minga日記

minga、東京ミュージックシーンで活動する女サックス吹きの日記

フリーは楽し、2days。

2011年07月30日 | ライブとミュージシャンたち
夜中のクラブイベントBlack Smoker主催の「Jazz Ninho」は深夜2時からスタート。12時あたりから若者たちがうじゃうじゃ集まって来た。50歳以上は皆無(当たり前か)。

1セット目はつのだ健drとBaba。私たちは親子で2セット目にJubeとボイスパーカッションJomoユニットに参加。そしてラストはK-bombと鈴木勲さんのDUO。

夜の9時にBEDに入ると、久しぶりのThink Tankの若者たちと再会。彼らと初めて出会ったのは10年くらい前かな。息子があまりに成長しているので、彼らもびっくり!!「えええ?遼介かあああ?なんてでかくなったんだ!!」

K「こんな深夜のライブに出ちゃっていいのか?」
Sachi「ホント、親の顔が見たいよね。」


美人アーティストのKPTMちゃんはブラックライトと蛍光塗料を持ち出し女の子のボディペインティング。凄い!!ライブの横でペイントされた女の子がポールダンスまで!エロイ!デコレーションチームもやってきて、壁などにネオン管やよくわからん飾り付けを始めている。なんだ?ナンダ?



そして相変わらずの大音量と冷蔵庫のようなクーラー。おばさんはスピーカーのそばには寄れない。「クーラーもちょっと寒すぎない?モニターはサックスの音だけでいいから。」と遠慮なく注文すると、ボイスパーカッションでお店のマネジャーJOMO君が「はい、そうですね、すぐに下げます。」と親切に対応してくれる。きちんとミュージシャンに対してリスペクトがある。なかなかこういう店が少ないのに、見かけによらず礼儀正しい若者たちばかりだわ、と感心。

外のサウンドは任せて、ステージではぎゅうぎゅうになりながらも、息子と2人並んで、Chi3とサックス3バトルが開始。

がんばれ~~!って何がなんだかよくわからないけど、40分くらいの出番は無事終了。とりあえず、最後だけ曲があったので良かったなw。

こういうフリーのセッションって、人数が少ないほうが面白いのだが、終わり方が難しい。呼吸であわすしかない。トリで鈴木勲さんとK-bombのDUO。さすがに元不良同士だ。不気味なオーラ全開。何が起こるかわからない。オマさんとk-bombの年齢差が30歳以上あるなんて全く感じないほど、2人は楽しそうに音を探りながら創造していく。こりゃ、朝まで終わらないよ・・・(苦笑)。

Twitterより転載「オマスズ、やりきりました!」

実験的イベントとしては面白かったのではないかしらん。ジャズのフリーセッションだともう少し音量的には楽なんだけど。爆音DJのあとに生音が出て来て・・・こういうクラブ系のサウンドシステムに対抗する生音を出すのは本当に難しい。ステージ近くに行けば、生音も迫力があって面白いのだけど、タバコの煙がもうもうすぎて、5分以上はそこにいられないのだ。会場の隅っこのCD販売ブースに逃げる。そうなると生音なんだか、DJの音なんだかさっぱりだw。

「サチさん、涙目っすよ。」とK-bombに笑われたけど、次回はサングラスかゴーグルもって行かないとダメだ(涙)。しかし、ステージ周りだけ禁煙にしてもらえないのかなあ??次回は頼んでみようかしらん。え?これってわがままですか(苦笑)?

ライブが終了し、片付け終わってBEDの扉を開けると・・・・すっかり朝だった。ふ~。この歳にはちょっとばかしきつい仕事だな。


そして翌々日は藤井郷子(サドコ)オーケストラ@Pit Inn。昼の部だったので、こちらは朝からピットインへ。何年振りだろう、朝のピットイン(といっても11時半くらいだけど)に行くのは。

朝のわりには全員きちんと集合し(このあたりはとてもマジメオーケストラだ)、1曲目から良い緊張感。新曲の変拍子も意外に格好良く揃ったので、作曲者本人がびっくり。「今度はもっと難しいのを書かなくちゃ。みんなできちゃったらつまんないわ。」おお、ますますサドコに磨きがかかる。指揮棒じゃなくて、これからはムチもってこ~い。

