ここ最近、また買い物欲がむくむく湧いてきて闘っています。
そんな物欲の塊みたいな今の私をいためるように、絶妙なタイミングで
半年前に予約していた本の順番が回ってきました。面白いですよね。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/65/7f/ca26b3ef8b59778185b76fa31af6ddde.jpg)
お金のいらない社会を夢見る著者が自ら金銭を一切
使わずに暮らした1年間の体験を綴ったもの。
野生のフェンネルとイカの甲で歯磨き粉を作ったり、
キノコで紙とインクを作ったり。
結構、自分で何とか出来ることも多いんだなあと
意外な発見がありました。
「自分が使うものを自分の手で作るようになると
本当の価値に敏感になる」と彼は書いています。
確かに私たちは出来るだけ安いものを求めがちです。
でもその製品が自分の手元に届くまでの工程を考える
と、企業が売りにしている低価格というのは。。。と
抵抗したくなる著者の気持ちも分かるような気もします。
見た目で売り物にならないと食べられる野菜を始末する。何の問題もない食べ物が法律だから
とスーパーで売ることが出来ずに廃棄される。そういったものを集めて食事会を開いたりする
様子も書かれていました。
彼は自分では何とも対処できないことは誰かに助けを求めたり、必要なものを他の人たちと
分かちあいながら、日常のあらゆる場面で起こるお金のやり取りをなくして過ごしました。
本の交換市や
フリーサイクル、
フリーグルといったサイトがあることを知りました。
皆が自分で出来ることを持ち寄って助け合う、こんな関係は理想的ですよね。
何の見返りを期待せずに惜しみなく人に与え、与えた人も誰か他の人に与えられる。
与えては受け、受けては与えられる、そんな関係。
彼のウェブサイト、
フリーエコノミー・コミュニティーを見たら
“There are now 42267 members in 168 countries sharing 518379 skills, 106627 tools and
659 spaces.”とありました。無償で多くの技術やツール、空間を分かち合う共同体が現に
こうやって存在しているんですものね。これも一種の経済活動なんですよね。
それから1992年にカナダで始まった無買デーもこの本を通して初めて知りました。
感謝祭の翌日の金曜日。クリスマスのショッピングシーズンの初日であり、小売業の一日
あたりの売り上げが最も高いとされる日に余計なものを買わずに過ごしてみようという
イベント。1年に1日、消費主義からの休日なんだそうで、日本でも1999年以降、毎年開催
されているんだとか。