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胆石胆嚢炎で腹腔鏡下胆嚢摘出術を受けましたー

2015年08月22日 | 学会研究会報告新聞記事など
 
 
 この写真は胆嚢の中にあった胆石、大きい方が引っかかって痛みを起こしていました。5cm以上あって、硬い石でした。砕ける石も多いのだけど立派な石で、腹腔鏡で取り出すのが大変だったって。
 2006年6月に尿管結石で発作を起こしたとき(痛みはこのときの方が遥かに痛かったんです。尿管結石は自然とでてくれるので手術は必要なかったけど)、エコーして、あら、胆石ありますねってことから、2008年10月頃これって胆石発作だったかもっていうのが、夕食のときに会って、2013年頃にも発作があって、そのうちとらないとならないなあなんて思いながら過ごしていたのですが、まだ、もうちょっと待っていたら、昨年腰痛でCTをとったら、しっかりとでかくなっていた胆石、あちゃ、ここまで大きくなってたら発作なんて起きないかなあと高をくくっていた自分でした。砕けたりして小さくなったら発作起きるかも知れないかな、なんてまるで医者のようなことを思っていたのですが、今回、5cmこえの胆石が、胆嚢のくびれのところで引っかかって胆石発作を起こして、胆嚢炎を併発して、待機的ではあるけど緊急手術って感じの腹腔鏡下胆嚢摘出術となりました。
 今回の痛みは、2015年8月12日の食事を一杯食べたあと夜間に重苦しくなって、食べ過ぎたせいかと思っていたのが始まりでした。朝になったらおさまっていたのでこのときは一時的な嵌頓だったのかもしれないのですが、17日の月曜日のお昼に中華を一杯食べ、夜にやっぱり痛くなり、その痛みがずうっと続いていました。これは、胆嚢炎になってきちゃうなあと思って、すぐ外科に相談、エコー,CTとって、嵌頓してるのを確認、水曜日の午後に手術にしましょうってことで、体制をとってもらって、手術となった次第です。火曜日は痛くて夜中に何度も注射の痛み止めを使ってもらったりしてしのぎました。
手術の合併症や癒着していたら開腹になることなど、一通り説明を聞いて、早くこの痛みを取ってーってかんじで手術に望みました。
麻酔をかけてもらうときに今は空気ですからねえ、ここから麻酔ですって言われたかくらいで意識はなくなって、終わったら夜中でした。
術後覚めて説明を聞いたらしいんだけど。覚えてなかったです。あはは。
家族も一緒にいてくれてみんなが良かったと言っていたとのこと、よかったです。もう少し遅かったら危なかったとも言われたって、そうです、胆嚢炎は危ないので長引かせてはいけない病気ですからねえ。今回は、タイミング的にはぎりぎりでした。
 早めに予定を立てて手術ができること大事だなあと思った自分でした。でも、仕事してるとなかなかできないのもよく分かるし、患者さんにも上手く勧めて行けたらいいんだろうなあと思います。

入院は自分の病院ですることにしました。院長なのでみんなが気を使ってやりにくいってのももちろんあるんだとは思うのだけど、自分が好きなスタッフがいるところで手術をしてもらえるのはいちばんうれしかったので、何されても(いやいやそんないいことしかないですよ)感謝の気持ちでいられるところでって。実際、面倒な患者だったと思いますし、仕事も続けようといつまでも主治医にはお願いするし、でも、みんなががんばってくれたおかげで仕事も休みながら、しっかりと治療を受けることができました。みんなに守ってもらっているんだなと実感もしました。ほんとうにありがとうございました。
入院中の体験は、今よりももっと今後の病院の改善点につながることも沢山ありました。もっともっといい病院になれることは間違いない。本当に入院してよかったと思いました。
どんどんよりよい病院へ進化していける。そんな幸せを感じました。
 患者さんには心配をおかけしましたが、仕事もちゃんとできるように回復していますので安心してくださいね。

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