「女王さま、このエンディングでよろしいのでしょうか?」と城谷君tp。
「あら~、女王さま、なんて呼ばないでよ。」
「いやいや、今日のライブ終了時まで呼ばせていただきます。」
「だって、家でもいつも『女王さま』って呼ばれてるんだもん。」
「ひえ~~~!!」とメンバー全員震え上がる。

なんてことカミングアウトするんだ、藤井さん。還暦の田村さんを祝うステージで・・・いくらリハーサル中とはいえ・・・(汗)。

昼間っからあほらしい(?)ステージだけど、みんな音に命をかけている連中ばかりなので、ビバップフレーズとかブレッカーフレーズは皆無だけど音量も音質も素晴らしい。一切マイクを使わないピットインのステージが返っていさぎよい。生音でダイナミクスのある、緊張感があるライブになったね、と自画自賛。これからは昼のほうがいいかも!他の連中も朝からはそんなに酔っぱらえないし。

という事で強烈なフリージャズ/バーリトゥード(なんでもあり)の2日間だった。フリーは楽し。この2日間にお越し下さった皆様、おつきあいくださり、本当に有り難うございました!!




アンビリーバボーの予感!

2011年07月27日 | ライブとミュージシャンたち
昨日久々に昼間時間がとれたので、プールへ行った。今月初だ。あまりに気持ちよく、今日も・・・すると時間帯が悪かったか、5レーンのうちの3レーンを「ウォーターエアロ」のおばさんたちに乗っ取られ、20人はいただろうか。キンキン声の若いネエちゃんインストラクターが「ワン、ツー、ワン、ツー、ハイ、ターン!」と叫んでいる中、トドが20匹、水の中で飛んだり跳ねたりするのを想像していただきたい。そして隣りのレーンはウォーキングするおじさん、おばさん(この頃、昼間でもおじさんたちをよく見かける)。その横で小さくなって泳ぐ私。自由に泳げるレーンが今日は一つしかないので、4人も泳いでいる!普段ならこのコース(ロングで泳ぐ用)には一人か二人なのに...。トドの群れのおかげで荒海でクロールをしているような感じでまっすぐに泳げやしない(涙)。それでもなんとか30分間泳ぎきる。ふう、いつもの倍は疲れた。もうこの時間帯はやめよう。火曜の1時はトド専用タイム。


さて、今週末の池袋BEDでは「Jazz Ninho」と題して、元think tankのK-bombたちのイベントが開催される。Think Tankは今はバラバラで活動する事が多いが、アンダーグランドでは未だにもの凄く若者たちから師事されているラッパーたち。初めて会ったときは20代後半~30代前半だったけど、もう結構いい年よねw。

BEDは若者が集まる老舗クラブ。我が家からも近いし、ぺーぱーむーんのすぐ横なのでとっても便利。BEDができた当時は「なんだか、凄いクラブができたよ。」「なに?クラブって?絨毯敷き詰めのお姉ちゃんがいるところ??」

月曜深夜にも関わらず若者たちの長蛇の列ができてびっくりしたものだった。ぺーぱーむーんの帰りに酔っぱらいながら、「ちょっと、あんたたち、学校は?」と思わず注意しそうになったけど・・・(ああ、おばさん)。

今回はオマさん(鈴木勲bass)が何故かK-bombと競演したがったようだ。いつまでもお若いですね、オマさん(って殆ど私は面識ない)。そこで、JAZZという事で、私たちも参加させて頂くことに。私たちはK-bombと別のユニット、JubeとChi3とボイスパーカッションの組み合わせ。ここに息子のバリトン、私、トシキが入り乱れる予定。一体どんな事になるのやら。

音楽って想像ができないほうが断然面白い!このライブは夜中だけど(おそらく私たちの出番は最初なので2時くらいか?)来ないと損かも知れませんんよ~~~???アンビリーバボー!!


また来年!

