昨年より楽しみにしていた
『GOLD -カミーユとロダン-』を観に行ってきました。
アトリエでの共同作業を通して、お互いに刺激を与え、影響を受け、数々の作品を
世に生み出していったロダンとカミーユ。才能と才能で惹かれあう二人だったけれど、
世の中に認められないカミーユはロダンの庇護が原因なのではないかと彼の元を離れます。
才能があっても女性の活躍できる場のなかった当時のこと。
どんなに素晴らしい作品を創作しても、師であるロダンの模倣だと批判されてしまい、
正しく評価されない苛立ちや焦りが募っていく。
そしてカミーユの作品を取り上げてもらえるように知り合いに働きかけたり、経済的な援助を
続けてサポートしてくれるロダンに対し、自分のアイデアを盗もうとしているのではないかと
疑心暗鬼になっていく。二人のヒリヒリとした関係を新妻さんと石丸さんが熱演していました。
ロダンへの強迫観念と貧困に苦しみ、孤独を深めていくカミーユのお話だけに、何度も舞台を
観るのは辛いのであれですが、新妻さんがラストに歌う「黄金」、もっと聴いていたいと思うくらい
素敵でした。公式サイトからダイジェスト動画を見たりして、雰囲気は掴んではいましたが、やはり
実際にその場で観たり聴いたりするのはいいものですね
。
(
記者会見レポート、
稽古場レポート)
元々娘を理解しようとしない母親によって、カミーユは48歳から亡くなるまでの30年間を精神病院
で過ごすことになります。
才能が溢れ、次々と作っても作品は評価されず、そして愛する人からは自分との結婚を拒否され
八方塞がりとなったカミーユは精神の均衡を崩していく。
残された彼女の作品、「嘆願する女」や「分別盛り」を見るとロダンへの切々とした思いが胸に
迫ってきて、なおのこと心が痛くなりました。でも、もしロダンとの出会いがなければどうなって
いたのかな?と考えると、そういう運命だったのかなあと思ったり。
観劇の後、友人とお茶をしながら舞台の感想などに話が尽きませんでした。
今回はちょうど真ん中辺りの12列19番、20番でした。(
座席表)
時々オペラグラスを覘いたりもしましたが、舞台全体を楽しめるいい席で良かったです
。
カーテンコールでせんだみつおさんの掛け声に西岡さんが照れ笑いしてました。
そう言えば、いつの間にやらミュージカル「エリザベート」の配役が発表されていたのですね。
今度も石丸さんはトート役で出演だそうです。(
公式サイト)
早速
キャストスケジュール表を見ながら悩んでいます。
観たいなあ~と思う、キャストの組み合わせの日が1日しかないんです。
厳しい。
年明け1月5日(木)には日本橋三越本店の1階中央ホールで「
ニューイヤー・ミニコンサート」に
出演して歌とトークがあるみたいです。夕方なら会社帰りに寄れるのですが、13時半~というのが残念です。