第28回北海道門脈圧亢進症研究会大成功!!
上は、特別講演に来ていただいた、入澤先生を囲む会での写真です。楽しいひとときを過ごさせていただきました。入澤先生お忙しい中本当にありがとうございました。
第28回北海道門脈圧亢進症研究会の発表のプログラムに発表を聞きながらのメモをのせておきます。誤字脱字内容間違いあり得ますので注意して読んでください。また、誤字脱字内容間違いに気づいたら教えてください。
当番世話人町田先生から挨拶 入澤先生の話を楽しみにしていますと
プログラム
総合司会:札幌センチュリー病院 消化器科 町田卓郎
開会の辞 <13:30~13:35>
当番世話人 札幌センチュリー病院 消化器科 町田卓郎
一般演題 <13:35~16:00>
Session 1:門脈血栓症 その他 <13:35~14:15>
司会:北海道大学病院 消化器内科 荘 拓也
1.門脈血栓症治療の最新情報
札幌厚生病院 第三消化器内科 佐藤 隆啓 話題提供と
血栓が急性に出ると ガイドラインでは 比較的最近の物が治療適応
ダナパロイドナトリウム Xa因子に作用
効果判定50%前後100%
消失37% 縮小44%
問題点 保険適応がない
ATⅢ製剤は 1500単位 5日間 多施設共同研究
ATⅢが70%以下の人 有意に効果があった 保険収載が検討されている
質問 ダナパロイドのあとは 再発する人は維持療法に移行する人がいる
ダナパロイドは凝固阻止溶かしているわけではない 血流がないところは効かないが、
ATⅢも溶かすわけではなさそう
治療抵抗因子はあるか 腹水がたまっている症例は効きにくい感じと
2.食道静脈瘤、門脈血栓を合併した肝硬変症に対する部分的脾動脈塞栓術の経験
旭川医科大学 内科学講座病態代謝内科学分野 岡田 充巧
左門脈血栓 アスピリンで消えて その後脾静脈血栓ワルファリンで縮小 その後門脈起始部からSMVに血栓ダナパロイドNa
PSEをするには血栓の増大が気になったところ ATⅢをモニタリングしながら行った70%超えるように点滴したと
維持療法はブラザキサとアスピリンを使った。静脈瘤の悪化無く経過している。1年経っても血栓は維持している門脈径は小さくなっているかも
PSEにより血栓は良くなる悪くなる両方の報告がある。
質問 PSEしたとき2回、血小板をあげることか? 静脈瘤を悪化させないことを目標に治療しやすくするために血小板もあげることができるだろうと。
門脈血栓では何を使うことが多いですか リクシアナを飲ますことが多くなってきた。
リクシアナは消化管出血は多くないですか? ブラザキサは出血の経験あった。
3.当科で経験した門脈血栓症に対する治療効果および維持治療に関する検討
札幌医科大学 消化器内科学講座 大和田 紗恵
ダナパロイドの経験 血栓症の背景肝 肝硬変ではB型 非肝硬変では腫瘍など
血小板減少の有害事象があった
完全閉塞例は効果なかった
血小板減少 ヘパリン起因性血小板減少症が合併していたらしい
維持療法は、リクシアナやプラザキサが多くなっている
オルガランが第一選択の先生をフロアに効いたら9割くらい
4.血小板減少を伴う肝細胞癌に対し、ルストロンボパグを使用し観血的治療を施行し
た1例
札幌センチュリー病院 消化器科 町田 卓郎
ムルプレタの内服を使って治療した報告
観血的手技の血小板を増やす ヒトトロンボポエチン受容体作動薬
5日目に確認して判断 副作用はほとんどない 門脈血栓の報告2%未満はある治療の影響もあるかも知れない
2万から12万となりそのあと3週で5万くらいまで下がった
TACEもその後した患者さん
血栓を警戒して入院して投与したが外来でも使える
