箕面市は、大規模地震の発生を想定した実践的な全市一斉総合防災訓練を、令和4年1月17日(月曜日)午前10時から行いました。この訓練は、平成24年度から毎年、阪神・淡路大震災が起きた1月17日に曜日を問わず行っており、今回で10回目を迎えます。(昨年度は、新型コロナウイルス感染症緊急事態宣言が発出された期間であったため、中止しました。)
訓練当日は、午前10時に箕面市内各所に設置された防災スピーカーから流された「これは訓練です。震度6強の地震が起きました」という放送とサイレンを合図に、訓練が開始されました。
市役所では、職員が災害対策本部を立ち上げ、箕面警察署や自衛隊、社会福祉協議会などの職員も実際に参加し関係機関との連携を確認するなど、地震発生直後の初動を想定した本番さながらの実践的な訓練を行いました。
避難所となっている市立小学校(北小学校区は市立メイプルホール、萱野北小学校区は第二中学校)では、小学校区単位で結成されている地区防災委員会が避難所を開設し、自治会やマンション管理組合と協力して安否確認訓練を行いました。箕面市では、黄色い布を用いた安否確認を「黄色いハンカチ作戦」と称して、地震発生後に家にいる家族が全員無事だった時は黄色いハンカチ(大きく目立つ黄色い布)を玄関先などに掲げるよう、市民に呼び掛けています。
各避難所では、安否確認訓練のほかに、新型コロナウイルス感染症対応の避難所運営訓練も行われました。
豊川北小学校では、大規模地震による校内での火災発生を想定した避難訓練が実施され、1年、2年、5年の3学年の児童237人が各教室から運動場への避難を行い、訓練開始から2分12秒で避難を完了しました。
避難訓練後に、5年生の児童が4グループに分かれて、防災倉庫の見学やマンホールトイレの組み立て、発電機を使用した投光器の点灯、トランシーバー・手回しラジオの試用を体験しました。投光器の点灯では、地区防災委員会のスタッフが横についてアドバイスをしながら、実際に児童たちがスターターロープを引っ張り、発電機を作動させていました。発電機をうまく動かすことができない児童には、周囲の児童から「頑張れー!」という応援の声や、地区防災委員会のスタッフが動かすためのコツを伝えるなどのサポートがありました。無事発電機が動くと、みんなが一緒になって「やったー!できた!」と歓声をあげていました。
豊川北小地区防災委員会委員長の野口さんは「今年は感染防止対策をしっかりと講じた上で防災訓練を実施することができ、子どもたちと地域のつながりを築くためのきっかけづくりができました。今後も、学校と連携し子どもたちとのつながりを持つための取組を行い、子どもたちが安全・安心に過ごせる地域を作っていきたいです。」と話しました。
訓練に参加した小学5年生の吉田さんは「防災訓練では、火災現場を通らずに運動場へ避難できる行き方を確認することができました。事前に避難経路を確認しておくことや、家では避難するときの荷物を準備しておくなど、日頃から地震の発生に備えることが大切だと学びました。」と話しました。
<地域やいろいろな関係団体のかたの協力があるからこそ、充実した防災訓練が実現できるんだね~
箕面市では、11月1日から1月31日まで、統一キャンペーン「うれしい特典がいっぱい!日曜・祝日は新しいオレンジゆずるバスでお出かけしよう!」を行っています。