minga日記

minga、東京ミュージックシーンで活動する女サックス吹きの日記

幸せな一日/ライブ三昧

2007年03月31日 | ライブとミュージシャンたち
 いよいよプロ野球も開幕です!朝から甲子園、昼には息子の試合(春の大会が始まり、なんと一回戦を突破)、夜はプロ野球という忙しい日々がこれから始まる!うれし~。昨年は一度も行けなかったので、今年は絶対に神宮に行きたい。

 新宿ウルガでのマキさんとのライブはmingaが新澤君のピアノにベース、サックスだけのトリオ。この編成でマキさんとご一緒するのは初めて。かなり雰囲気が異なり、静かな中に狂気乱舞ありの面白さでした。このまま、4月の大阪、京都に行くのが楽しみです。大阪方面の方、ぜひぜひいらしてくださいね。新しいライブハウス(大阪心斎橋「Soma」)のオープニングでもあります!凄い事になるぞ~~~。

 中山ラビさんともアンコールで初めて競演させて頂きましたが『女ボブ・ディラン』、颯爽とギターをひきながら「風に吹かれて」日本語バージョンを歌う姿が格好いい。マキさんもラビさんも私より年上なのに、全くそうは見えない。彼女たちの若さの秘訣は何なんだろう???

 実は新宿ゴールデン街「唯仁庵/ゆにあん」の36周年記念の企画ライブだった。この店の名物ママ「きよちゃん」が昨年突然他界してから、だんなさまのコテツさんがお店を続けている。昨日(3/30)はきよちゃんが生きていたら60歳の誕生日でもあった。天国できよちゃんもきっと喜んでくれただろう。ゆにあん関係のお客様は年齢層が高いのに、殆どスタンディングっていのうがちょっと気の毒でしたが・・・。

 ライブ終了後に打ち上げに出てから、次は代官山ユニットに向かう。イベントが押していて出演時間は3時くらいだって!この待ち時間が眠くてたまらんのだ。ふ~~。でも同じスタンディングでも、20代の若者達だからこっちは全く気にならない(苦笑)。

 毎回思うのだけど、クラブに集まる若者達はいったいどんな生活をしているのだろう。うじゃうじゃとゾンビのように集まり、夜中の大音量で体を揺さぶりながら陶酔している姿は彼らのお母さん達が見たら卒倒するんじゃないかしらんw。

 しかしステージにあがっちゃうとそういう事もすっかり忘れ、好き放題吹きまくる。こちらのThink Tank with Mingaはコスマス(per)とのトリオ。「な、な、なんだ、この音楽は?すっげ~!?」と点目になる若者の反応が楽しい。爆音の中で自分の吹いているサックスの音なんぞ、会場にはどうせ聴こえてないんじゃないかなあ、うりゃ~~~!って吹きまくっていたら、終わってから「紗知さん、今日はサックスがかなり聴こえてましたヨ。」だって・・・(汗)。

 Mingaトリオ、大活躍の1日でした。帰ったのが朝6時だったので、10時からの息子の野球の試合はやはり応援に行けなかった(涙)。1-0で負けたそうです。でも3年生が一人もいないチームで勝ち残ったんだからすごいよ。息子も青春、母も青春。
 

 

 

川越小旅行の巻

2007年03月26日 | 家族の日常
 桜の開花はまだだけどあんまり良いお天気なので久しぶりに家族3人揃って川越まで出かけた。実は友人が教えてくれた「古着屋/メガトン・マーケット」に行くのが目的。

 3人で出かけるのなんて今年になって初めてだ。ちょっとウキウキ。行きがけの車中で学校の話で盛上がる。けんかの強いのは誰、キレると怖い奴は誰、面白い奴は誰etc...。めったに学校の話をしてくれないのでここぞとばかり、質問攻めにする母。

