minga日記

minga、東京ミュージックシーンで活動する女サックス吹きの日記

レコーディングライブ&うちあげ

2005年08月30日 | 
 水を得た魚のように、フェローンのドラムは炸裂した。昨日のライブも凄かったが、今日はまた特別だ。コミュニケーションもばっちり。ああ、こんな素晴らしいドラマーと一緒に演奏できるなんて、、、本当に私は幸せ者。15年前に初めてNYで演奏したときは完全に打ちのめされた感じだったけど、ようやくフェローンの言語も理解できるようになったんだなあ、と感無量、至福のひとときでした。お客様も即興演奏とはいえ、盛りだくさんの内容に十分満足できたのではないかな、と自負しております。私に関して言えば、まだまだ未熟な部分もいっぱいありましたが、そこはライブの勢いというか、ノリという事でどうぞご勘弁を!きっといいCDになると思います。ありがとう!!フェローン、今回いろいろと力になってくれた方々にも心より感謝。フェロちゃんとの別れも惜しみつつ、私のわがままで串カツ家さんで打ち上げをやっていただき、楽しいツアーも終了。串あげは本当においしかった~~~!三木のり平そっくりなおじさんもお茶目!来年もまたお寺参りツアーは続く事になる予感です。「俺のお寺でもやってくれ~」という奇特な方がいたら、ぜひ気軽にご一報ください。但しフェローンは夏期限定です。

You've got bolls!

2005年08月29日 | 
 野崎観音のコンサート終了後は知る人ぞ知る<ザ・うちあげ>が待っている。
夜景の素晴らしいお寺の見晴し台で朝からいわなやステーキなどを仕込んで、野外オーブンと照明までセッティングしてくれるシェフがいてコンサート終了と同時に宴会が始まる。常連のお客様たちはさっさっとそこへ移動し、好き勝手に飲んでいる。いわなの塩焼きが絶品で、フェローンはお魚大好きなので大喜び。「こんな素晴らしいうちあげは初めてだよ!」

 野崎観音の本堂で演奏すると、生音にいろんな音が重なるような気がする。まわりの蝉の声、木々のざわめき、風の音。全ての要素が入り交じって、自分たちだけの力とは違う音楽になっていく。それがとっても不思議。観音様の前だから、いつもとはちょっと違ってドレスアップして、女らしい衣装で演奏してみた。 

 うちあげの楽しみのひとつは、その場でコンサートの感想を直接聞ける事にあるのだが、今日もフェローンのまわりに可愛い女の子たちが群がって、フェロちゃんもにっこにこ。私は昨年知り合ったAさんが「さっちゃんは本当に<男前>やなあ。これ、褒めてるんやで。」NYでもそういえばみんなに「You've got bolls!」ってさんざん言われましたけど。bollsって、私、思いっきり今日は白いドレス着てたのになあ・・・。ま、いいか。

 明日はいったいどんなお寺だろう?レコーディングが成功しますように・・・。


 
 
 

ザ・ハプニング!

2005年08月28日 | 
 昼食を頂いてから私のお気に入り、門の湯へとY嬢とフェロちゃんを連れて行きさっぱりして帰ってきたところで、さあ、コンサートの準備開始だ。
 東京からフェロちゃんの為に借りてきたドラムセットが殊の外重たかった。やはりソナーは違うなあ。フェロちゃんも「ソナーは太鼓の皮と皮の張り方などが倍音とかも計算されていて本当によくできた楽器だよ」と褒めていたけど、そうなんだあ、でもこれ、相当重いからこの階段はどうやって運ぶの?と思っていたら近くに3人の高校生男子が座って楽しそうにしゃべっている。「君たち、ここにお参りに来たの?」「いいえ、この山頂でキャンプをしたりするサークルの会合があるんです。」などなど、おばさんたちの質問に礼儀正しく答えているかわいい男の子たち。本当の目的はさ・・・「悪いんだけど、もし暇ならこの荷物を上まで運ぶの手伝ってくれないかしら?」「はい、喜んで!」おお、なんと最近の若者の素直で優しい事よ!!特に大阪の男子生徒は素晴らしい!遼介、見習え!有り難う!有り難う!きっと君たちにご利益があるからね。とお礼をいいつつ、本堂に楽器を運び込む。さあ、セッティング、というそのとき...フェロちゃんが「あれ?ハイハットペダルが壊れてる!」「え~~~?」いくらフリーだからってハイハットなしかい?と思っていると今度は「あれ?バスドラムのペダルが入ってない!」お~~マイガ~っ!時計を見ると会場まであと1時間しかないじゃん。全員が一丸となってドラムを持っていそうな人々に電話をかけて大騒ぎ。ようやくナーダムの杉浦氏がお店から持って来てくれることになって一安心。そんなドタバタがある最中でも、田村さんはちゃっちゃっとおいしいお稲荷さんを作ってくれて「どうぞお食べになって。」って・・・本当に感謝。

