minga日記

minga、東京ミュージックシーンで活動する女サックス吹きの日記

筍とエチカ

2009年03月30日 | 家族の日常
筍好きの私は、八百屋の前にずらっと大、中、小と並んだ筍を見るとうずうず・・・。

「こんなに大きい筍、どうやって茹でるの?」と隣にいた女の子がつぶやいたので
「そうよね~、大きくってこんなの茹でられるお鍋がないわね~。」と私も頷くと、すかさず八百屋のおじさんが
「こんなの、半分に切って茹でればいいんだよ。」
「え?上の方を斜めに切ってそのまま茹でるってテレビとかで教えてるじゃない。」
「そんなの、料理研究家の偉い人たちが気取って言ってるだけだよ。大丈夫大丈夫。うちのは全部半分に切ってから茹でてるんだから。」

な~~~んだ、と800円の巨大筍を思い切って買って来た。「一番やわらかそうな筍はこれよ」とおばさんも隣で選んでくれた。もちろん、ぬかもサービス。こういう八百屋があるだけで、なんだか嬉しい。


「副都心線で要町から新宿3丁目まではあっという間ですね」とTさんから聞いてたまげた。
「へ?そうなの?要町から行けるの?」と驚いていると
「え?知らないなんて、どこのお嬢様ですか?」と言われ・・・殆ど車でしか移動しないのでこういう事に全く疎い。

MAUのTシャツ制作の下見で、初めて副都心線に乗って西早稲田まで行く事になって初めてこの地下鉄に乗る事になった。

「なんだよ、副都心線なんて俺は前から使っているぞ。」と偉そうな利樹のあとに着いて行ったのだが、たった2駅。急行があるのも知らず、すんでの所で新宿3丁目に行ってしまうところだった(汗)。しかも「要町からも乗れたんだ?」って、わざわざ池袋まで行った私達は殆ど同じ穴のむじな状態じゃん。とほほ。

つい最近完成した西口地下街「エチカ」。これも初めてだったのでキョロキョロ。ブティックも若い女の子向けであまり欲しいものがなかったからよかった~と胸をなでおろし、美味しそうなチーズケーキの列を横目で見ながらチラシだけゲットする。ああああああ。

「もう閉店なので、2つで300円でいいですよ~」という声にひきよせられ、でっかいおにぎりを1パックゲットして帰宅。正規の値段なら絶対買わないような高価なおにぎりだ。きっとさぞかし美味しいお米とお塩を使っているんだろうな。

そして隣には有料トイレまであった。100円払って誰が使うんだろう?池袋のおばはんたちはまず行かないと思うけど。

池袋の中心はこうしてどんどん発展していくのだが、まわりの商店街は殆ど白骨化状態。さあどうなる、坂下商店街???筍の茹で方や選び方を親切に教えてくれる小さな八百屋とかお肉屋さんとかがちゃんと生き残っていける世の中にしてほしいもんです。



選ばれし者、グリオ

2009年03月28日 | 映画、本、芝居関係
昨日のpit inn「春の祭典」楽しかった~~~~。元ちゃんとコスマスの2パーカッションっていつ聴いても最高。ステージで踊りたくなる(踊れないけど)。次にこの2人でやれるのはいつだろう。新澤君は前日もグレッグのトリオでピットインだったらしく、2連チャンで絶好調、ピアノの線を切っていた。イエイ!

ステージの横でみんなのホットな演奏ににまにましながら「グリオ」という言葉が頭の中を駆け巡っていた。

一昨日のレイトショー「ユッスー・ンドゥール/魂の帰郷」。グリオの家系に生まれたユッスーが故郷であるセネガルのゴレ島を出発して黒人奴隷のルーツを探りながら、ヨーロッパ、NY、そしてまたゴレ島へ戻るドキュメント映画。ゴレ島は何万もの奴隷たちが家族ばらばらされ世界各地へ運ばれて行った船の出発した場所だった。偉大なるアフリカの悲劇。彼らを唯一救うものが音楽だった。歌であり、太鼓のリズムだった。ジャズ、ラテンのリズムのルーツは全てアフリカなのだ、という事を再確認しながら、ジャズの音楽家たちと演奏していくユッスー。

共演するミュージシャン達がみんな素晴らしい。盲目のピアニスト、モンセフ・ジュヌ。ヤマハのエレピをホテルに持ち込んで練習していた。ファラオサンダースのところで叩いていたドラマー、アイドリス・ムハマド。ゴレ島でジェンベを叩く若者たちに「(素晴らしい音楽のルーツに対して)君たちのおかげだ、ありがとう。」と共演したあと深々と感謝する。

ハーモニカのグレゴア・マレ。初めて聴いたけど、パット・メセニーやマーカスのバンドでも演奏している人らしい。その熱い熱い演奏スタイルが心を打つ。「いつでも、手を抜く演奏はしない。どんなときでも最高の演奏を心がけるよ。」うんにゃ。その通り!!

