我が家の2階の寝室に、長男来夢の写真が貼ってあります。
まだ子犬(デカいけど)だった10年ほど前に、
撮って印刷したものをいただきました。
いただいてから今まで、この位置にずっと貼られ、少しずつ色褪せてきた写真。
ヒナが生まれる前からありました。
ヒナがこの写真に気を配ることは今まで一度もありませんでした。
ところが、つい先日の出来事。
朝、目を覚ましたヒナが、おもむろにこの写真に近づき、
端っこを指でつまみ、引っ張ったのです。
その姿は、まるで
「わすれてないょ」
と言っているように見えました。
来夢兄ちゃんが亡くなりもうすぐ3年になろうとしています。
そして、先日我が家に次男を迎い入れ、もうすぐ1月が経とうとしています。
たったひと月ですが、思いもしなかったヒナのいろいろな面を知ることができました。
こんなに犬が好きだったなんて。
こんなにも兄ちゃんがヒナの心を占めていたなんて。
新しく来た弟に、ヒナのお姉さんっぷりは立派なものです。
きっとそれは、兄ちゃんに優しく守られて育った経験からくるものなのかもしれません。
ちょっと(?)やんちゃだけどかわいい弟に、
今日ももみくちゃにされながらもまんざらでもない表情のヒナ。
優しいお姉さんになれそうな良い顔をしていました。
そんなヒナを、きっと空の上から兄ちゃんも目を細めて見ていることでしょう
たくさんの愛をヒナにくれた来夢。
今もちゃんとヒナの心の中に生きているんだね。