2011年07月26日 | ライブとミュージシャンたち
みゆきセッション@西荻あけたの店、満員御礼。

久しぶりの明田でしたが、●十年前から変わらないな~。隣りのお店がコロコロと変わるけどw。みゆきちゃんの歌声、昨日に引き続き本日ものびやかなり。音程をいつも気にしているけれど、ばっちり。マイルスの間は相変わらずだったw。このまま突っ走ってください。

くるみさんは珠也のドラムと息がぴったり。一曲目からがんがんに飛ばし、よく腱鞘炎にならないな~と感心するぐらい力強い演奏。「あはは、腱鞘炎になってるのよ。」そういえば、親指絆創膏が痛々しい。でも、そんなの関係ね~!って感じでがつんがつん弾いてるくるみさん、格好いいな。めちゃくちゃ優しい是安さんのベースも本当に気持ち良いし・・・あ~楽しかった。

1年に1度くらいしか顔あわせできない貴重なセッション。この2日間を企画してくれたみゆきちゃんに心から感謝。そして映像係をけなげにこなす愛娘SAKURAちゃんにも!!また来年が楽しみだな。



写真:Sakura



NYの風

2011年07月24日 | ライブとミュージシャンたち
ボーカリストはほとんどが饒舌なトークを展開する方が多い中、小笠原みゆきは昔から口数の少ない、独特の間を持った貴重なボーカリスト。私たちは「マイルスの間を持つボーカリスト」(マイルスみゆき)と呼んでいる。

M「あの・・・・・今回は少しはしゃべれるようになったんですけど・・・・・・・。くるみさんって・・・・・兄弟います?」
K「は?」(よく聞こえなかったらしい)
M「あの・・・・兄弟はいましたっけ?」
K「ああ、いますよ。4人・・・・・ははは、嘘。」
M「ああ、4人ですか(嘘、というところは無視)・・・・・・是安さんは?」
是「いるよ。できのいい弟がね。」
K「そう、ほんっとにできがいいのよ!」(くるみさんの素早いつっこみ)
M「ははは・・・・・さっちゃんは一人っ子よね。」
S「(こっくりうなずく)」
M「・・・・・・で・・・次の曲は・・・」
S 「え???(もう質問は終わり?)」

一体なんのフリで兄弟の事を聞いたんだ~~~???謎は深まるばかり。そしてその場はまるでなかったかのごとく曲が始まって行く・・・(汗)。もう誰もフォローなんかできないミユキワールドへと突入。いやはや、面白過ぎです。

マイルスみゆき by 米川啓二


みゆきちゃんは私たちと同じ歳。プロになりたての頃からずっと一緒にライブをやってきたけど、いくつになっても変わらないなあ。のびやかな歌声と選曲がユニーク。モンクの曲に日本語の歌詞をつけて歌ったり、林栄一さんの曲を歌ったり。彼女からブルガリアンボイスの歌を教わって、私たちもmingaアレンジで演奏するようになったのだ(白夜というタイトル)。

彼女はNYから毎年夏休みに愛娘を連れて里帰りして東京で何本かライブを行う。私も昨年から清水くるみp、是安則克bのトリオに参加させてもらっているが、今日は池袋Apple Jumpで1年振りに顔合わせ。明日は西荻あけたの店でこの4人に本田珠也drが参加して豪華なセッションになりそう。ぜひ遊びに来て下さい。懐かしいスペインとかLoving youなんかも演奏する、めったに聴けない私の歌バンだあああ!

ところで、昨日もApple JumpでNYから同じく里帰りの美人ピアニスト大野智子さんと立教大学ジャズ研のOBたちが集ってにぎやかにジャムセッションを行った。なんと池袋Apple Jumpで2daysでした!!近いし、ピザは美味しいし生音は気持ちいいし・・・最高です!

大野智子さん by 米川啓二


昨日のジャムセッションも大野さんのオリジナルを演奏させていただき、迫力ある智子さんのピアノにはいつも感激するのだけれど、今日もくるみさんのピアノのタッチにびっくり。女性の方がタッチが強いのか知らん?くるみさんは「あたしはいつも「オジサン」って言われてるのよ。」なんて可愛らしいワンピース着ながら言ってましたが。

くるみさんと大野さんのめずらしショット(初対面)。

大野さんもバリバリとNYやら、ヨーロッパ、南米を演奏旅行している凄腕ピアニスト。いやいや凄い人たちがまだまだいるんだなあ。

ジャムセッションでは遼介も参加させてもらったり、親子トリオの演奏をさせてもらったり、本当にいろいろと面白い内容だった。また来年もやるそうです!!!NYからの風が1年に1度吹くのは本当に素晴らしい事であります!池袋Apple JumpでのNY女性ミュージシャン2daysが終了。女性はやはり逞しいぞ!!