「普段のライブは土曜なので、金曜は人が集まらへんのです。困りますわ。どないしよう。」田村さんの心配をよそに、6時頃から続々と人が集まり出し、蒸し暑い本堂の中は満席になっていた。6月のツアーでお世話になった、chove chovaの香波ちゃんたち、去年、野崎観音で出会った書道家のちえちゃん、あれれ?洋輔氏のマネジャーのMR.Gも来てくれた!さすがフェローンパワーだ。

 1セットめは前半、フェローンのソロパフォーマンス、後半は永田利樹bと私のduoが厳かに執り行われた。さあ、2nd stageは3人でいろんな曲を交えつつ、最後はキンバラで締め。と思ったら、ベースの音が生音だ。どうした事だろう?停電ではないので、ついにアンプが壊れたんだわ、仕方なく生音で応戦。フェローンもべースがよく聴こえるように小さめに叩いてくれていた。「ベースの生音がすご~く良かったです」との有り難い感想が沢山寄せられた。最後はお客さんものりのりで大満足の様子。よかったわ~。
 コンサート終了後、実はベースアンプは壊れていたのではなく、ただ2セット目に電源を間違って落としてしまった事があとでわかり、一同がっくり。しかもフェローンが「ドラムのスネアも壊れた。今日はハイハットとスネアが全く使えなかったけど、なんとかなってよかったね。」「えええ???そうだったの?」本当にアクシデント続きのコンサートでした。「もっと前に楽器はチェックしとかな、あきませんね~。」一日前から来ていて、の~んびり温泉に行ってしまった私たちに菩薩の一言。はい、ごもっともデス。

「英会話講座/リンゴとブッシュとスーパーサイズミー」

2005年08月28日 | 
8月26日(金)快晴
 フェローンのお陰で、久々に英会話の勉強をしているようだ。利樹もYちゃんも英語できるからいいけどさ、私だけ、フェローンの話を集中して聞いていないとさっぱりわからなくなってしまう。しかも次から次にいろいろと興味深い話をフェロちゃんは繰り出すので、面白いんだけど頭がへとへと。自分の意見なんて、思っている事の30パーセントくらいしか言えないから、フェローンはきっと私の事を寡黙な人間だと思っているだろうな・・・?
 「ビートルズのレコーディングではリンゴ・スターの代わりに、バーナード・パ-ディがドラム叩いてたんだよ」「うっそ~?」「リンゴが3拍子とか叩けると思う?しかもブラシ使ってさ。」「・・・」
 最近見た映画の話になって、「super size me!」って映画(マックを一ヶ月間食べ続けるとどうなるか、を監督自ら実験台になって実践したドキュメント)を見たアメリカ人はどういう反応なの?と尋ねてみた。
 「マニアックな映画だからほとんどのアメリカ人は見てないんだ。しかも、僕の近所の友人なんか、マックのお店(フランチャイズなのね。)を2軒も経営しているもんだから、あの映画は見ないようにしているんだ。マックがなくなると生活できない人間がいかに多いかって事だね(苦笑)。」
 「わかっていても見てみぬ振り?遼介なんて、あれ見終わったとたん、『母ちゃん、腹減った、ピザハットが食いた~い。』って言ったけど(大爆笑)!」
 そこでよせばいいのに、「じゃあ、マイケル・ムーアの『華氏911』って映画のあと、どうしてブッシュがまた当選したの?」なんて難しい質問してしまったために、フェロちゃんは朝から30分間くらい、アメリカにおける政治と文化の状況についてえんえんと語ってくれてしまうのでした。私は途中でトイレに行ってしまって、3分の1くらいしか内容がわかりませんでしたが・・・。利樹「無責任だよ、話題だけふっておいてトイレへ行くなんて!」ゴメン!!