 さて、迷いに迷ってようやく到着したその古着屋は工場のような倉庫のような建物にずら~っと古着が吊るされていた(写真参照)。古着といっても、あまり汚いものや擦り切れたものなどはなく、きちんとケアーされたものばかり。「Tシャツ¥315、スカート¥525、ジーパン¥840・・・」とおおざっぱに分けてあるだけ。Gパンもリーバイスやedwin、lee、皮パン、カラーパンツと種類は抱負でサイズ別に分けてある。

 ここに東京の古着屋は買い付けにきているそうな。最初は古着の臭いでむっとして<私はこんなところでお買い物なんてできませんわ>モードだった私もいつしか大きなアメリカのスーパーマーケットで使うようなカートをガラガラと引っ張って2時間があっという間に経過。気がつくと大量に買い込んでいる(汗)。

 私の戦利品、リーバイスのストレートのGパン1本、エスニック調ロングスカート1、エスニック調スパンコール付ミディアムフレアースカート1、タンクトップ系シャツ2、黒のきらきらTシャツ1、合わせて6点お買い上げで2860円。うへ~、安い。遼介も今時流行のやぶれGパンを2本も買ってさらに沢山のジャケットやシャツを買い込む。しめて3890円也。

 私の場合、こんなに安いと『これはちょっとどうかな~』と思ったものでも、すぐにカゴに入れてしまうのだけど、息子はレジに行く前にもう一度カゴを点検。「母ちゃん、これとこれはやっぱりいらない。」と返品コーナーへ持って行く。なんて堅実な奴なんだ。

 帰りに川越の宿場町を探索して夕食でも食べて帰ろうと思っていたら、「帰ってから飯食おうぜ~。」と元気のない声。どうしたの?と見ると遼介はだんだん体の調子が悪くなり熱っぽいじゃん・・・。昨日、小雨の中、野球の練習をしたのがたたったのだろうか。インフルエンザじゃないといいけど。我が家で一番の元気者が熱を出したのでちょっとあせる。

 せっかくの小旅行だったのにぃ。しかたなく大急ぎで駄菓子屋で小さな飴と芋ようかんをおばあちゃんへのお土産に買ってさっさと帰る事になった。ホッカイロを背中に貼って静かに寝ている息子よ、早く良くなってくれ!明日まだ熱が下がらなかったらすぐに医者に連れて行かなくっちゃ。

追伸:私の喘息は、萬有製薬『シングレア』のお陰でだいぶ治まってきております!

 

「多幸兵衞」復活ばんざ~い。

2007年03月25日 | うまいもん関係
 外食嫌いの遼介が唯一「あのたこ焼きや、行きたいなあ。」と言う「多幸兵衞」という明石焼のお店が早稲田通り沿い(落合)にある。明石焼というのは、兵庫県の明石市の名物、ふつうのたこ焼きと違いだし汁につけて食べるのが特徴。阪神大震災のときにこちらに移住してきた老夫婦が細々とやっている、大きな提灯が1つだけ出ているだけの小さなお店。

 店の奥に小さな座敷がひとつ、そして手前に10人座れば一杯になるくらいのカウンターがあるだけ。カウンターの中でおじさんとおばさんが仲よくもくもくと働いている。おっちゃんが明石焼担当。おばちゃんはおでん担当。忙しい時はあまり愛想もよくない。でも話しかけると優しい笑顔で答えてくれる関西弁が妙に懐かしい。神戸に住んでいた子供の頃を思い出すからかなあ。

 遼介はここのおでんは世界一うまい、と信じ込んでいる。それくらいだし汁が薄味だけどおいしい。「おだい」と書かれた大根は高さが15センチくらいのでっか~い大根に味がよ~くしみ込んでいて、上に甘味噌、青ネギ、紅ショウガがちょこんと添えられて出てくる。「うん、これだったら、1皿250円の価値はあるな。」と満足げな息子(お前が払う訳でもない癖に・・・)。

 私はポン酢で食べる春雨が大好き。でっかいタケノコ、はんぺんを次々に注文。そろそろお腹が一杯になってきた。明石焼を焼き上げるまでに、こうやっておでんを注文して待つ事20分。お店はいつも満員なのでおじさんは殆どおしゃべりする暇もなく、汗をかきながら延々と明石焼を焼き続けている。

