minga日記

minga、東京ミュージックシーンで活動する女サックス吹きの日記

Swing Swing Swingin'

2006年12月28日 | 
 横浜港からの富士山が絶景でした。台湾、南西諸島ニューイヤークルーズにようこそ!って感じです。初めての海外クルーズ、って言ってもたった一日台湾に寄港するだけで、石垣島がメインですけど(苦笑)。

 出航してから夜、いきなりメインショーで演奏。リハーサルの時点で、あまりに船が揺れたのでもしや中止・・・?と思いました。かなりの揺れで流石の私も気持ち悪くなって倒れそう。昨日から低気圧が来ていて海は大荒れ。酔い止めの薬を飲んだら頭がぼーっとして嫌なので、本番までなんとか気合いで「これが本当のSwingですね。」などとお客さんと笑いながら・・・。演奏中は船を止めてくれていたのか、あまり揺れなかったけど、終了と同時にまた大きく揺れ出し、そのあとのダンスタイムは当然中止。たすかった~。初めて船酔いで吐いてしまい、打ち上げにも参加せずにただただ横になりました(涙)。

 いろいろとやろうと思っていても、こんなに船が揺れちゃ、寝るしかない。食欲も全くでないし・・・。今日は神戸港。さてこれからいよいよ音信不通になってしまいます。皆様、良いお年を!!!

パーカー、ダンス、奴隷船

2006年12月26日 | 家族の日常
 226のチラシを公開しま~す。大河画伯、今回は美しく描いてくれなかった・・・でも似てるからダメだしできず(涙)。来年の226は月曜という悪条件ですが、万難を排してぜひお越し下さいませ!!(必死)。

 大先輩の山下洋輔氏はセシルテイラーとの競演を2/21(そう、セシルの手術の為に、1/10が変更になりました)に控え、きっとフリーにどっぷりとはまってらっしゃるに違いありません。フリーをやる気十分ってな感じで、「さっちゃん、初心に帰って226トリオはがんがんにフリーでいきましょう。」というようなメールを頂いたばかりですから・・・w。

 明日から私は8日までおりません。横浜港から3日間かけて台湾で1日停泊、翌日には石垣島、宮古島というクルーズです。海洋に出てしまうと、携帯もインターネットも繋がらず、ただただ食っちゃ寝るという危険な生活が待っている。敢えて私は自分に課題をあたえ、家では絶対やらないようなサックスの練習を密かに計画中。ま、いつも計画の1/3ができればいいかなって感じですが・・・(苦笑)。

 奴隷船とはいえ、船にいったん乗ってしまえば音楽の事だけ考えていればいい、という天国状態だから、あとは自分の意志のみ。基礎練習、作曲、アレンジ、コピー・・・etc.意欲満々(今だけ)。

 前にも書いたかも知れないけど、豪華客船のクルーズで毎晩ダンスバンドの仕事をする訳ですが、食事がお客様と一緒のときはいいんだけど、諸事情により、クルーたちと船底の食堂で食べるパターンもある。これが奴隷船。それはそれでおいしかったりするんだけど。

 普段やらないようなスタンダード曲やタンゴの曲などを次々に演奏するのも、なかなか面白いです。2日やれば、パターンは見えてくるので、慣れてくると昨日とは違う吹き方をしよう、などと遊び出す。2本吹きももちろんやります。少ないアドリブのパートに命をかけて・・・!?ああ、パーカーの気持ち(昔のブログ読んでね。)。

  

 


 

トラウマぶれぶれイブイブショッピング

2006年12月25日 | 家族の日常
 「俺はなにがなんでも、ジーンズメイトとユニクロはやだかんな。」

 クリスマスプレゼントは何が良い?と聞いて洋服!と即答。ケっ、色気づいて。ちょっと前まではスターウォーズかどらえもんだったくせに・・・。

 という事で昨日はサンシャインに父とぼろぼろのジーパンを買いに行った。エスキモーのようなダウンもおばあちゃんに買ってもらった。そして今日は私の父母(つまりじいちゃん、ばあちゃん)にインナーを買ってくれと吉祥寺にショッピングに行ったときの一言・・・・息子は原宿の件が未だにトラウマのようだ。

 吉祥寺は遼介にとってはもちろん初めて。おばあちゃんとサムタイムで待ち合わせをしてたので、店内に入ると一杯のお客様。そうか、日曜の昼だからライブだったんだ~!相席をお願いすると、な、なんとピアノの大口純一郎先生でした。今日はベースの米木さんのバンドで新人のピアニストが演奏するというのでわざわざ聴きに来たんだそうです。