そしてNYでレコーディングするシーンが出て来るのだが、何だか見覚えがあるぞ???と思って観ていたら「Double Rainbow」を録音したブルックリンのスタジオ「Brooklyn Systems two」だった!おおお、懐かしい。しかもエンジニアのJoまで映っている!!そこでアミラ・バラカ(リロイ・ジョーンズ)の詩の朗読まで聴けるなんて。カーネギーホールで使っていた古いピアノ、まだ同じかしらん?

ミュージシャンってそれ自体がグリオ(Story Teller)の宿命を持っている。世界中を駆け巡って「大切なもの」を伝えて行けるのはミュージシャンに与えられた宿命。そんな原点を知る事のできる映画だった。今日まで(しかも9時)しかやっていないけど、もし行けるようでしたら、本当にお薦め。サントラ盤もDVDも見つからないけど、ぜひ欲しい。そして明日の日曜はminga3でサンジャックです。普段より少し早い7時半開演なのでお気をつけて。

写真提供:津田啓三郎





魂の帰郷と春の祭典

2009年03月26日 | 映画、本、芝居関係
息子が卒業旅行で仙台に旅立った。2泊3日で9800円の激安温泉に泊まっている。早朝の高速バスで昼に仙台に着いて、さっそく牛タン定食を堪能したようだ。いいな~。お土産は笹かまぼこね!と頼んでおいた。

という事で昨日からなんとなく気が抜けたような私。今日はプールへ行って、夕食後にだんなと映画に行きます。前から観たかった、ユッスーのドキュメント「魂の帰郷」。よく観たら、このレイトショーも28日までだ。かなり良さそうだけど・・・。

そしていよいよ、明日はピットインで「Minga春の祭典」です。超売れっ子の大儀見元perちゃんが久々に登場します。絶対に見逃さないように!!!!来てね、来てね~~~。



ユッスー・ンドゥール「魂の帰郷」

バウスシアターで「Exils」を!

2009年03月26日 | 映画、本、芝居関係
「愛より強い旅/Exils」を見逃してしまった方、ぜひ投票してください。また映画館で上映されるかも知れません!(以下はmixiからの転載です。)

爆音映画祭2009
5/29(金)~6/13(土)
吉祥寺 バウスシアター

ここの上映リクエスト枠に、愛より強い旅がノミネートされていました。
ただいま投票受付中です。
ここの映画館には行ったことがないのですが・・・この爆音映画祭では“通常の映画用の音響セッティングではなく、音楽ライヴ用の音響セッティングをフルに使い、ボリュームも限界まで上げ大音響の中で映画を見・聴く試み”をする映画祭だそう。おもしろそうです。
3/31日まで、インターネットにて決戦投票が行われています。
もし私と同じく愛より強い旅が観たい!と思っている方チャンスです。

バウスシアター投票はこちらから

高校説明会と野球三昧

2009年03月24日 | 家族の日常
本当に感動的なゲームだった。ハラハラドキドキ、面白過ぎ。野球好きの我が家では、この期間はWBC中心にスケジュールが組まれていたような気がする。できるだけ、生で観たいので朝5時に起きたり、10時に起きたり、夜型の利樹がぴたっと目覚ましかけて午前中に起きるなんて奇跡的。

それなのに今日は朝から息子と高校の説明会があったので生で観戦できないなんて・・・(涙)。朝から高校の説明会に行くと8組まであり体育館一杯に新1年生と親が集結。この高校は制服がないので、中学校の制服を着た子供達が多かった。校則もなく生徒の自由に任せる、という珍しい都立校。息子によれば、『進学校の中で一番の不良校』らしいw。息子も中学のブレザーの校章を他のワッペンに付け替え、ボタンをお洒落なものに取り替えるだけの「なんちゃって制服」で出席。安上がりで助かるなあ。

「いくら校則がない、と言ってもピアスなど、あとあと受験の時に後悔する事がありますので、ご両親とよく相談してくださいね。携帯も持って来てもいいですが、授業中は電源を切るように(当たり前だろ!)。みなさん、くれぐれも「自由」をはき違えないように。」子供達の自主性を重んじる学校のようだが。さて、どうなる事やら。

