こちらとかコチラで話題にしたことはありますが、昭和の世阿弥と謳われた観世寿夫の『井筒』です。実はこれは以前にも見たことあるのですが・・・・映像が・・・・とても画質音質が悪くて・・・それでも拝見してとても感激したのですよね。こうしてDVDになったのだから・・・やっぱり買おうと思いました(笑)
学生時代、世阿弥についての授業に出ていました。これは超真面目に出席しましたよ(笑)その授業で能初心者のくせに『井筒』を題材にして「複式夢幻能とは?!」なんという難しいことやったりしました(^^;。その授業で観世寿夫師の著作を少し読んだりしましたし、この『井筒』も見て、とても感動しました。もっとも初心者にはきつい能の部類だと思いますが、鑑賞前の予習(?)したのもあるし、そういうものを超えた何かを感じました。
同じ映像ですが、もっとクリアなものをちゃんと見て、感動は更に深まりましたね。私は映像で能を見るのは、少し苦手(だいたい寝ます・爆)なのですが、これは食い入るように見てしまいます。(眠くなりがちなタイプのお能なのですが・・・)観世寿夫の謡はかっこいいし、舞姿が美しいのです。特にお決まりの感想になってしまうかもしれませんが、井戸を覗き込むところ・・・。映像なのに、この存在感は何だ?舞台はもっと凄かったのか?そう思わざるを得ません。(CDにもなっている『道成寺』にもいえることですが。)
舞姿前シテの里女も素敵だけれど、後シテで夫である業平の格好をして舞う姿は何ともいえない美しさがあります。『松風』もそうだけれど、女性のシテが男装(夫の着ている装束を身に着ける)して舞う姿は、独特の色気があるなと思います。
あと、小鼓は大倉長十郎先生です。私がこんなことを言うのは大変生意気かつ失礼というか・・・何を言ってるんんだという感じなんですが(汗)、鼓を打つ姿も美しいですし、何よりも鼓の音が、まろやかで澄んだ音色で美しいです。私もこんな音が出せるようになりたいです・・・。(せめて姿勢や構えだけでも近づけるようにします^^;)他も藤田大五郎、宝生閑など豪華な顔ぶれが揃っています。
筒井筒 井筒にかけし まろがたけ 生いにけらしな 妹見ざるまに
くらべこし 振分髪も 肩すぎぬ 君ならずして 誰かあぐべき
という古文の教科書にも載っている有名な歌が取り込まれいます。(『伊勢物語』は「生いにけらしな」ではなく「過ぎにけらしな」。)最近、この「筒井筒」の部分を読む機会があったのですが、改めて読むととても素敵な歌だよなぁと思います。
(すみません、数日間歌の内容を間違えて載せていました。ご指摘してくださいありがとうございました。)
映像だけでもこんなに凄いと思うのだから、実際の舞台を見たら・・・と思うと改めて、観世寿夫の能を実際に見たかったなぁと思います。(長十郎先生もなんですけれど。)まあ、無理なことですが、せめて残っている映像があれば(というかあると思いますが・・・)NHKさん、このような形で是非是非お願いします(笑)
あと、決して回し者ではございませんが、まだこれをご覧になっていないお能ファンの方がいらっしゃいましたら、ぜひご覧くださいませ!!!オススメです!!!
学生時代、世阿弥についての授業に出ていました。これは超真面目に出席しましたよ(笑)その授業で能初心者のくせに『井筒』を題材にして「複式夢幻能とは?!」なんという難しいことやったりしました(^^;。その授業で観世寿夫師の著作を少し読んだりしましたし、この『井筒』も見て、とても感動しました。もっとも初心者にはきつい能の部類だと思いますが、鑑賞前の予習(?)したのもあるし、そういうものを超えた何かを感じました。
同じ映像ですが、もっとクリアなものをちゃんと見て、感動は更に深まりましたね。私は映像で能を見るのは、少し苦手(だいたい寝ます・爆)なのですが、これは食い入るように見てしまいます。(眠くなりがちなタイプのお能なのですが・・・)観世寿夫の謡はかっこいいし、舞姿が美しいのです。特にお決まりの感想になってしまうかもしれませんが、井戸を覗き込むところ・・・。映像なのに、この存在感は何だ?舞台はもっと凄かったのか?そう思わざるを得ません。(CDにもなっている『道成寺』にもいえることですが。)
舞姿前シテの里女も素敵だけれど、後シテで夫である業平の格好をして舞う姿は何ともいえない美しさがあります。『松風』もそうだけれど、女性のシテが男装(夫の着ている装束を身に着ける)して舞う姿は、独特の色気があるなと思います。
あと、小鼓は大倉長十郎先生です。私がこんなことを言うのは大変生意気かつ失礼というか・・・何を言ってるんんだという感じなんですが(汗)、鼓を打つ姿も美しいですし、何よりも鼓の音が、まろやかで澄んだ音色で美しいです。私もこんな音が出せるようになりたいです・・・。(せめて姿勢や構えだけでも近づけるようにします^^;)他も藤田大五郎、宝生閑など豪華な顔ぶれが揃っています。
筒井筒 井筒にかけし まろがたけ 生いにけらしな 妹見ざるまに
くらべこし 振分髪も 肩すぎぬ 君ならずして 誰かあぐべき
という古文の教科書にも載っている有名な歌が取り込まれいます。(『伊勢物語』は「生いにけらしな」ではなく「過ぎにけらしな」。)最近、この「筒井筒」の部分を読む機会があったのですが、改めて読むととても素敵な歌だよなぁと思います。
(すみません、数日間歌の内容を間違えて載せていました。ご指摘してくださいありがとうございました。)
映像だけでもこんなに凄いと思うのだから、実際の舞台を見たら・・・と思うと改めて、観世寿夫の能を実際に見たかったなぁと思います。(長十郎先生もなんですけれど。)まあ、無理なことですが、せめて残っている映像があれば(というかあると思いますが・・・)NHKさん、このような形で是非是非お願いします(笑)
あと、決して回し者ではございませんが、まだこれをご覧になっていないお能ファンの方がいらっしゃいましたら、ぜひご覧くださいませ!!!オススメです!!!