 「あっついさかい、気~つけてな。」と赤と黒の斜めの台にぽ~んと焼きたての明石焼をのっけておじさんが差し出す。あつあつ、アヂアヂ、フーフーと言いながら大きなたこをほおばる幸せ。息子は「信田焼き」(焦がしネギの入った明石焼きが大きなだし汁の器に入って、上にはとろろこぶ、なると、刻みあげ、大量の青ネギが乗せられている「しっぽくうどん風明石焼」)。だし汁は明石焼と同じだけど、明石焼は三つ葉とゆずでさっぱりと食べられ、ボリュームがほしい息子は信田焼きがお気に入りのようだ。

 「おじさん、このお店の前を何回も通ったけど、ず~っとお休みしてたでしょ。」そう、1年以上も店が閉まったままだった。おじさんかおばさんの具合が悪くなったのだろうとずっと心配していたのだ。「うん、おじさんな、骨折して入院してたんよ。」

 そっか~、でもお元気そうでよかった、よかった。ここのたこ焼きとおでんが食べれなくなったら私は本当に悲しいのです。誰か弟子入りしてここの秘伝のだし汁の味を伝授してもらってほしいくらい。ずっと元気でお店開け続けてくださいね~(願)。

 たらふく食べて、満足満足。2人で2200円也。夜中の12時半がラストオーダーというのもちょっと仕事の帰りがけに寄りたいミュージシャンたちに喜ばれている。お近くに寄った際はぜひ!(夕方6時から営業、水曜(隔週)、日曜はお休みです。)

 

咳は辛し、ライブは楽し。

2007年03月22日 | 家族の日常
 東京の桜はまだ開花しそうもないが卒業式から帰った息子は大好きな吹奏楽の先輩が卒業してちょっと寂しそうだった。
「普段はおかしな事ばかり言ってみんなを笑わせてくれてたのに、ちらっと見たら泣いてたんだ。それ見たら、他のみんなも泣き出しちゃった。俺は泣かなかったけどさ。」春は別れと出会いの季節。逞しく成長する息子よ、母も嬉し淋しいのだよ。

 さて、今日は黒田さんと久しぶりのサムタイム。彼女も耳の調子は相変わらずのようだ。空調の音が地下に行くほど気になるらしい。ちょっとした気圧の変化が耳に影響を与えるそうな。地下も空(飛行機)もだめだとなると、本当に辛いだろう。

 楽屋でこんな話ばかり・・・病み上がりシスターズだね~、と笑っていたら友人が「紗知さん、まだ病み上がりじゃないっすよ。」そうでした、私たちはまだ、病み中シスターズ(笑)。心なしかお客さんたちがみんな心配そうな顔。<労り合う、客とミュージシャン>という構図ができあがっていた...。いいのか、こんなんで(苦笑)?!

 サムタイムって基本的に1時間のステージを3回もやるので、普段でも体力があったってへとへとになるのだが、今日は退院してから始めての自分のしきり&長時間ライブ。やはり最初から飛ばすとあとが続かないよな~、なんて考えているのだがいざ演奏が始まってしまうと楽しくって次から次へアイデアが浮かんだりして、ふと気がつくとmax状態になって赤ランプが点滅しているという始末。もう少しふんばらせて~、と自分の中でお祈りしながらヘロヘロの一歩手前でソロをバトンタッチ。「つらくなったら、無理して吹かなくていいんだからね。」と黒田さんも優しくフォローしてくれる。なんていい仲間たちなんだろう。

 しかし、この喘息はどんどん悪くなる。あ~~なんとかしたい。2時間おきに発作が起こるのでおちおち眠る事もできない。明日の診察で医者に相談する事にしているのだが、果たして効果があるのだろうか。次のライブまでになんとかせねば・・・!
 