門の湯&前夜祭

2005年08月28日 | 
8月25日(木)東京は台風が接近中。
 台風と逆行しながら、大阪に向かう。大事をとって中央高速を使ったのが大正解。
お昼に出て、夕方門真に到着。ちょっと早く着いたので門真でスーパー銭湯を探す。
ありました、ありました、「門の湯」。¥700で入れて露天風呂も最高。
夜空を眺めながら大きな縁台に寝っころがるともう天国~~~!このままず~っと素っ裸で寝ていたいよ~。
フェローンたちは今頃どこかな?長野から大阪に向かっているので、野崎観音で合流する予定。

 去年の6月に八尋君とトリオでここに来たのが最初。あまりに景観がよく、観音様の真ん前で音を奏でられる幸せな体験をしたので、フェロちゃんが「お寺で演奏した~~~い!」と去年から叫んでいたので<ここしかないぞ!>とお願いした次第。
 ここのご住職(女主人)のTさんは本当に観音様のような方で、あたたかい、やさしいオーラで包まれている。しかも、音楽や絵画に精通していて、どうぞ、お好きなように本堂をお使い下さいね、と芸術にお寺を快く解放して下さっているありがた~~~い人なのだ。本来、お寺ってそういう文化の交流する場だったのよね~、って改めてここへ来て知りました。
 しかも朝の5時になると近所の檀家さんたちがじわじわって集まって楽しそうに庭やお寺のお掃除して、ラジオ体操が勝手に始まるのだ。だからいつも人が集まってとっても観音様が嬉しそう。最高だなあ、こういう風景。一般の人もまだ行った事がない方はぜひ一度野崎観音にお参りする事をお勧めします。参道がきついので上ってたどり着くのが結構しんどいけど。

 ってな事書いているうちにフェロちゃんたちが到着。今回はNYの友人、ドロちゃんと一緒に長野からやってきたのだ。明日お昼食べたら露天風呂に行こうね~っと見晴し台でビール片手に再会を祝しての前夜祭は3時まで続きました。その間、フェロちゃんはず~っと蚊に刺されっぱなし。「きっとおいしいんだね。」と言うと、「アフリカに行ったときもホテルで沢山蚊にさされたんだ。朝起きたら大量の血を吸いすぎた蚊が死んでいたんだけどね。ドーピング・モスキート!あはははは。」だって。そんな事って・・・。とにかく、明日は演奏がうまくいきますように・・・とお参りしてから眠りました。(しかし夜中に参拝していいんだっけ?)

いよいよ明日から

2005年08月25日 | 家族の日常
フェローンがNYからやってくる。お寺でのコンサートを昨年から希望していたので、今年はCD発売記念も兼ねて、大阪の野崎観音と宝国寺でのコンサートを企画。野崎観音は山のてっぺんにある、「野崎参り」で有名なお寺。観音様のならぶ本堂で演奏させて頂くのだ。厳かな雰囲気につつまれて、きっとフェローンも大満足のはず。台風はどこかに行ってください。晴坂紗知としては、雨は困るんです。山のてっぺんまで、歩いて来てくださるお客様の為にも、良いお天気になりますように・・・。CDとDVDが沢山売れるといいんだけど。

OPEN LIVE!

2005年08月23日 | ライブとミュージシャンたち
久しぶりの岡部洋一perと大義見元perの2percussion。悪いはずはない。
彼らが出会うのも久々、そう、私のstir up!以来だそうだ。
北原君も元ちゃんも北海道のフェスティバルから戻ったばかり、少々お疲れかな?と思ったのだがぜ~んぜん。
ゴッ機嫌なソロをバリバリとやってくれました!
こういう時の方が返ってテンションがあがるんだわ。
また、このOPENがのりのり、一曲目からぎんぎんなので本当に演奏者も楽しくなってしまいます。
Pit Inn だとこのノリがなかなか出ないのだが、やはりMINGAは踊りたくなるサウンドなのよね。

元ちゃんがこの夏(6月のツアー以来だったけど)いきなりシェイプアップしていて、ヒゲがプエルトリカンでした。
おかぶ~は全くシェイプアップとは無縁だけど、あいかわらず元気に自虐的によく食べていたのが対照的でしたねえ。
ライブ前に行った餃子屋で岡部君にだけ、頼んでもないのに『大盛りごはん』が出てくるなんて・面白すぎ。

それにしても、みんなリハーサルもしないのに本当に凄い奴らばかりで、感謝です。またよろしく~~~!