親子トリオ by 米川啓二

米川くん、素敵な写真を沢山ありがとう!





涙を拭いて・・・真剣に遊びます!

2011年07月23日 | ライブとミュージシャンたち
『俺たちはこんな商売させてもらっているんだから、真剣に遊ばなくちゃ申し訳ないだろう。』

生前に芳雄さんがよくおっしゃっていた言葉。長男の原田喧太君が告別式の最後の挨拶で「この言葉が一番心に残っています。芳雄の作品と魂はこれからもずっと生き続けますので、どうかみなさん、原田芳雄をこれからも宜しくお願いいたします。」

立派な挨拶だった。報道陣を締め切った葬儀場の中で、「ここにいる人たちはみんな家族です。このつながりを大切にしていきたいと思います。」100人以上のここにいる出席者は蒼々たる俳優さんたち、映画関係者、そしてミュージシャン、一般の人たち。誰にでも分け隔てなく優しかった芳雄さんの交友関係の幅広さを物語っていた。

棺にお花を入れる間中、2008年に行った最後のバースデイライブ@キネマ倶楽部の演奏がリフレインされ、ずっとずっと号泣。「青い影」の曲中で私の名前を呼び続けてくれるから・・・。あまりにも悲しすぎる。信じられない、信じたくない自分がいる。嗚咽して泣いている人たち。章代夫人は棺の芳雄さんの顔だけをじっと眺めていらっしゃった。少女のように。

本当に本当にお別れですね・・・さようなら、そしてありがとう、芳雄さん。出棺の時にはあのライブのアンコールで歌った「愛の讃歌」が流れ・・・松たかこさんや宮沢りえさんも報道陣に見つからないように、ひっそりと静かに芳雄さんとお別れする姿が印象的だった。


泣きはらした目のまま、いったん家に戻ってすぐに銀座Blue Eyesへ。

吉田君とのツアーもどり1発目。素晴らしい演奏で、満員のお客様と一緒に盛り上がる事ができた。どんどん新しいお客様が増えてます。非常に嬉しい事です。天国の芳雄さんにも聴いてもらおうと、心をこめて演奏。もう、演奏中には泣かないぞ。

優しい吉田君は演奏後に、お客様にジャズピアノ講座まで・・・w。初めてのお店なのに、すっかり馴染んでいたなw。




そして、今日はこれから昼のサムタイム。これも吉田君と3人でがんばります。夜はNYから帰国中の美人ピアニスト大野智子さんを中心に集まった立教大ジャズ研OBとのセッション。遼介と一緒に親子演奏もいたします。そして、明日も同じくApple JumpでNYから帰国中の小笠原みゆきvoちゃんとの楽しいセッション。

みゆきちゃんとは明日、池袋Apple Jump(清水くるみp、是安則克b、私)、あさって月曜はあけたの店で清水くるみp、是安則克b、本田珠也drという顔合わせで演奏いたします。どれも面白い組み合わせですので、お待ちしております。真剣に遊びます!!!!





こちらこそ、ありがとう。

2011年07月21日 | ライブとミュージシャンたち
台風がそれて、すっかり涼しくなった青山葬儀場。フラワートップのみんなと合流し、記帳していると、会場に流れている音楽が・・・2008年に鴬谷のキネマ倶楽部で演奏した「青い影」だった。

いきなり私のソロ。そして「サックス、早坂紗知!」と芳雄さんの声が・・・もう堪らなくて、その場に崩れ落ちそうになりました。もう、あの声が聴けないなんて。嘘だ嘘だ嘘だ・・・・。

葬儀場に案内され、入り口で原田家のみんなに会っても涙が止まらず、きちんとご挨拶もできず・・・本当にすみません。祭壇には映画のフルスクリーンのサイズに真っ白な花が飾られ、その中に芳雄さんの遺影が。いつもの優しい、薄いサングラスをかけた芳雄さん。「そんなに泣くなよ。」って語りかけているようでした。