 父ちゃんの大好きなベーシストなんだよ、と息子に説明しながらピザを食べ、ライブも堪能できちゃって、超ラッキーでしたw。それにしても、米木さんはいつまでも若くてびっくり!息子はすっかり父より若いと思い込んでた。

 さて、買い物ですが、思ったより安いインナーを沢山ゲットした遼介は調子にのって「5着も買っても6000円くらいだったんだから皮の財布も買ってくれ~。」ばあちゃんはいいよ、いいよ、とどこまでも甘やかす。「で、どんな財布なの?」西友の財布コーナーで見ていたが「こんな祖父臭いんじゃないんだよ!絶対嫌だけど、ジーンズメイトに売っている感じなんだ・・・。」

 でた~、ジーンズメイト!じゃあ、西友の向いにあるからちょっとだけ行ってみよう!と既にジーンズメイトの場所までリサーチしてあった私。ばあちゃんを連れて3人でジーンズメイトに・・・。何も知らないばあちゃんは「ああ、これがジーンズメイトなのね~。」と大きな声でしゃべるので息子はすっかり他人のふり(それでなくても、ジーンズメイトは家では禁句なのに...)。

 「こんな感じのやつだよ。」とばあちゃんにお気に入りの形の財布を見せる。じゃあ、買えばいいのに・・・と思っていたけど値段をみたらなんと¥4500もするじゃん!今まで買った洋服より高いね。だいたい、中に1000円くらいしか入れないのに。とつぶやくと「ああ、絶対にここでは買わないし。」私に似て意外とケチ。「こんなの、ドンキホーテにありそうじゃない?」「おお、それは言えるな!」と息子も大賛成。で、でもそれってジーンズメイトより・・・・(苦笑)。ま、いいっか。

 ばあちゃん、写真とる時はシャッターだけを押してね~(せっかくの息子との写真だったのに全部ぶれてた)。Merry X'mas!!

 

またやっちゃった・・・!

2006年12月23日 | 家族の日常
 今日は家に戻ったら朝の4時だったけど、それからmixi見たりして5時になってしまった。そのまま11時まで熟睡。お酒を飲まなくても、いや、むしろ酒を飲まない方が長時間(って3時間以上の事)眠れるって事が判明(苦笑)。だからといって、お酒飲まない訳には・・・(汗)。それにしても眠れないから飲んでいたつもりが、飲まない方が熟睡できるなんて・・・!!

 都内のライブは今年はこれにて終了。11時からはりきって起き出し、クリスマスパーティの準備でスーパーへ買い出しへ出かけた。天気もいいので自転車でルンルン!まだお昼だからスーパーもガラガラ。でもクリスマスなのにこの人の少なさで大丈夫?と他人事ながらちょっと心配してあげる。

 3時半から竹村先生の鍼納めもあるので、今日は結構忙しいのだ。買い物に行くとついつい余計なものまで買いすぎて自転車のかごに収まりきれず、左右のハンドルにも荷物をぶらさげてヨロヨロしながら帰り、昼ご飯を食べて即新宿へ。

 年末出血大サービスなのか知らんけど、もぐさがめちゃめちゃ熱くて「せ、せんせ~、背中が燃えてる~!」と叫ぶ。27日から台湾クルーズというのを知っていて、先生は帰りに「これ、船酔いに効くから、持っていきなさい。」などと、香港製のあやしげな薬を下さった。置鍼もめちゃめちゃ優れもの。ちょっとした腰痛などにピピッと貼っておくとすぐに痛みがとれるので、ありがたく頂戴して帰宅。

 さあて、ここから主婦は勝負です。1時間でローストビーフ、ビーフシチュー、マッシュポテト、スティックサラダを作らねばならない。でも手際の良さでは誰にも負けませんw。しかも今日は2階のおばあちゃん(お義母さん)も招待していつもお世話になっているので、今日くらい一緒に食べましょう!という大それた計画だ。

 牛肉の塊に塩、コショウ、ニンニクをすり込み、その間にビーフシチューを作る。ところが、あわてすぎて、圧力鍋に肉とトマト缶を投入して放ったらかしておいたら焦げちゃった!あ~、それでなくてもシチュー用のお肉、ちょっとだったのに・・・(涙)。助け出した牛肉はさらにちっこくなってしまった。でもローストビーフがあるから、野菜スープだと思ってくれ~。

