長い人生を振り返ってみると、あの時あの人が言った何気ない一言で自分の人生が変わったという瞬間が人にはそれぞれあると思う。
ベーシスト坂井紅介さんの日記をたまたまmixiで紹介されていて読んで驚いた。私も同じような経験をしてミュージシャンの道に進もうと決心したからだ。
プロのミュージシャンとしてやっていけるのだろうか?そんな不安を抱えて仕事をした時に酔っぱらった先輩ドラマーが言い放った一言で彼は「プロになります!」と決意したそうな。酔っぱらった先輩は翌日何にも覚えてはいなかったらしい(苦笑)。(詳細は紅日記でお読みください。)
ハロウィンだけど、全く関係なく「人に歴史ありpart3」で私の話もさせて頂く事に・・・。
★★★★★
「運命の出会い?」
中学、高校と吹奏楽コンクールに出場し、ブラスバンドにどっぷりと時間を費やす青春の日々。今ほど巨大化されていなかったコンクールで他の学校の演奏をゆっくり堪能した少女(私です)には「憧れの学校」があった。
「T大学付属高等部」・・・ここは毎年コンクールで全国大会で優勝する有名私立学校。特に中3の時に聞いたT大学付属高等部の演奏は圧巻だった。大好きなホルストの「木星」で金縛り状態に。「よっしゃ、大学はT大学に行くぞ!」私立大でかなりお嬢様、お坊ちゃま学校だったが、親の負担なんか全くおかまいなし。今思えば相当な親不孝娘だな。
大学受験の2次試験(面接)で
「あなたは将来どんな人になりたいですか?」
「はい、世界にはばたく人になりたいです。」
「ほ~。それにしては英語の点数が一番悪いですね・・・。」
やばい!これで試験は落第か・・・と思いきや「T大学英米文学科」にみごと合格。「世界にはばたく人」って何だそりゃ?と、とにかく大学時代に自分の生き甲斐のようなものを見つけよう、と心に決めていざゆかん。
この大学に来た目的はあの憧れの吹奏楽に入部する事でもあった。ところが・・・見学初日に愕然。だって、あまりにもヘタ●ソなんだもん。よくよく聞けば、あのコンクールに出ていた高校生のお兄さん、お姉さんたちはみんな某国立系音楽大学に行っちゃったらしい。とほほ、まあ仕方ないや、ほかをあたろう。と大学の中で唯一の音楽サークルへ入部する事に。
ソプラノサックスを持っている、というだけでスカウトされたバンドは山下達郎のコピーバンドだった。
「この中に入っているサックスのイントロとかをコピーして吹いてくれない?」
『Pop in time』という六本木ピットインでのライブレコードを手渡された。
これが私と土岐英史氏との運命的な出会いになった。
「格好いいサックスだなあ。この人はジャズを演奏してないのかしら?」そう思っていた矢先、某ジャズ雑誌で土岐さんがNewYorkで録音してきたばかりのLP「City」の宣伝が載っているではないか。おおお、このタラコのような唇は土岐さんだ!さっそく近所のレコード屋で購入。New Yorkの香りがぷんぷんする。これがジャズなのね。ああ、生でこのサックスを聞いてみたい!!と想いはつのり・・・新宿のタローという店に単身乗り込んだ。ジャズのライブに行くのはこれが初めて。汚い階段をあがると、暗くて狭い店内。どう見ても女子大生が単身で来るようなところではなかったが、私には土岐さんしか見えないからへっちゃら。メンバーは井野信義b、高瀬アキp、Steve Jacksonだったと思うが、とにかく生の音に感動しっぱなし。
演奏後に買ったばかりのLPを持ってドキドキしながらも土岐さんに話しかけた。
「あの~、これにサインしていただけますか?」
「いいですよ。買ってくれたんだ、ありがとう。」
「私もサックスを吹くのですが、どうやったらアドリブがとれるようになるんでしょうか?」
「俺、布田で教えているんだけど、明日ちょうどレッスンだから見学に来れば?」
えええ?そんな、嬉しすぎるゥ~~。憧れのサックス奏者から直接習えるなんて!!この時の私、目がハート型になっていたと思う。たぶん。(つづく)