寒い寒い体育館で3時間以上も座りっぱなし。第2外国語の説明が延々と続き(ドイツ語、フランス語、中国語、ロシア語の1つを選択する事になっているのだ)、初めが肝心という事で居眠りする訳にもいかず、本当にくたびれた。最後は山のように教科書を買わされ、用意した袋に入りきらず、自転車カゴにもめいっぱい詰め込んで、2人で自転車をふらふらさせながら帰宅。入学式までにすでに英語、数学、etcの宿題が出てるのにはびっくり。でも、そんな事よりWBCが早く観たい~~!!

録画をして、昼過ぎに戻るとテレビもPCも絶対に見ないようにして(結果が解ってしまうのが怖いから)さっそく「追っかけ再生」という便利なもので観戦開始。うちのDVDプレイヤーがそんな便利な機能がついていたのも初めて知った。こうして夕方まで3人揃って一喜一憂。そして侍ジャパン、優勝おめでとう!

いよいよ、4月からプロ野球も開幕、楽しみだなあ。と思っていたら新聞屋さんが集金に来た。

「ヤクルト戦のチケットはないかしら?」
「ああ、中日との試合ならありますよ。」って、それ開幕戦じゃないの!?
やった~~~。なんてタイミングだろう!やっぱり図々しく聞いてみるもんだわ、とすっかり大阪のおばはん状態だけど・・・何か?





わかっちゃいるけど・・・

2009年03月21日 | ライブとミュージシャンたち
嬉しい日もあれば悲しい日もある。雨の日があっても、かならず晴れの日が来る。吉祥寺に向かう道端に真っ白なモクレンの花が沢山咲き乱れていた。沈丁花の次はモクレン。春の匂いにつつまれて朝の雨が嘘のようにすっかり良い天気になった。

毎日、小さな出来事の積み重ねに一喜一憂して人間は生きて行く。新澤くんの日記にもあったけど、本当にいつ死んでも悔いのないように生きなければ、と思う。出前コンサートでもやろうかしらん。

昨日の演奏では、朝からの訃報で動揺していたけれど天国まで届け!とばかりに演奏した。1曲目からちょっと飛ばし過ぎちゃったけど、仕方ない(苦笑)。「さっちゃんのフリーが聴きたいなあ。」古川さんの言葉が忘れられません。演奏中に不覚にも涙が止まらなくなったのは何十年振りだろう・・・。

でも、悲しい心を癒してくれたのは音楽だけではなかった。サムタイムにいつも来てくれる可愛い5歳の男の子(syu君)が1セット目が終わってからくれた絵。紙ナプキンに書いた3人の絵だった。子供の絵ってなんて素敵なんだろう。ベースの弦が沢山書いてあるな~、と思いながら2セット目に永田利樹の弾いているベースを見ると、確かに弦が揺れ合って沢山の弦に見えた。すごい観察力。将来が楽しみだ。とても暖かい気持ちになれた一日に心から感謝。



郡山の灯火

2009年03月20日 | ライブとミュージシャンたち
昨年の秋、初めて伺わせていただいた郡山のMONKS。あまりにお茶目で、ジャズを愛する素敵なマスターに出会った。

初めて会ったのに、昔からの知り合いのように仲よくなって万歳三唱で店を後にした。マスターは翌朝までべろべろに飲んで私達のホテルのロビーにやってきた。思わぬ見送りに驚きながらも、一緒に朝食をとりながら、酔っぱらいのマスターと別れを惜しむようにジャズの話を沢山したっけ。郡山の若者たちがこの店でジャズを好きになり、ライブに出会い、巣立って行く。

「そんな若者を応援したいんだよね。さっちゃんも協力してね。」福島訛がとても素敵だった。
「はい、また来ます!」と誓ったのに。

今朝、そのMONKSのマスター古川さんの訃報が届いた。交差点での事故のようだが、また酔っぱらっていたのだろうか。詳細はわからないけど、素敵な人に出会えたと思ったら、こんなに早く別れがくるなんて。早過ぎるよ、マスター。でも、古川さんの灯したジャズの灯を消す事のないように、郡山のジャズ研の学生達も、MONKSのファンの人たちもずっとずっとジャズを愛し続けてください。

心からご冥福をお祈り申し上げます。ありがとう!マスター!