投与の5日目の採血が添付文書にかかれている 武蔵野日赤泉先生は1週後でもいいかなと言っていたが、5日目が必要と腎機や肝機が悪くても大丈夫、糞便排泄なので
血小板14万以上は危ないというのはある、門脈血栓くらい 他の血栓症は言われてない
塩野義さんから 血栓の4例が報告 20万以上で危険と考えてくださいとのこと。
3割りくらいは反応しないかと
Session 2:食道静脈瘤 その他 <14:15~15:05>
司会:札幌センチュリー病院 消化器科 町田 卓郎
5.最後まで出血せずに経過した易出血性所見陽性食道静脈瘤18例の検討
小林病院 消化器内科 矢崎 康幸
肝がん末期の方が多かった14例 精神異常1例 肺炎など3例
生命予後に関係無いと判断した方を中心に
死亡まで期間は、2ヶ月以内が多かった。平均3.6ヶ月
余命が3ヶ月前後は様子を見ることも選択枝の一つだろうと
入院して見つかったパターンが多い,その前からあったかもしれない人も含まれている
6.小児の食道胃静脈瘤に対する内視鏡治療の経験 5例
北海道大学病院 消化器内科 荘 拓也
EVLかEISか一定の見解はない
肝外門脈閉塞症2例 黒色便や吐血の例も有り
EVL4例 EISは1例
3例目は脾摘も加えて下血が止まった
再発率はEVL20〜40 EIS10から20%と 繰り返し治療がしやすいのはEVLか
貴重な症例報告でした
7.直腸静脈瘤破裂による出血に対し,用手圧迫が有用であった1例
札幌厚生病院 第三消化器内科 巽 亮二
出血の勢いが強く視野困難 指にガーゼを巻いて、圧迫止血 指が届く範囲は有用ですね
8.肝性浮腫治療におけるトルバプタン導入例・非導入例の検討
札幌厚生病院 第三消化器内科 木村 睦海
2013年9月肝硬変へのトルバプタンの効能が追加された
導入の適応と効果を検討
導入したら腎機能が低下かも知れないと
肝予備能不良や肝がん進行例は導入しないもありかと考えた時期も有るが症状緩和を念頭に導入するのもありかと
肝予備能が保たれて腎機能が悪化する前が腎や生命予後の改善に寄与する可能性が有ると思われた
フロセミド使いすぎてる場合はフロセミド減らすこともありかと
矢﨑先生から サムスカでよくなったら寿命が短くなったような印象があると 最初の頃は悪い人が多かったのでそうだったのではと
悪くなる前なら影響はないと思われるかと
飲水量は関係あるか? チェックはしてるがおおざっぱで科学的な情報にはなっていないかなと。
前向きのデータがこれからなので期待はされそうと
9.門脈圧亢進症におけるShear wave elastographyによる肝硬度測定の有用性
札幌共立五輪橋病院 消化器病センター 土居 忠
門亢症でのSWE 今後つめていきたい 脾臓でも検討してるが脾硬度はうっ血を反映しているよう
シャントの症例はどうか うっ血が軽減されるので、肝硬度は高くても脾硬度は低くなる傾向は有る。
技師レベルでやってもらってる。
休 憩 <15:05~15:20>
Session 3:胃静脈瘤 その他 <15:20~16:00>
司会:北海道大学 放射線診断科 作原 祐介
10.脾卵巣静脈シャントに対してガイドワイヤーを加工しB-RTOのカテーテル挿入可能
となった原発性胆汁性胆管炎の1例
札幌緑愛病院 肝臓センター 川西 輝明
カテーテルの加工法についてフロアの先生からアドバイス、形状のつけれるタイプもあり、つけるときはガーゼでくるんでペアンで2カ所で挟んで少しずつ曲げていくといいですよと教えて頂きました。1カ所を180度に曲げて挟むと折れるときもあるのでと、折れなかっ
たから使えたけどもっと確実な加工方法だなと思いました。
11.左右下横隔静脈吻合枝を排血路とした胃静脈瘤の2例
札幌厚生病院 放射線科 工藤 京平