こんなにみんなから愛され、慕われていた役者っているのかしら。男からも女からも愛されて・・・。残りわずかの人生とわかっていながら、最後の映画「大鹿村騒動記」を撮影された、そのときの様子をぼつぼつと語った坂本順治監督の別れの挨拶。「俺、なんでここで弔辞なんてやらなくちゃいけないんだ・・・嫌だよ・・・。」

「もう俺には時間がないんだ。」撮影の最中にぽつり。それでも「被災地でライブをやりたい!」とおっしゃっていたそうです。ああ、優作さんと同じような運命をたどるなんて・・・。

226の時に最後に挨拶してくださった芳雄さん、本当に本当にあれがお別れになってしまうとは思ってませんでした。芳雄さん、もう一度お会いして御礼が言いたかったです。「大鹿村騒動記」はそんな芳雄さんの魅力たっぷりの映画だそうで、絶対に映画館に見に行くぞ、と心に誓ったのであります。

お焼香を済ませ、献杯部屋で、小さな遺影にもご挨拶に行きました。芳雄さんのサングラスと扇子が置いてあり、小さな音でまたライブが流れていて・・・。

最後の挨拶でケンタ君は「絶対、ライブやるから!」と約束してくれました。そうだね、来年の芳雄さんのバースデイに追悼ライブ、やってほしい!!フラワートップのみんなで盛り上がってしまったけれど、実現するといいな。




226の時も声が出なくなって、「歌えないけど聴きには行くよ」と言われたときはショックでしたが、芳雄さんは「声がガラガラになっちゃった。今歌ったらトム・ウェイツみたいかも。」って・・・。ガラガラ声の芳雄さんの歌声も聴きたかったな。

お焼香がすんでも最後まで残って、もう一度芳雄さんに会いに行きました。小さな美しい顔をした、芳雄さんが静かに眠っていました。でも、私の中の芳雄さんは写真のような、逞しい男の中の男の芳雄さんです。永遠に。

龍馬暗殺の写真が表に飾られて。


明日も朝から告別式に出席し、本当に最後のお別れに行って来ます。そして、夜は銀座Blue Eyesでライブです。吉田桂一pと永田利樹bと3人でツアー帰りの息のぴったりあった素晴らしいライブにします。芳雄さん、天国で聴いてくださいね!!長い間可愛がってくださって、本当にありがとうございました!!!!


芳雄さん、永遠に。

2011年07月20日 | ライブとミュージシャンたち
台風がどんどん近づき、本来なら岡崎~箱根は3時間もあれば十分だったのだけど、由比ケ浜付近は高波注意報で通行止めに。ああ、これは5時間コース。最後の最後に晴れ女の伝説破れたり・・・。

箱根の中村さんに電話すると、「箱根にあがってくる道が通行止めになってしまって、お客様が結構来れなくなってます。」ひえ~~~、私たちもなんとかたどりつけるか、という状態だから、三島などの人たちが予約していてくださったのに、相次ぐキャンセル。どうなる?????

不安な車中で、芳雄さんの訃報の連絡が入った。

実は・・・徳山のホテルで、招待されていたけれどツアーで出席できなかった「大鹿村騒動記」の映画試写会の模様をワイドショーでたまたまやっていたのを見て思わず息を呑んだ。あまりの芳雄さんの変わり様に。げっそり痩せて話す事もできない車いすにのった芳雄さんの姿。涙が溢れ出して止まらなかった。こんなに悪化されていたなんて。その日からずっとずっと心配していた。でも、まさか、芳雄さんが・・・。

さっそく仲間のミュージシャンとツアーが終了した翌日にお見舞いに行こう、と決めていたのだった。まさか、その日がお通夜になってしまうとは・・・。あまりにも急な出来事だったので、ニュースが嘘でありますように、と祈るばかり。サービスエリアでネットがつながり、ニュース速報を確認して愕然となった。

今年の226は体調がすぐれないにもかかわらず、最初から最後まで聴いて下さって、挨拶までしてくれた芳雄さん。長い間、本当に本当に優しくいつもエールを送って下さって・・・有り難うございました。それにしても、早過ぎます。来年の芳雄さんのバースデイライブ、楽しみにしていたのに。