 オーブンも我が家でフル活用していたので寿命がきてしまい、仕方なくお義母さんのオーブンを借りる事にする。なんだかバタバタしてるけど大丈夫?とお義母さんが心配そうに・・・。焦げた事は内緒。

 なんとか完成。「さあ、食べましょう!」利樹もシャンパンとフランスパンを買ってきてくれ、食卓がいつになくパーティっぽく華やかになりました。「クリスマスイブに乾杯!」

 「え~?かあちゃん、今日ってイブじゃないって知ってた?」「・・・・・・・!!!」

 お義母さんも「さっちゃん、張り切ってるからきっと明日は仕事でいないから代わりにやるんだな~って思ってたけど。」

いいえ、単なる勘違い。またやってしまった・・・はやとちり。明日はてんやもんで済まそうっと(怒)。



リズムの嵐

2006年12月23日 | ライブとミュージシャンたち
 いやあ、面白かった~。MAUデビュー@OPENです。永田利樹bが考案、立案、言い出しっぺ、というかリーダー。これでもか、といろいろなリズムで怒濤の攻撃かと思いきや、ダブでゆったり・・・。沢山の世界を垣間見てしまった。

 カラモコも宇都宮の仕事を間違えて入れてしまって、あわてて特急で帰ってきてくれましたが(苦笑)、なんと気持ちのよい声でしょう。アブドゥと2人で歌わせてみたいもんです。正月あけのピットイン(1/9)も楽しみだな~。これに新澤君と大儀見元perちゃんが入るんだから・・・!!!

 でもカラモコは1月半ばからまたまたNY、アフリカのツアーに出てしまって4月頃にならないと帰ってきません(涙)。それまでMAUはお預け?それとも・・・?バンマス、またやりたいよ~、お願いしま~す。

私はAマイナー・・・

2006年12月22日 | ライブとミュージシャンたち
 「私の血液型はAマイナーだから、さっちゃんとは全く正反対なのよね・・・。」ってマキさんはつぶやく。じゃあ、私はBメジャーか。当たっているけど・・・w。

 昨日の青山のイベント、マキさんと今年最後のライブでした。出会って一緒にやりましょう、と話したのがもうずっと昔のようだけど、じつは今年の1月だったなんて信じられない。出会うべくして出会ったんだと思います。

 見た目とは違ってさばさばとした気質は私と相性がぴったりで、兄弟(姉妹ではない)のような感じで話ができる。昨日はリハーサルから本番までの間が5時間もあったので、近くの青山のうどんやでおそば一杯で二人だけで2時間は話し込んだ(苦笑)。お客さんが私たち以外、殆どいなかったので、そばやのね~ちゃんは迷惑そうに、じーっと睨むので「ねえ、なんか追加頼まないと悪いね。」とあわてて私はぜんざい、マキさんは剣菱を・・・。そこであと1時間はねばったな。うどんやから出るとイルミネーションが美しかった。今年のクリスマスはマキさんは教会に行くそうな。

 マキさんが若い人たちに「歌を歌っていきたいのですが、何かアドバイスをください!」と言われると「音楽の練習はいつだってできるんだから、まず、旅に出なさい。そして音楽以外の趣味をたくさん持ちなさい。って若い人たちには言うの。」うん、同感です。

 私も多趣味だけど、マキさんは読書、映画、絵画、演劇・・・様々なジャンルに好奇心旺盛。そっか~、だから話が合うんだなあ。本当は自分で本も書きたいそうだ。マキさんのHPで毎月自筆のメッセージが載せられていますが、そこに書いてある文章も素敵です。http://www.carmenmaki.com/m/

 mingaとのコラボも一段落、来年はちょっと変った編成でマキさんと試行錯誤していこうという所存です。どう進化していくか、来年も楽しみにしていてくださいね。さあて、今日はMAUです。新宿オープン、お待ちしてま~す。(夜10時半開演ですのでお間違えなきよう。)

さよならムーミン・・・

2006年12月21日 | 映画、本、芝居関係
 岸田今日子さんが亡くなったなんてショック・・・。一度もお話した事はなかったのですが、大好きな女優さんだったから。

 山下洋輔氏のおっかけとしても有名で、226コンサートに何度か来て頂いた事もありました。やはり亡くなってしまいましたが、高木さんという同じ劇団でムーミンパパの声をやっていらした俳優さん(同じ226生まれという事もあり、毎年来て下さって一番前で聴いてくれてました)と劇団円の母の友人とも会って「ムーミン同窓会」になった事も・・・。

