働く事にしたわ。」「いいなあ。この病院って暗いもんね~。」「きゃあ、歯が出て来た!」「とっといて。私使えるかも知れないから・・・。」ベッドの片付けをしながらの看護士たちの会話。冗談がきつい。
向いの大部屋のおじいさんがずっ~と「う~、う~、う~」とうなっている。時々「先生~,先生~」というのも混じる。誰も相手にしていないのだが、同室の方々はさぞ迷惑だろうなあ。今朝は看護士たちがおじいさんのうなり声を聞いて笑っている。何だろうと耳をすますと「みやさま~、みやさま~」に変っていたのだった。今度は何て言ってるのかな、と廊下に出る度にチェックを入れるようになってしまった(苦笑)。
なんだかおじいさんのうなり声を聞いていて、見世物小屋を思い出した。小さい頃に祇園の母の実家によく預けられていた私は、一人で八坂さん(八坂神社)の出店で遊んでいた。八坂さんは私の遊び場だった。なかでも輪投げ屋さんが大好きで、毎日通って遊びに行くうちにおばさんと仲よくなり、夕方の片付けまで手伝って景品を1つか2つ好きなものを持って行っていいよ。といわれるのが最高の楽しみだった。今思えば土で焼いたうさぎとか人形などガラクタばかりだったのだけど子供にとっては宝石のようなもの。
その楽しい射的、べっこう飴、カラメル屋、うぐいすに芸をさせるおじさん、沢山並んでいる中で一番奥まった広い場所におどろおどろしい見世物小屋があった。
輪投げに夢中だった頃(5,6歳)には気がつかなかったけど、少し大きくなって(中学生)「これは一体何だろう?」と思い近づいて行くと美しい女が髪をふりみだしながら蛇をまるごと齧って血を流しているという恐ろしい絵。そこにだみ声のおじさんの口上が・・・「山奥から発見された双子の美少女たち。彼女たちは人間の世界を全く知らずに山から連れて来られ、未だに蛇の生き血を吸いながら生きている・・・さあ、お代は見てのお楽しみ。面白くなかったらお金はいらないよ。さあ入った入った。」というような内容の事をいかにも恐ろしげに語っている。怖いものみたさで一大決心、いくらだったかすっかり忘れたけどお金を握りしめて小屋に入る。
暗いテントのようなところに入ると遠くにステージのようなものがあり、ぼーっと灯りがついている。女の、というかかなり高齢の女性が一人(あれ、双子という前振りだったはずだが・・・)登場。遠くであまりはっきり顔は見えないのだが、どう見ても美女とはいいがたい、昔美女だったのかな~?くらいのおばあさんが、蛇を自分の口に入れる格好をし、寸前で小さなコップに赤い赤い液体の入ったものをさっと取り出し、上を向いてそれを一気に飲み干した。ショーは終了。え~っ、これだけ~?と文句を言いたくても怖そうなだみ声のおじさんが出口でお金をみんなから受け取っている。誰も金返せ、とか金は払わないぞ。なんていう人は一人もいない。そう、これが見世物小屋の楽しさだ。騙されるとわかっていながらも体験したい、このワクワクドキドキ感。またどこかで出会ったら入りたい。
僕も暮れに車に
”追突”され
病院とは無縁でしたが
通院してます
(もちろんパフォーマンスもしてるし
大丈夫ですが)
体が資本ですのでね。。
見世物小屋 今では
本当少なくなってきましたね
昔は300軒あったのも
今は2軒です
僕の知り合いの(京都の教授が)
見世物小屋の本を書いて
大衆演劇の役者もやってるんですよ
しまいます。風船女とか小人とか。
しかしすごい名前ですよね。見世物小屋って。