ウルウル卒業式

2009年03月19日 | 家族の日常
天気も上々の卒業式。中学校の受付で「おめでとうございます!」と生徒に言われただけで、もうウルウル。卒業式の進行が書かれた式次第をいただき、「別れの言葉」などの文字を読むだけでまたウルウル・・・。だめだこりゃ。大きなタオルを持ってこようと思っていたのにすっかり忘れた。下手こいた~。

「本当に早起きしてまで行く必要がある?なんか面白い事があるのか?」と昨日の夜トシキは私に言ったので
「はあ?面白い?って、お笑い番組じゃあるまいし。何期待してんの。」とあきれたのだが、父親なんてこんなもん?

ま、ちゃんと起きて「来賓の入場」の時に間に合ったからよかったけど。またこの時の入場曲が「My Favorite Things」だったので、ウルウル。

最後に後輩たちに見送られて、池袋西口公園まで歩いて行って解散。ボタンやらネクタイやらをみんなにあげてしまってつんつるてんになっていた。なんだかだらしなくなっちゃったけど(苦笑)最後に担任の先生まで「永田、私にもボタンちょうだいね。」卒業アルバムにも「君に出会えて本当に良かった。」と書いてくれた、お茶目な先生とパチリ。3年間ブラスバンドの顧問や担任でずっとお世話になった大切な先生だ。I先生、本当にありがとうございます。



保育園の頃からの野球仲間たちとも本当にお別れ。そしてこれから新たな出発だ。




ぽかぽかサムデイ

2009年03月17日 | ライブとミュージシャンたち
WBCも昨日の朝5時に家族揃って観戦していた野球大好き親子ですw。嬉しい勝利でした!

そして今日はぽかぽか陽気。こんな日はライブに出かけよう!そうです、今日は久々minga@新宿サムデイ。野球のない日でよかった~~~~。

スカパラの北原君もツアー帰りのようですが、駆けつけます。
意外なスタンダード(?)も沢山やりますんで、ぜひ遊びにいらしてくださいね。ミュージシャン一同心からお待ちしておりま~~す。

追記:Dennisの新譜も先行発売しちゃいます。ぜひこの機会にお求めください!

さくら3月~my favorite things~

2009年03月15日 | 家族の日常
いよいよ今度の木曜が卒業式。我が家の向いの家の桜がもう咲き始めている。

近所の小学校で演奏を頼まれた息子達の吹奏楽。もうとっくに終わっていたはずだけど、先生から招集がかかり、最後の演奏に行った。

先生に渡す花束を買ってから小学校に駆けつけると、大好きな「My Favorite Things」を演奏していた。ウルウル・・・。それでなくても涙腺が弱くなっている昨今、やばいです。


私もこの曲はいろいろな場所で演奏しているがテレビのCMのお陰で沢山の方が「My Favorite Things=京都」になっているんじゃないかなあ。(刷り込みってやつ?)

そう思って昨年、京都のボランティアコンサートでおおたかさんと喋ったら、会場が「???・・・・(し~~~ん)。」
あれれ?と思ったら、「そうだ、京都へ行こう!」なんてCMは京都ではやっていなかった(当然)。あとで京都の友人に聞いたら「京都では『そうだ、東京へ行こう!』っていうCMが流れているけど、音楽は・・・あまり覚えてない。」という答え。な~~~んだ。

で、懲りずに先日もMy Favorite Thingsを六本木midtownで演奏したときに
「この曲を演奏すると、京都をイメージする方もいらっしゃるんですよね~。」などと喋ったのだが
1週間くらい経ってから一通のメールが届いた。

「バレンタインの日に偶然にも演奏をお聴きすることができましたスイトピーと申します。とてもステキでした。有難うございました。特にに印象的だったのは、JR東●のCMになっている My Fvorite Things が京都のお寺そのもので、私はつかの間の京都旅行をしたようでした。その後検索をさせていただきましたら、NO.6のcdにその曲が入っていることがわかりました。そこでお尋ねしたいのですが、それは昨日聴きました京都風にアレンジされた曲でしょうか?」

う~~~ん、京都風にアレンジした覚えはないんですが・・・。想像力豊かなリスナーは、私が演奏前にちょっと話した事をヒントに演奏を聴いて下さり、さらに想像を膨らましていくんだな~。有り難い事ですが、これからはいい加減な事は言えないぞ!と心に誓ったのであります。

もちろん丁寧に「京都風のアレンジではありませんが・・・」と返事を出したのだが・・・・あれ以来、スイトピーさんからは返事が来ない(涙)。