下大静脈の右側に入ってたこれは上手く行かず
下大静脈ではなく右肝静脈に横隔膜静脈がつながっていた 5%EOIのFoamでやってた
治療をする適応となったのなにか?カメラが苦手な方と手技的に困難であったため
12.左側門脈圧亢進症による胃静脈瘤の血行動態診断と治療 17例
札幌厚生病院 第三消化器内科 山口 将功
胃体上部大彎から中部に広がるのが特徴 短胃静脈がほとんど 胃大網静脈が1例
硬化療法9例ヒスト EVL 何もできなかったのは7例
脾静脈閉塞による胃静脈瘤の内視鏡所見は特徴的だよなあ。
13.胃孤立性静脈瘤に対する治療法の選択
小林病院 消化器内科 矢崎 康幸
経過を見た症例、未治療症例もいたり 13例の未治療の症例
1例だけ出血死
急速増大は、治療適応としてる。
B-RTO
ヒストアクリル51例 ChildBCが多かった 合併症が重篤なことある 肺動脈分枝塞栓 門脈系分枝塞栓
海外の報告では重篤なものもある
自験例では、症状もなく経過したが慎重にすべきと
ヒストは再発が6割あると
1本型と複数屈曲型にわけると、1本型が再発は少ないと
休 憩 <16:00~16:15>
特別講演 <16:15~17:15>
「胃静脈瘤に対する
内視鏡治療の新たな試み」
福島県立医科大学会津医療センター
消化器内科学講座 教授
入澤 篤志 先生
司会 町田 卓郎
(札幌センチュリー病院 消化器科)
東北はスポンサーの関係で3年前に研究会がなくなったと。。。がーん。
超音波内視鏡をつかって、コイルと硬化剤を使って治療と
大きくて赤いのは予防的治療が必要だろう
肝機能が悪いと出血のリスクも上がる
出血した物は内視鏡治療で、ヒストなど注入
胃の静脈瘤をカメラを反転して上に置いて観察した場合の位置関係で見ると
ど真ん中にヒスト入れて、そのあと下が短胃静脈 左が左胃静脈とEOをいれていく、フローが速いときはヒストを入れてEOが見える血流になったらよく効果が出てくる。
食道静脈瘤の出現率は低い 3年5年後でも
注意 大循環に行くこともあり得る
剖検例で確認できた 下大静脈にそって止まってくれた血管内皮細胞が表面に覆ってくれることもわかった。
IVCにネットを入れて進まないようにしたりしたこともあると。
12mmの径を超えた物はB-RTOやB-RTOに準じて排血路を止めて行うようにしてると
利点は 局所で治療ができる 大循環シャントが温存される可能性あり 欠点は飛ぶ可能性が有るところ予防では難しいところ
胃静脈瘤局所制御 見えてる物をしっかりたたく 見えてるところに入ってくるところを
EUSガイド下 コイル 120から150%の径の太い物を用いるので流出の可能性が極めてひくい
追加で入れるヒストも流出が防げる
トルコで初体験してきた
始めから終わりまで超音波で血流も含めて観察できるところが最大の利点だろうと
7例してるが 1例目だけ入澤先生がしてる。あとは監督 FNA(超音波内視鏡下穿刺吸引法)できれば、誰でもさせるかと
経食道的に胃静脈瘤にさしていく さして、逆血見て、造影、生食フラッシュ、コイル、造影を繰り返し血流を制御していく
血液が中に固まるのでスタイレットが入りにくくなることがある、コッヘルで少しずつ入れて折れないようにするのも大事。
食道静脈瘤があるとできないことがあるので、食道静脈瘤があるとそっちが先に治療となる。
1例はコイルで押されて針がぬけた症例があった、再度刺せなくて終了となった、その他の6例は成功
胃から刺した例が失敗した固定がよくなかった。治療後は自然排泄されて落ちてくる症例もある
鎮静はしっかりかけて動かないようにしてる。
ドルミカムつかってプロポフォールをかぶせている
閉会の辞
代表世話人 札幌厚生病院 第三消化器内科 佐藤隆啓