「カナビスの輪」というオリジナル曲を書き始めたのはいつ頃だったろうか・・・・。
韓国の(故)金大煥(キム・デファン)というパーカッショニストがいらして、確か還暦パーティで演奏してほしいんだけど、と国際電話がかかったのは何年前かなあ?息子が産まれてまもなくだったかもしれない。15年くらいになるか?タブラトゥーラもやっている頃だったからしらん???れれれ?記憶が定かではない・・・(汗)。
ソウルでのコンサートを終えて、金さんと食事をしていた時だった。
「さっちゃん、韓国にはね、韓国人が必ず興奮して大喜びするリズムっていうのがあるんだよ。」
それが5/5/6/5/5/4/6の拍子で合計36拍。この中にアクセントが7つある「チルチェ」(7拍打つという韓国語)というリズムだった。
日本に戻ってからずっとその拍子が気になっていた私は、この独特なリズムにメロディがつけば簡単に憶えられるな、と思っているとメロディが自然に浮かび上がって・・・そう「降りて来た」ってやつですねw。
それから5年くらいはほったらかしていたんじゃないだろうか。はっとまたまた降りて来たメロディライン。3つのメロディラインが完成した。しかし、3つ目のメロディだけ、4拍子のメロディだったのでどうしても違和感。なんとか36拍子のメロディラインに組み込めないかなあ・・・・・と10年くらいたってようやく3つが合体したのだった。
NBAGI Record 第一弾の「Double Rainbow」の中の1曲目に入れた最初の「Ring of Kannabis」ではピアノのフェビアン・レザ・パネ君の天才的なピアノのソロが聴けるが、そこだけ4拍のテーマなのだ。そして、それから10年くらいして作った「minga/Palpitante!」の中に入れた「Ring of Kannabis」がその3つのテーマが合体した完成形。この難しいリズムの上で新澤健一郎が見事なソロを弾いてくれている。
一つ目のメロディは5565546にきっちりメロディをつけた韓国リズムで演奏。2つ目のメロディはシックスティーンにのるリズム。(36拍子は2で割り切れるから)
そして、3つ目は9拍のメロディを4回繰り返す。(9x4=36)
最後は8ビートのリズムの上で太鼓隊が大暴れする、という枠組み。ああ、ややこしい。解りにくいな。
数学に弱い私なので何年もかかってしまい(汗)、数学が得意なトシキが大きなヒントをくれて完成したといえます。はい。
山下さんはこの曲を大変気に入って下さって、毎回226ではやりましょうよ!と言って下さるので10回以上は226で演奏したかな?本当に進化し続けてきた曲。
洗足音楽学園で山下さんの講義に喚ばれ、この曲をパーカッションを叩きながら洋輔氏と一緒に説明した事もありました。昨年、本田珠也君がケイ赤城さんにこの曲を教えたら大変興味を持ってCDを何度も聴いて下さっていたそうですw。
とにかく、36拍子の中に7つのアクセント、この位置が結構面白いのだけど、それについては山下さんの著書に楽譜つきで載っている。このリズム譜はわざわざ金さんの弟子のドラマーが私に韓国からファックスしてくれたものだった。
このアクセントをもっと活かして演奏できないかしらん、などとまだまだ進化中なのであります。
山下さんの文章はもっと面白くて読み物になっていますのでぜひそちらもお読みください。
とにかく、カナビスの輪は演奏する方は大変だけど、すご~~~く面白い曲なのだ。ぜひCDも聴き較べてみて欲しいです!
「ピアノ弾き即興人生」徳間書店 山下洋輔著
カナビスの輪(Double Rainbow版)はこちらで聴けます。(友人が作ってアップしてくれました)
minga/Palpitante! の中の「新カナビスの輪」はこちらで。(全曲アップしました!)
3/1は金さんの命日だった・・・。合掌。
韓国の(故)金大煥(キム・デファン)というパーカッショニストがいらして、確か還暦パーティで演奏してほしいんだけど、と国際電話がかかったのは何年前かなあ?息子が産まれてまもなくだったかもしれない。15年くらいになるか?タブラトゥーラもやっている頃だったからしらん???れれれ?記憶が定かではない・・・(汗)。
ソウルでのコンサートを終えて、金さんと食事をしていた時だった。
「さっちゃん、韓国にはね、韓国人が必ず興奮して大喜びするリズムっていうのがあるんだよ。」
それが5/5/6/5/5/4/6の拍子で合計36拍。この中にアクセントが7つある「チルチェ」(7拍打つという韓国語)というリズムだった。
日本に戻ってからずっとその拍子が気になっていた私は、この独特なリズムにメロディがつけば簡単に憶えられるな、と思っているとメロディが自然に浮かび上がって・・・そう「降りて来た」ってやつですねw。
それから5年くらいはほったらかしていたんじゃないだろうか。はっとまたまた降りて来たメロディライン。3つのメロディラインが完成した。しかし、3つ目のメロディだけ、4拍子のメロディだったのでどうしても違和感。なんとか36拍子のメロディラインに組み込めないかなあ・・・・・と10年くらいたってようやく3つが合体したのだった。
NBAGI Record 第一弾の「Double Rainbow」の中の1曲目に入れた最初の「Ring of Kannabis」ではピアノのフェビアン・レザ・パネ君の天才的なピアノのソロが聴けるが、そこだけ4拍のテーマなのだ。そして、それから10年くらいして作った「minga/Palpitante!」の中に入れた「Ring of Kannabis」がその3つのテーマが合体した完成形。この難しいリズムの上で新澤健一郎が見事なソロを弾いてくれている。
一つ目のメロディは5565546にきっちりメロディをつけた韓国リズムで演奏。2つ目のメロディはシックスティーンにのるリズム。(36拍子は2で割り切れるから)
そして、3つ目は9拍のメロディを4回繰り返す。(9x4=36)
最後は8ビートのリズムの上で太鼓隊が大暴れする、という枠組み。ああ、ややこしい。解りにくいな。
数学に弱い私なので何年もかかってしまい(汗)、数学が得意なトシキが大きなヒントをくれて完成したといえます。はい。
山下さんはこの曲を大変気に入って下さって、毎回226ではやりましょうよ!と言って下さるので10回以上は226で演奏したかな?本当に進化し続けてきた曲。
洗足音楽学園で山下さんの講義に喚ばれ、この曲をパーカッションを叩きながら洋輔氏と一緒に説明した事もありました。昨年、本田珠也君がケイ赤城さんにこの曲を教えたら大変興味を持ってCDを何度も聴いて下さっていたそうですw。
とにかく、36拍子の中に7つのアクセント、この位置が結構面白いのだけど、それについては山下さんの著書に楽譜つきで載っている。このリズム譜はわざわざ金さんの弟子のドラマーが私に韓国からファックスしてくれたものだった。
このアクセントをもっと活かして演奏できないかしらん、などとまだまだ進化中なのであります。
山下さんの文章はもっと面白くて読み物になっていますのでぜひそちらもお読みください。
とにかく、カナビスの輪は演奏する方は大変だけど、すご~~~く面白い曲なのだ。ぜひCDも聴き較べてみて欲しいです!
「ピアノ弾き即興人生」徳間書店 山下洋輔著
カナビスの輪(Double Rainbow版)はこちらで聴けます。(友人が作ってアップしてくれました)
minga/Palpitante! の中の「新カナビスの輪」はこちらで。(全曲アップしました!)
3/1は金さんの命日だった・・・。合掌。