朝10時半から、日野市/百草園にある「わかくさ幼稚園」で音楽会を行って来た。大学時代の友人のお父様が経営していて「本物の楽器の音を子供たちに聞かせよう」と言う事になったのだ。
トレスが幼稚園で演奏するのは初めて。こんな編成でちびっこたちはどんな反応するのかな?とちょっぴりドキドキ・・・・。
幼稚園と保育園は全く違う事が今回とてもよく解った。保育園では母親の代わりに保母さんが子供の面倒をみる。幼稚園は小学校へあがるための学校と考えられているので先生のお話をきちんと座って聞いたり、元気よく返事をしたり、とてもお行儀が良いのでびっくり。
最初に2曲、私たちのオリジナル(ノリノリ系)を演奏したのだが、みんな喜んで聞いて、自然に手拍子まで・・・。サックスの音のでかさにびっくりして、耳をふさぐ子供も中にはいたけれど、だんだん慣れてきて知っている曲は大声で歌い出す。いや~、可愛いったらない。
自己紹介で「さっちゃんって呼んでね!」と言ったもんだから、あちこちから「さっちゃ~~~ん!」と黄色い声まであがって・・汗。
一番大変だったのは「わかくさ幼稚園では『Let it go』が大流行りしているの。」と先生たちからのリクエストでディズニーの「Let it go(松たかこバージョン)」を映画を見た事もない私がTReS用にアレンジした事だった。しかし、こんなに難しい曲を本当に歌っているんだろうか?サビの部分だけでいいんじゃないか?などと不安が・・・。
前日、近所のドンキホーテに買い物に行ったところ、入り口の階段の上の売り場で、なんと、この歌が延々と流れていた。その階段の上で小さな幼稚園くらいの女の子が一緒に歌っているではないの。お母さんは階段したから最初は見守って聞いていたが、何度もリフレインされるその曲を歌い続けて、王女様になった気分の女の子の歌はなかなか終らない。次第にお母さんは「もう帰るよ~~」と叫ぶはめにw。
そっか~、こんな小さな子供が大好きな曲なんだ。至る所で流れている「ありの~~ままの~」にいささか食傷気味だった私だが(苦笑)、TReS用にアレンジしたものを幼稚園児たちに披露すると・・・・サビのところだけを歌うのかと思いきや、冒頭の部分から歌い出している。幼稚園児恐るべし。3人だけじゃちと淋しいな、と思っていたこの曲が園児たちの歌声によって素晴らしいオーケストレーションに変化したのも感動ものでした。
さらに、この日の演奏会のために、裏山で(なんと、この幼稚園には裏山があって、フィールドアスレティック場まで作ってある!)で採った竹で作ったパーカッション、ヤクルトの入れ物を2つ合わせ、中に木片やストローの切り刻んだものを入れたマラカス、チップスターの入れ物にお米を入れたシェーカーを年少、年中、年長さんの技術にあわせて用意。先生方の工夫やアイデアの一杯詰まった素敵なパーカッションができあがり、それを嬉々として鳴らす子供たちは本当に可愛かったです。先生たちのアイデアにも脱帽。
年長さんの竹ドラムにはそれぞれお絵描きが。全て面取りしてあって、スティックも竹製。Tシャツの切れ端が巻いてあった。
年中さん。チップスターにはお米を入れて、上から切り紙を貼ってできあがり。
年少さんはヤクルトシェーカー。2本たてにあわせることで、握り易い。中にいれる木片やプラスチックで音も優しくて可愛い。
全員でパーカッションを鳴らしながら一緒にミッキーマーチやIt's small worldを演奏して楽しくあっという間の音楽会が終了。
「たのしかった~~!」「さっちゃん、また来てね~。」「リオ~~~!!」と帰りにハイタッチしてくる子供たち。なんと幸せな一時だったこと。子供たちにも、幼稚園の先生方にも感謝。「わかくさ幼稚園」最高!
写真提供;清水まり