 岸田さんのふわっとした不思議な存在感が素敵でした。きっと天国で高木さんたちと演劇の話で盛上がっているんだろうな。ご冥福をお祈りいたします。

 さあ、今日は気分を一新して今年最後のカルメン・マキさんとのジョイント、青山「月見ル君想フ」でライブです。新澤君の変りに原田芳雄さんのバンドでいつも素敵なキーボードを弾いている恩田さんがmingaに初参加。

 「さっちゃん、こんな演奏ばっかりやってて、ライブが本当に楽しいだろうね。」リハーサルで恩田さんがぼそっとつぶやきましたw。

これは誰・・・?

2006年12月20日 | うまいもん関係
 たこ焼き屋のおっちゃんではありませんw。師匠が岡崎で一生懸命飛騨牛を焼いてくださっているところ。写真提供by しおりちゃん。でも、これあたしが撮ったやつだわ~。焼肉師匠の味付けは抜群、とろけるような牛肉!生まれて初めて食べたよ~ん・・・(涙)。

 そう、我が家では殆どが豚と鳥肉。ああ、牛肉ってどんな味だったっけ・・・などと思いつつ、息子には「牛より豚の方が栄養があるし、ダイエット効果も抜群よ!」とでたらめでいいくるめ、たま~に牛肉を買ってすき焼きにするときは「細かい方が食べやすいじゃん。」と、霜降りのおおっきなうすっぺらい牛肉よりも、バラ肉を買ってしぐれ煮になってしまったようなすき焼きの牛を食している。これが一般庶民の食生活じゃ~。

 飛騨牛を頂いたから書く訳ではないが、岡崎という土地は肥沃な土地柄だとつくづく思う。海も山もあり、恵まれている土地で、家康が集めた美男美女たち・・・。

 美男美女で思い出したけど、岡崎の隣町、吉良町(吉良上野介のゆかりの地)にある「インテルサット」というジャズのお店に15年以上前に数回出演させていただいた。その頃、畑の中にぽつ~んとある小さなクラブに20代の美男美女がわらわらと集い、客席は熱気につつまれたのでびっくりしたのだ。アフターアワーズが盛上がったのは言うまでもない(特に男性ミュージシャンたち)。

 5,6年前にギターのK氏が「今度インテルサットっていう所でやるんだけど、さっちゃん知ってるんでしょ?どんな所?」と聞かれ、美男美女の話をすると、ツアーから戻ったK君は「どこが美男美女なんだよ~。しかも年齢層だって若くなかったし・・・(怒)。」そっか、あの頃20代だった人々はそのまま10年経って・・・!

 でも、この前の岡崎のリハーサルにインテルサットのマスターが立ち寄って下さり、来年5月には15年振りのインテルサットライブが行われる事になりました。「さっちゃん!」と声かけられた時はどこの誰だかさっぱりわからず、かる~く無視してリハーサルを続けていてすいませんでした(汗)。15年の月日はお互いに・・・。でも音楽はきっと進化していると思いますので、許してね、マスター。

壮絶な生き様

2006年12月18日 | 映画、本、芝居関係
 ようやくカークの伝記を読み終えた。最後の最後(4/5くらい)から断然面白くなった。諦めずに読んで良かったあ(苦笑)。

 それによると、脳卒中で倒れ右半身不随になりながらも、リハビリで左手だけでサックスが吹けるように改造したりして昔のような演奏をした、という奇跡。あんなに楽器をいっぱいぶら下げるだけでも相当苦痛、首に負担がかかって脳卒中が起こるはず。それでもカークは諦めなかった。

 循環呼吸も普通のやり方とは違っておれは耳で吸っているんだ、と豪語していたようだ(苦笑)。それにしても、脳卒中の後、死ぬ数日前にレコーディングをし、死ぬ前日に大学で演奏するなんて正気の沙汰ではない。持っている力を全て果たし、自分の命の終わりを予感しつつ演奏し続けたローランドカークって、やっぱり神に近かったんだなあ。

 ジミ・ヘンドリクスとセッションしたり、演奏中にぼそっとつぶやいたファンの声に反応して怒り出したり、隣でタンバリンを叩き続けるヒッピー風のおっさんが誰だったのか、とかいろんな謎が解明されて本当によかった~。

 私も死ぬ前日までサックス吹きたい!と心の底から思った次第であります。