
公式サイト
日本語版、
英語版
フェデリコ・フェリーニ監督の「8 1/2」のミュージカル版「ナイン」。
昨日昼間の回で観たのですが、かなり混んでいました。
新作「イタリア」のクランクインを目前に控えながら、脚本を書くことが出来ず行き詰まった映画監督
のグイド。海沿いのホテルで休暇を取って、そこに妻ルイザを呼び寄せ、癒してもらおうとしたら
愛人が突然押しかけてきて

。妻に愛想を尽かされ、愛人は自殺未遂。。。だらしない男が
追い詰められて妻や愛人、母親など身の回りの女性に逃避する話。
女優クラウディア(ニコール・キッドマン)、妻・ルイザ(マリオン・コティヤール)、
デザイナー・リリー(ジュディ・デンチ)、愛人・カルラ(ペネロペ・クルス)、母(ソフィア・ローレン)、
ジャーナリスト・ステファニー(ケイト・ハドソン)、砂浜の娼婦サラギーナ(ステイシー・ファーガソン)
グイドがそれぞれの女性に見せる顔の違い、使い分けというのか、その辺りが面白かったです。
一番キュートなのはステファニー、自分なら友情で彼を支えるリリーの立場を選ぶかな

。
一緒に行った友人はフェリーニ監督の映画はもちろんのこと、昨年ル テアトル銀座でやっていた
舞台も観ていて下地があるのですが、私の場合は「甘い生活」や「道」など、映画の題名は知って
いてもフェリーニ監督の作品を観たことがないし、フェリーニ監督がどういう人だったのか、
全く知識なしに観てしまったので、表面的になぞっただけで恐らくこの映画を理解出来ていない
ような気がします。内容はともかくとして、ダニエル・デイ=ルイス、マリオン・コティヤール、
ペネロペ・クルス、ジュディ・デンチ、ニコール・キッドマン、ソフィア・ローレンとスクリーン
を埋める豪華キャストにお腹いっぱいの2時間ちょっとでした。
当初は「シカゴ」に出演したキャサリン・ゼタ=ジョーンズやレニー・ゼルウィガーの名前も挙がって
いたそうですが、愛を求める女優と命がけで待つ愛人、ニコール・キッドマンとペネロペ・クルスで
正解だったではと思います。

才能のある人がスランプに陥っている
のをで支えるのは本当に大変そう。
しかもこういうタイプの男性にすべてを
捧げて寄り添って、心身共にぼろぼろ
になってしまった心情を歌うマリオン・
コティヤールが印象的でした。
最後にリハーサル風景が流れるので
すが、照れながら踊っているケイト・ハドソンや真剣な表情でリハーサルをしているペネロペ・クルスが見れたのも良かったです。