『来夢』 ~~夢が来た!~~
「夢きたる」と書いて「来夢」。
わが家の兄ちゃんの名前です。
わが家の兄ちゃんは、人間ではなく犬の姿をしています。
けれども、私たち家族にとっては人間以上。
かけがえのない存在の「兄ちゃん」なのです。
不妊治療に限界を感じて諦めようとしていた頃、偶然、来夢に出会いました。
抱っこすると全身で喜びを表し、
顔をペロペロと舐められた時「らいむ」という言葉が一瞬で頭に浮びました。
子どもができない私たちにとって、来夢はまさに子ども同然。
無邪気なしぐさを見ていると心から癒され、不妊治療の焦りも消え、
気持ちがほっこりする日が増えていきました。
そんなある日のこと、ヒナを授かりました。
名前通りに夢を運んでくれた来夢。
来夢は彼の人生の中で一番の大仕事をやってのけてくれたのです。
いざ生まれてみると、生活は一変。夢だなんて…。
ヒナには睡眠障害があり、ぐっすりと寝ていてくれる時間はありませんでした。
成長するとともに発育の遅れも目立ち始め、眠れない日々を過ごしていた私は、
何も分からない小さな娘にヒステリックに接する毎日。
一人で夕飯を食べていると、自然と涙があふれてきました。
後ろを振り返ると、いつも必ず私を見つめる兄ちゃんがいました。
深く深く心の奥まで見つめるような、とても愛情に満ちたまなざしで。
「泣かないで、お母さん」。
娘を殺めてしまうのでは?という不安を常に抱きながら、何度も壊れそうになる自分から正気を取り戻し、そうならなかった…
来夢がいつも見ていてくれたおかげでした。
翻訳はライフワークにしたい、と思っていた仕事でした。
結婚も出産もまだ決まっていないずっと前から、
「家庭にいてもできる仕事」「育児をしながらでもできる仕事」
そして何より「子どもに残せる仕事」ができれば…と。
けれども娘が生まれてからは、そうそう簡単に手に入るはずもない「夢」。
それが、こうして今回出版することができました。
訳語に行き詰まり、ふと後ろを振り返ると、
そこにはやっぱり来夢の姿がありました。
全身の力を抜いて、ダラリと空気が抜けたような格好で居眠りをしている兄ちゃん。
「リラックマ」ならぬ「リラッイム」。
「力を抜いて、お母さん」。
来夢の姿を見るたびに、「ぷっ」と吹き出し、
肩の力が抜けていくのがよくわかりました。
リラックスすると、面白いように問題が解決されていきました。
自分の能力以上のものが発揮できたのは、来夢のおかげだったのです。
一度ならず、二度までも夢を運んでくれた来夢。
私は本当に彼が夢を叶えてくれたと信じています。
夢って、もしかしたら力を抜いた時に訪れるのかも!?
そんな夢だった出版翻訳の第一号。
育児をしているみなさんに、肩の力を抜いて読んでもらえたら嬉しく思います。
来夢と共に応援してくださったみなさん、本当にありがとうございました。
来夢とみなさんの応援のおかげで、大きな夢を実現することができました (^v^)
追伸: 夢の第二号は「絵本」に決まりました。乞うご期待!
「夢きたる」と書いて「来夢」。
わが家の兄ちゃんの名前です。
わが家の兄ちゃんは、人間ではなく犬の姿をしています。
けれども、私たち家族にとっては人間以上。
かけがえのない存在の「兄ちゃん」なのです。
不妊治療に限界を感じて諦めようとしていた頃、偶然、来夢に出会いました。
抱っこすると全身で喜びを表し、
顔をペロペロと舐められた時「らいむ」という言葉が一瞬で頭に浮びました。
子どもができない私たちにとって、来夢はまさに子ども同然。
無邪気なしぐさを見ていると心から癒され、不妊治療の焦りも消え、
気持ちがほっこりする日が増えていきました。
そんなある日のこと、ヒナを授かりました。
名前通りに夢を運んでくれた来夢。
来夢は彼の人生の中で一番の大仕事をやってのけてくれたのです。
いざ生まれてみると、生活は一変。夢だなんて…。
ヒナには睡眠障害があり、ぐっすりと寝ていてくれる時間はありませんでした。
成長するとともに発育の遅れも目立ち始め、眠れない日々を過ごしていた私は、
何も分からない小さな娘にヒステリックに接する毎日。
一人で夕飯を食べていると、自然と涙があふれてきました。
後ろを振り返ると、いつも必ず私を見つめる兄ちゃんがいました。
深く深く心の奥まで見つめるような、とても愛情に満ちたまなざしで。
「泣かないで、お母さん」。
娘を殺めてしまうのでは?という不安を常に抱きながら、何度も壊れそうになる自分から正気を取り戻し、そうならなかった…
来夢がいつも見ていてくれたおかげでした。
翻訳はライフワークにしたい、と思っていた仕事でした。
結婚も出産もまだ決まっていないずっと前から、
「家庭にいてもできる仕事」「育児をしながらでもできる仕事」
そして何より「子どもに残せる仕事」ができれば…と。
けれども娘が生まれてからは、そうそう簡単に手に入るはずもない「夢」。
それが、こうして今回出版することができました。
訳語に行き詰まり、ふと後ろを振り返ると、
そこにはやっぱり来夢の姿がありました。
全身の力を抜いて、ダラリと空気が抜けたような格好で居眠りをしている兄ちゃん。
「リラックマ」ならぬ「リラッイム」。
「力を抜いて、お母さん」。
来夢の姿を見るたびに、「ぷっ」と吹き出し、
肩の力が抜けていくのがよくわかりました。
リラックスすると、面白いように問題が解決されていきました。
自分の能力以上のものが発揮できたのは、来夢のおかげだったのです。
一度ならず、二度までも夢を運んでくれた来夢。
私は本当に彼が夢を叶えてくれたと信じています。
夢って、もしかしたら力を抜いた時に訪れるのかも!?
そんな夢だった出版翻訳の第一号。
育児をしているみなさんに、肩の力を抜いて読んでもらえたら嬉しく思います。
来夢と共に応援してくださったみなさん、本当にありがとうございました。
来夢とみなさんの応援のおかげで、大きな夢を実現することができました (^v^)
追伸: 夢の第二号は「絵本」に決まりました。乞うご期待!