Hip Hop?

2005年08月19日 | ライブとミュージシャンたち
なにがきついって、真夜中に出かけて行って3時からライブってやつ。
この年になると体にこたえます。でも、結構音楽的に面白いからついつい誘われると
ホイホイと行っております。
今時の若者達ってみんなカッコイイ!
音楽的にも成長していこう、って必死になっている彼らを見ると
自分もまだまだ頑張らなくっちゃって思います。

今夜もこれから本番、さあ、体に鞭打ってがんばってきま~す。

ちなみに、絵はKLEPTMANIACさんのです。

遥かな尾瀬

2005年08月17日 | 
 尾瀬の片品村に2泊3日のキャンプに行ってきた。息子と唯一の夏休み旅行。尾瀬の若者たちと知り合って、冬に2回、そして今回は初めての尾瀬の夏を体験。10月にはここでワガンやアブドゥたちも呼んでミュージックキャンプを開催する予定もたてている。尾瀬片品村「ゆうらぎ舎」は農家の畑のそばに建てられた何でも体験の家。ピザやそば打ちを体験してそこで食べて、しかもとれたての野菜(トマト、きゅうり、とうもろこし等々)はふんだんに食べ放題。天国のようなところだった。その一角に私たちはテントを建てさせていただき、台所は使い放題。これって、キャンプの反則技?尾瀬の若者たちと楽しい一時を過ごした。2日目は近所の露天風呂に行くと、丁度花火大会が始まって、ぬる~い露天の湯につかりながら「たまや~」ってこんな体験めったにできないゾ。最終日はいよいよ尾瀬のハイキング。歩くのが大の苦手な私を気遣ってくれて、21km(片道)/2時間のコースを選んでもらい案内してもらう。ヤマキキョウの紫と小オニユリのオレンジが点々と続く絶景。でももっともっと尾瀬の奥は素敵な場所がたくさんあるそうだ。私が行ったところは尾瀬の入り口あたりだって。ふ~尾瀬は深い。特にもどりの山道がきつかったが、遼介はスタスタと歩き、私たちより10分も早く戻っていた。子供って凄いなあ。帰り道は土砂降りの中、バスで尾瀬高原ホテルまでもどる途中、雨のために木が折れて道路を封鎖しているという事態にも巻き込まれたけどなんとか無事にたどりついた。遼介にも忘れられない夏休みになっただろう。翌日のサムタイムのライブは腰痛でほんとにしんどかったけど・・・・。徒歩ホ。

私はドロボー?

2005年08月08日 | ライブとミュージシャンたち
 昨日、息子の試合後、アブドゥ・バイファルの主催するダンスクラスに見学に行った。次回のスターラップ新聞の取材の為だ。
 五反田という駅は池袋からたった20分だが、私はほとんど行った事がなかったので、地図と格闘しながらウロウロしていたら、いたいた、ジャンベを持ったアフリカ青年と男の子。彼らに笑顔で挨拶して着いて行った。教室はボーリング場の2階にダンスフロアがあって、全面鏡張り。三々五々集まってくる若者たちとおしゃべりしながらアブドゥは着替えて中央へ立った。何の合図もないのに、太鼓隊(今日は4人だった)が好き勝手(のように感じただけ?)にリズムをたたき出すとその間にストレッチ運動が始まる。これが普通のストレッチよりキツそう。それをなんなく、しなやかにやって見せるアブドゥはやはりたいしたものだ。指先からつま先まで本当に神経がゆきとどいている感じ。この日はソルバという太鼓の踊りのレッスンだったが、日本人の生徒も男女とも素晴らしい。私はダンスは一番苦手なもので、つくづく感心。私も一緒に踊れたらいいなあ。あっという間の2時間だった。
 感動を残しつつ、レッスンを終えた私たちは近所の居酒屋でインタビューとお食事。そこで初めて知った衝撃的事実!アブドゥが言った一言。「サチ、知ってる?セネガルの言葉で『泥棒』っていう意味なんだよ。アハハ」え~~~っ?ワガンは一言もそんな事教えてくれなかったぞ。きっと悪いと思ったんだ。それにしても、泥棒とは・・・とほほ。