みゆみゆの徒然日記

日本の伝統芸能から映画や本などの感想、
心に留まった風景など
私の好きなことを綴っているブログです♪

『眠狂四郎』と地震

2005年08月16日 | テレビ
 昨日からの具合が悪いのをひきずりながら、仁左さま(当時孝夫)主演時代劇『眠狂四郎』再放送を見ていました。(昨日は、稽古で見逃しました・・・)
 何度も、「ハァ、綺麗・・・・」と、な顔に・・・(笑)昨日、眠について若菜さんからコメント頂きましたが、やはり素敵ですよね!!竹下景子、岸辺シロー若いですね。若くて、若干頬が今より細いと、つぶやきシローに似てると思いました(笑)
(奴もどこへ消えたんでしょうか?)
 しかし、眠は結構あると思うけど、「あれまー」なシーン(爆)が!!きゃーー仁左さま!!!なシーンにはドキドキな私ですが(笑)まあ、、、、素敵だから、いいんです(爆)
 必殺といい、もてるけど「私は女を幸せにできないから、近づくな。」みたいなことをニヒルに言い放つようなキャラが仁左さまって似合うなーと思いました(笑)(でも、何やってもきまるんだけど・・・<ファンの贔屓目ですけど。)

 しかし、見ている最中に地震が起きました。宮城で震度6です。こちらも割と揺れました。(3から4)灯りが揺れました・・・・。津波も心配です。けがされた方も心配ですね。大事に至らないことを祈ります・・・・。

『午後の遺言状』

2005年08月16日 | 映画(DVD含む)
無料券を使いたくて、邦画コーナーを彷徨っていた時に見つけました。観世榮夫師(能楽シテ方)も出ているので、借りてみました。
詳細はこちらをどうぞ・・・goo映画『午後の遺言状』

 私はよく存じませんが、名前だけは知っている杉村春子さん、音羽信子さんの出演作。テーマは老いと生。少し重い部分もあるけど、良い作品でした。
 
 蓼科の別称に避暑に訪れている女優・森本蓉子(杉村春子)の元に、かつて
一緒の劇団で活躍した友人の牛国登美江がやってくる。しかし彼女は痴呆(認知症)で、現在と過去が混在している。蓉子に会いたいという彼女を連れてくる夫が榮夫さんです。しかも、能役者の役!!(しかし、妻の介護の為に引退している。)妻はほとんど物事を分かっていないが、世話をする夫の愛情がとても良かったです。
 傍目には大変だと思われるけれど、思いやりに溢れている夫婦だと思いました。で、所々に稽古をしている場面があり、ちょっと美味しかったです(笑)毎日、朝食後には、夫婦で向かい合って、稽古をする。「あかん」「あかん」と駄目だしをする妻。謡い、舞う夫。舞っている最中に強盗に乱入され、中断されますが、
後のシーンでも出てくる稽古シーン(こちらは榮夫さんが鼓打ってます。)は、夫婦の愛情というものを感じることができるシーンだと思いました。(能楽ファンにとっては、稽古シーンというのが美味しいんだけど・笑)
 で、呆けてしまったおばあちゃん(朝霧鏡子)の演技が良かったです。子供に帰るというか、純真になってしまうのかな?と思う。杉村春子、音羽信子はもちろんのこと、
 蓉子がチェーホフ『かもめ』の台詞を言いながら、昔を思い出させようとする、そのやりとりや「村(故郷)へ行きたい。」と何度も言う妻。

 懐かしい人、懐かしい地を巡らせ、死に向かおうとする二人・・・。

 何で自ら死ななくてはならないのか?と、いつもの私なら思うのですが、今回は、「これが、彼らにとっては幸せだったのだろうか?」と思った。

 死とは対比して、別荘の管理人、豊子(音羽信子)の娘の結婚式の儀式で生を感じた蓉子は、仕事に向かう。そして、豊子は、蓉子から預かった石を拾ってきた川に捨てた。このラストは、「今を、ずっと生きろ!」という思いが詰まっているのだろうか?と解釈しました。

 役者が揃っていて、よかったです!!テーマはちと重いけど、ちょこっと笑えるようなシーンがあったり、四人で歌を歌ったり、ご飯を食べたり、、、そんな日常シーンが良かった。老いや死、という誰しもがぶち当たる問題ですが、暗くならない程度に考えさせられました。
 杉村春子といえば文学座。文学座出身、内野さんのお名前をクレジットで発見。しかし、、、どこに出ていたかは分からず(^^;
 
 今、まだ私は若いので、また年取ってから見ると、受け止め方が違うのかな?
いつか、また見てみたい作品です。