パガニーニと超絶技巧

2007年03月21日 | 音楽&CD
 南アフリカから日本にやってきている白人青年A君は、もともとファンでよくライブに来てくれるのだが、今はサックスも習いに来ている。英語しか通じないので教えていて時々もどかしい事もあるのだが、2年以上も私のところにまじめに通ってくれている奇特な生徒だ。

 A君は無類のフリージャズ好き。藤井郷子オーケストラにも顔を出す。ビリー・バング(NYのvln奏者)と一緒にやってくれ、と言ってきたのも彼だった。そして、私にときどき面白いCDをくれる。彼のフリーコレクションはたいしたものだが、今回はクラシック。

 パガニーニの24の奇想曲。これをオランダ人のRaaf Hekkemaというサックス奏者がアルトとソプラノで全曲演奏しているのだ。ついでに同じ曲をRuggiero Ricciというバイオリン弾きが演奏しているCDもくれた。比較できて大変面白い。

 バイオリンの為に書かれた曲だから、やはりこれをサックスで演奏する事の方が至難の業。どうしてもHekkemaの演奏に驚きは隠せない。1曲まるごとノンブレスだったり、重音、フラジオの嵐、クラップタンギングetc...とローランド・カークのクラシック版という感じで『信じられな~い!』を連発してしまう。音色も沢山あって、R・カーク、エバン・パーカー以来の衝撃だ。

 この中の一曲でいいから演奏してみたい、とは思うがきっと一生かかっても無理か。「すぐにあきらめるのが母ちゃんの悪い癖だ」と息子にまた叱られそうだけど・・・。そんな私が、これだけは無謀とわかっていても譜面と格闘してみたい気になっている。

 私もsaxを演奏する時に沢山の音色を出したい、と常々思っているのだが、こういう演奏を聴くとサックスの可能性は無限に広がっていく。世の中には超人がいるもんだなぁ、恐るべしオランダ人。

Raaf Hekkema/Paganini

ず~っとモヤモヤ・・・。

2007年03月20日 | 家族の日常
 中学1年もあと数日。この一年間の息子の成長ぶりは驚くものがあった。父親よりも足も速くなり、持久力も遠投力も全てがアップしたようだ。バレンタインにもらったチョコレートの数も私には教えてくれないが確実に父には勝っていたようだw。

 先日返されてきた「クラス文集」のラストにクラスアンケートなるものがあって、「一番早く結婚しそうな人は・・・」「一番お金持ちになりそうな人は・・・」という質問2つとも息子が一位になっていた。「きっとクラスで一番大人っぽいんだろう。」と利樹。うん、確かにませているからなあ。
 
 さて、今日は息子と一緒に数学の問題を解いてみた。今彼は「連立方程式」をやっている。しかし私にはなんの事やらさっぱりわからない。連立方程式がどんなものだったかすらよく思い出せないのを、夜中に利樹にこっそり教わって、ようやく数式は計算できるようになった。とほほ。

 利樹が応用問題を出して、それを息子と2人で解いたのだが、やはり私には無理。「ったく。母ちゃん、すぐにあきらめるなよ。」よそ見をしている私を息子はすぐに叱るのだが、いくら考えてもさっぱりなんだもん、猫が隣であくびしているのがどうも気になって仕方ない。ついに見かねた利樹が答えを導くようにヒントをどんどんくれ、最後には答えを教わる事に。それでもきちんと理解できず・・・(汗)。見透かしたように息子が言った。

 「母ちゃん、まだ頭の中がもやもやしてるんだろ。数学ってのは、一種の『賭け』なのさ。俺も、難しい問題の時はそうなる事があるよ。もやもやしているのに、父ちゃんが『じゃあ、英語やろう。』って切り替えちゃうんだ。そういう時は嫌な気分がずっと続く。でも、そのかわりに難しい問題が出来たときは、このもやもやが10回くらい吹き飛んだくらいに気持ちいいんだぜ。だから、数学は賭けと一緒なんだよ。」

 判ったような判んないような理論だけど、とにかく彼は数学が大好き。私は中学生の頃からもやもやのまま、その気持ち良い部分を知らずに大人になっちゃったんだな。だから数学が嫌いになってしまったのか・・・。もう少し、脳を働かせるように訓練しないとダメかしらん。でもね、国語は得意だったんよ、と言おうとしたら、息子と父はサッカーゲームをしに2階へ行ってしまった後だった・・・。