ベーシスト坂井紅介さんの日記をたまたまmixiで紹介されていて読んで驚いた。私も同じような経験をしてミュージシャンの道に進もうと決心したからだ。
プロのミュージシャンとしてやっていけるのだろうか?そんな不安を抱えて仕事をした時に酔っぱらった先輩ドラマーが言い放った一言で彼は「プロになります!」と決意したそうな。酔っぱらった先輩は翌日何にも覚えてはいなかったらしい(苦笑)。(詳細は紅日記でお読みください。)
ハロウィンだけど、全く関係なく「人に歴史ありpart3」で私の話もさせて頂く事に・・・。
★★★★★
「運命の出会い?」
中学、高校と吹奏楽コンクールに出場し、ブラスバンドにどっぷりと時間を費やす青春の日々。今ほど巨大化されていなかったコンクールで他の学校の演奏をゆっくり堪能した少女(私です)には「憧れの学校」があった。
「T大学付属高等部」・・・ここは毎年コンクールで全国大会で優勝する有名私立学校。特に中3の時に聞いたT大学付属高等部の演奏は圧巻だった。大好きなホルストの「木星」で金縛り状態に。「よっしゃ、大学はT大学に行くぞ!」私立大でかなりお嬢様、お坊ちゃま学校だったが、親の負担なんか全くおかまいなし。今思えば相当な親不孝娘だな。
大学受験の2次試験(面接)で
「あなたは将来どんな人になりたいですか?」
「はい、世界にはばたく人になりたいです。」
「ほ~。それにしては英語の点数が一番悪いですね・・・。」
やばい!これで試験は落第か・・・と思いきや「T大学英米文学科」にみごと合格。「世界にはばたく人」って何だそりゃ?と、とにかく大学時代に自分の生き甲斐のようなものを見つけよう、と心に決めていざゆかん。
この大学に来た目的はあの憧れの吹奏楽に入部する事でもあった。ところが・・・見学初日に愕然。だって、あまりにもヘタ●ソなんだもん。よくよく聞けば、あのコンクールに出ていた高校生のお兄さん、お姉さんたちはみんな某国立系音楽大学に行っちゃったらしい。とほほ、まあ仕方ないや、ほかをあたろう。と大学の中で唯一の音楽サークルへ入部する事に。
ソプラノサックスを持っている、というだけでスカウトされたバンドは山下達郎のコピーバンドだった。
「この中に入っているサックスのイントロとかをコピーして吹いてくれない?」
『Pop in time』という六本木ピットインでのライブレコードを手渡された。
これが私と土岐英史氏との運命的な出会いになった。
「格好いいサックスだなあ。この人はジャズを演奏してないのかしら?」そう思っていた矢先、某ジャズ雑誌で土岐さんがNewYorkで録音してきたばかりのLP「City」の宣伝が載っているではないか。おおお、このタラコのような唇は土岐さんだ!さっそく近所のレコード屋で購入。New Yorkの香りがぷんぷんする。これがジャズなのね。ああ、生でこのサックスを聞いてみたい!!と想いはつのり・・・新宿のタローという店に単身乗り込んだ。ジャズのライブに行くのはこれが初めて。汚い階段をあがると、暗くて狭い店内。どう見ても女子大生が単身で来るようなところではなかったが、私には土岐さんしか見えないからへっちゃら。メンバーは井野信義b、高瀬アキp、Steve Jacksonだったと思うが、とにかく生の音に感動しっぱなし。
演奏後に買ったばかりのLPを持ってドキドキしながらも土岐さんに話しかけた。
「あの~、これにサインしていただけますか?」
「いいですよ。買ってくれたんだ、ありがとう。」
「私もサックスを吹くのですが、どうやったらアドリブがとれるようになるんでしょうか?」
「俺、布田で教えているんだけど、明日ちょうどレッスンだから見学に来れば?」
えええ?そんな、嬉しすぎるゥ~~。憧れのサックス奏者から直接習えるなんて!!この時の私、目がハート型になっていたと思う。たぶん。(つづく)