箱根強羅の駅前の温泉旅館に到着し、無事にリハーサルも終了し、お客様もご近所から駆けつけてくださり、リラックスムードで演奏。アンコールでは、芳雄さんが「さっちゃんのこのバージョンで俺も歌いたいんだけどなあ。」と言ってくださっていたトム・ウェイツの「子供たちをよろしく」を天国に向かって演奏させてもらった。泣きながら演奏なんかしたことないんだけど、この時ばかりは・・・。それでも、なんとか吹ききったよ・・・芳雄さん、聴いてくれましたかあ???素晴らしい思い出を本当に有り難うございました!芳雄さんの魂は沢山のファンと仲間の人たちの中に永遠に生き続けます。喧太も麻由ちゃんもいるから大丈夫。安心して天国で優作さんと杯を交わして下さい。


台風で通行止めにもかかわらず、仕事が終わって三島からかけつけてくれた美容師のテルさんや、演奏終了後も残っていたお客様たちと打ち上げパーティ。そこで、片付けた楽器をさらに取り出して、4曲も演奏してしまった・・・。

箱根強羅マミーズキッチンにて

疲れを知らないminga4。本当は足はパンパン、腰痛は悪化してますが、エネルギーは満タン。「あと一週間くらいツアーしたいね。」とコスマス。

本当にお疲れさまでした。各地の皆様、今年もお世話になりました。また来年も宜しくお願いいたします。

20回目の226にて





なでしこサックスもがんばる!の巻(ツアー12日目)

2011年07月20日 | ライブとミュージシャンたち
7/18 (火)

快挙!!なでしこジャパン!!3/11以降暗い話題ばかりだったので、日本中が歓喜した明るいニュース。嬉しいです!でも私は前半戦で眠ってしまったので、後半の一番面白い場面を未だにニュースでも見ておりません(涙)。帰ったらどこかで見れるかな。

その勢いで岡崎の親戚(同様)のSさんたちが主催してくださり、無理矢理可愛らしいコーヒーショップ「はなの木村」でのライブ。ここでライブをするのも初めてなので、キーボードをお借りして、全てみんなで共同作業。これぞ本当のmingaです!

ピアノの後ろもギュウギュウ。

そして、なんとこの小さなお店に50人以上のお客様が・・・丸い小さな椅子でぎゅうぎゅう詰め。暑いのなんのw。それでもみんな我慢して、一生懸命聴き入って下さって、大喜び!演奏後のごちそうも凄かった!!これは立派なディナーショー!!

台風が近づいてきているので、途中で雨も降ったようですが、演奏後の野外バーベキューも雨に降られる事もなく、奇跡的に天気がもって・・・ああ、よかった~~~。飛騨牛をいつも持って来て焼いてくださるYさん、野外テントでせっせと特上のお肉をミディアムレアで焼き上げてくれて、みなさん大満足の贅沢な夜となりました。





岡崎のみなさま、本当に有り難うございましたああああ!さあ、明日はいよいよラスト。台風とともに箱根へ向かいます。









三河湾で癒されて・・・

2011年07月18日 | ライブとミュージシャンたち
吉良町インテルサット。兵庫からの過酷な移動だったので、朝9時に出発。森岡からの近道をげんぶ堂のIさんに教わって、男性陣3人のチームワークドライビングで渋滞もなく、スムーズに到着。

三河湾リゾートホテルリンクスに宿泊するのがこのツアーのなによりの楽しみでもあります。大浴場は海水客でにぎわっていたけど、広いスイートルームにゆったり一人でくつろぎ、ベランダからは海を眺め・・・あああ極楽。

そして、インテルサットのタカさんや常連のカメラマンのケンジ君、エディ君が盛り上げてくれました。本当にありがとう!

このお店では、ラブリーやピットインで演奏するような攻撃的な内容を思いっきり好き勝手に演奏させてもらえるので、いつもよりもオリジナルを多めにいかせていただきました(苦笑)。

さあ、いよいよツアーもあと2つ。岡崎、そして箱根強羅へ・・・。あ、みんな体調はばっちりですのでご安心下さいませ。