A Desert Rose/砂漠の薔薇

2007年03月19日 | 映画、本、芝居関係
 「ブラジルナイト@バレルハウス」前田さんと中島徹ちゃんの相性がぴったりと合っていて、前田さんがのびのびと歌っていたのがとっても良かった。関西時代からの相棒だから、徹ちゃんは優子さんの古女房みたいだな(笑)。また機会があれば、このメンバーでやって欲しいもんです。私は本当に勉強になるのです。キーもソロコードもめちゃくちゃ難しいし、別の自分を追求できる気がするから・・・。と思っていたら、泥酔した古いファンに「いやあ、いつ、どこで聴いてもさっちゃんのサックスは変らないよね~。」とショックな事を言われてしまった・・・変りたいんだよ、私だって(涙)!(脱ワンパターン希望)。

 新曲も徹ちゃんと3人で披露したら、お客さんに「あの看護師さんたちへ捧げた曲、とっても良かったですよ。」と言われまずまずの出足。今度は明後日のサムタイムで黒田さんとやってみよう。こうして世間へ出す事によって、曲が完成されていく(他力本願タイプ)のが楽しい。

 もう一曲、新しいのがあるのだが、これが「砂漠の薔薇」。タイトルが素敵なので、即いただき。

 退院する前日にお見舞いに来てくださった、詩人のJさんから教えて頂いたもの。Jさんは226にも来てくださって(なんと、あの沖山秀子さんを連れて来た方)いたのだけど「さっちゃんの<Exils>を聴くといつも<サハラ砂漠>の風景を思い出すのよね~。」

 Jさんが書いた、自伝「夢の迷走」という面白い本があるのだが、サハラに行かれた話も出てくる。若い頃に読んだ小説の中に<砂漠の薔薇>の話が出てきたので、実際に行って見てみたくなったそうだ。

 もともとJさんと私は、彼女が昔やっていた新宿曙橋のバー<Joe's Bar>でライブをやらせてもらって知り合いになったのだが(月に1度、落語の会とジャズライブを催していたのだ)、胃がんになってしまったので(当時助からないと言われた)、お店と店にあった全てのジャズレコードを売り払い、胃の全摘手術をして秋田に戻って療養、その後、奇跡的に回復され、また東京で活動開始した凄い人物。お見舞いの日も、ご自分の週に一度の点滴を女子医大で受けた足で私を見舞って下さったのだ。

 「いろいろな骨などから出るカルシウムなどが砂漠の中でカチカチに固まって、まるで薔薇の花びらのようなものができるのよ。それをお土産として、あちこちで売ってるんだけど。私も砂漠で拾ってきたのが家にあるはずよ。でも名前ほど美しいものじゃないけどね。ははは。」

 砂漠からそんな話になって、まだ観ぬ<サハラ砂漠>に想像がどんどんと膨らみ・・・曲ができたって訳です。こちらはドルフィー/Mingaで初披露しようと思う。ああ、早くみんなと音が出したいよぉ。でも喘息がひどくなる一方で体はつらい。この咳なんとかしてくれ~!

条田瑞穂著「夢の迷走」

ブラジル音楽(エリス)と私

2007年03月16日 | 音楽&CD
 エリス・レジーナにはまったのは、大学4年頃だったと思う。師匠の土岐英史氏の影響を強く強く受けていた私は、土岐さんが『リオ・ソン』というブラジル人を入れたグループを作って活動し始めていた事もあって、どんどんブラジル音楽に夢中になっていった。

 その時に土岐さんに教わったのが「エリス・レジーナ」だった。当時レッスンが終わると、土岐さんの家まで私が車で送っていた事もあって、彼女のLP(その頃はCDなんてなかった)をテープに入れたものを帰りの車の中でよく聴かせてもらった。それが「エッサ・ミュレール」。

