歳を重ねると楽しいとか賢くなるとか・・・・みんな戯言なんだよ。

感じるままに、赴くままに、流れて雲のごとし

コクリコ坂から。

2013-01-14 | 日記
決して自ら進んで観たい映画ではなかった。
仕方なしに見ざるを得ない状況があったんだ。
それは書きたくない。
「コクリコ坂から」



しかし、いい映画だった。
アニメーションとは思えないほどリアリティに溢れたアニメーション映画てあるんだ。

何よりも宮崎駿の絵が好きだ。
監督は吾郎さん・・・だったっけ、倅だよね。二作品め?

高校時代。そう、自分が過ごした高校時代と交差するんだよね。
部室の饐えた匂いだとか・・・・カルチェ・ラタンの建物。
小生意気に、浅はかな考えだけの人生哲学をフウチョウするメガネ男子だとか、
不潔!とふたことめには涙をためて叫ぶ女子。

帰り来ぬ青春・・・なんてものじゃないけれど、
確かに、あんな時代を過ごしたんだ。と、実感させる映画だった。



海が好きだと、叫ぶ瞬間。
人を好きになる時って、本気で好きになる時というのは
あの頃しかないんだ!なんだか、映画観ながら、そう感じたんだ。
俊介も海も学生だけれど、生活をかけて懸命に生きてる。
生活などかかってないなんてことはないわけで、
ふたりともに、自分がやらなければ成り立たない世界を小さいながら持っていて、
それなりに制約の中で暮らしているからだ。

そして、「宿命」に翻弄されかけるが、
周りの人たちに支えられ、真実を見つめることができる。

まあ、つまるところはハッピーエンドで。
ありきたりのオトシドコロで構成されている。

しかし、まぁ、いいではないか。

映画の中だけでも、反省会ができたし、
「ごめん!俊介みたいになれなくて・・・・」

しかし、女子は決してそんなことは思わないのだろうな。