写真は北海道の肝疾患相談窓口の案内のチラシB型肝の方向けの内容を載せておきます。是非ご覧下さい。
B型肝炎ウイルス陽性の方からの質問あるあると気をつけてほしいことを載せたチラシです。北海道肝疾患相談窓口に寄せられた電話から作成したもののようで中々的をえた内容です。
Q.お医者さんから「様子を見ましょう」と言われたんだけど 何もしなくていいってこと?
A.違います。肝がんができていないか、肝臓の様子を目で見ることです。
○”かくれがん”を見逃さないで!
自覚症状がなく、肝機能の数値に異常が無いまま、がんが進行していることがあります。
○肝がんを初期のうちに見つけられるのは、肝臓の専門医です。
超音波検査です 中の赤ちゃんをみるのと同じ機械です ちょっとヌルッとします
肝臓の内部を専門医が観察します 検査は20分ほどで終わります 半年に一度が目安です
検査を受けられる医療機関、費用などについては資料を参考にして下さい。
○”健康キャリア”として一生過ごすのが最善です。
ウイルスの暴走を見逃さないで。
B型肝炎ウイルスは多くの場合、キャリア(ウイルスを体内に持っている人のこと)の体内で眠ったようにおとなしくしています。ところが感染から何十年もたって突然暴れだし、がんを引き起こすことがあります。肝臓はとても我慢強い臓器なので、なかなか自覚症状は出ません。自覚症状がでたときには、すでに末期がんというケースも多いのです。感染から何年経っていても、油断できません。
初期の肝がんなら、勝ち目があります。
肝臓は食事から吸収した栄養を体が必要とする物質に変えたり、有毒物質を解毒するという重要な役割を持っています。「ちあいないの化学工場」と言うべき、最も大きな臓器です。
○初期の肝がんを見逃してしまうと起こること。
自覚症状
肝臓は「沈黙の臓器」と呼ばれ、がんが発生してもなかなか自覚症状は現れません。しかし末期がんまで進むと、著しい体重の減少、全身のかゆみ、むくみ、疲労感などの症状が現れます。
肝性脳症
肝臓の有毒物質を解毒する能力が低下することで、脳の神経が有毒物質に冒される「肝性脳症」という症状が出ることがあります。認知症のような状態になったり、昏睡状態に陥ったりします。
打つ手なし
肝臓にがんが広がってしまうと、切除手術は行えません。肝臓は重要な臓器で、切除できる部分は限られているからです。また、肝臓は放射能に弱く、化学療法も効きにくいとされています。
長い戦い
がんというと治療のつらさを連想する方が多いでしょうが、肝がんは進行してしまうと治療はとても難しく、行える治療方法がない場合があります。そうなると、進行する症状との長い戦いになります。