 笑いながら、そして泣きながら歌い上げる声、自由奔放ではじけるような彼女のエネルギーに一発でノックアウト。翌年、エリスは田園コロシアムのライブアンダーザスカイに出演したのだが、これには行けず、後でライブ中継をラジオ放送されたものを録音し、擦り切れるまで聴いた・・・。

 「さよなら~、さよなら~」ってエリスが『マリア・マリア』のendingで歌いながらステージから去って行くその様子を想像しながらテープで何度も聴いた。その翌年に彼女は本当に帰らぬ人となってしまった・・・。

 それから20年も経って、大好きだったブラジル音楽(特にエリスね!)をマエストロの小畑和彦師匠(ギター)やヤヒロ君、ピアノのパネ君たちと演奏できるなんて夢のようだった。そして、エリスの持ち曲をバリバリに歌ってしまう、前田優子さんに出会った。彼女が素敵なブラジルの曲を沢山私に教えてくれるのが毎回とても楽しみ。ピアノも関西からあの中島徹君がやってくる。さあ、明日はどんなライブになるんだろう。

 ・・・とここまでまじめな文章だったのに、前田さんの写真、こんなんしかないの・・・!?

白地図遊び

2007年03月14日 | 家族の日常
 息子が勉強しているのでちょっと覗くと、県庁所在地を暗記している。「母ちゃん、みんな言える?」ドキッ。

 私は中学のときに地理が最も不得意で、教師は大好きだったので熱心に授業を聞いてはいたが、さっぱりの成績だった(汗)。「都道府県名くらいは言えるけどサ・・・(嘘)。」そこで、息子が地図を見せる。さあ、どこに何県があるか、というのがさっぱりわからない、とほほな状態。「俺が2時間英語の勉強している間に、母ちゃんもこれを全部覚えろよな。」

 ネットで白地図をプリントアウトし、そこにまず、県名を書き込んで自分の能力を試して愕然とした。北陸の2県が思い出せない。関西もよく行っている癖に場所がめちゃくちゃ。もっとひどいのは、関東、埼玉、群馬、茨城、栃木の場所すらよくわからん。え~、広島って岡山より九州よりだったっけ?げっげ~。こんなんではあまりに恥ずかしいので、必死に覚えました(って今頃・・・)。

 お陰で今は息子よりも早く都道府県を地図に書き込む事ができ(って競争してどうなるんだ?)県庁所在地もしっかり書けるようになった(那覇って漢字もねw)。自分のあほさ加減をこんなところで暴露して、本当にお恥ずかしい話だが、それにしてもなんだか嬉しい。毎日一度、白地図に県名を書き込んでボケ防止をしている私・・・。でもとっても面白いのでお試しあれ。

 

本格もつ鍋!

2007年03月13日 | うまいもん関係
 今日は博多風本格もつ鍋。私がやるときはいつも、豚バラでお茶を濁すのだが、我が家のシェフは肉やのおじさんにそそのかされて、本格もつ(ハツ、せんまい、小腸)を2000円も買い込んできた。

 「モツなんて安上がりにできるのがいいのに、それじゃ、高級料理じゃん。」と文句をいいつつも、頑張って作っているシェフの背中に感謝する。でもニラとにんにく盛り沢山の料理・・・やばい、今日はレッスンで夜の8時から生徒がくるのだ。さすがにニンニク臭をプンプンさせてレッスンする訳にもいかないので、私だけお預け・・・(涙)。

 息子と父はお預け状態の私の横で「うんめ~!」と言いながらガツガツと食べている。「私の分、ちゃんと残しておいてね。」「もう、ないよ。」と息子。「あとで、作り直してやるよ。ニラはもうないけど。」・・・ってキャベツとにんにくだけか?

 じっと我慢の子だったので、レッスン終わって食べる時に鍋を写真に撮ろうと思っていたのに、すっかり忘れてしまいました。見た目はぞうきんかと思ったセンマイもハツもとっても美味しかった。ふ~、男の料理万歳。(だから、これはイメージ写真です。)