肝臓病と共に生きる人たちを応援します

肝臓友の会との関わりで成長した肝臓専門医のブログです。2017.2.12より新規開始しました。

滝野すずらん公園 いってきました

2007年09月30日 | その他
今日は、午後から、子供たち6人つれて、滝野すずらん公園にいってきました。もう小学校の友達を連れて行くと、私は休憩場所にごろんとしていれば自然と遊んでくれるようになって、いつも連れ回されていた頃が懐かしく(ないな)。みんな、成長しているのが、うれしいなあと感じました。子供たちは汗だくになって遊んでいて、大人と遊ぶのとは全く動きが違うもんだと、感動でした。また、みんなを連れて行ってあげたいですわ。

芝生にシートを敷いて、ごろんと横になってそらを見ていたら、雲がどんどん消えていくのが見えて、不思議なもんだなとながめていました。自分は空気の中にいて、雲も空気の中にいて、気体と固体のちがいはあるけど、分子は隣り合わせでつながってるんだなあとか、なんとも、不思議な感じがして。また、ボオッとしに行きたいですねえ。

栄光の架橋 ゆず の曲を練習開始しました

2007年09月30日 | 患者会
函館の肝臓フォーラムで、患者さんと歌う曲、C型肝炎の薬害訴訟のテーマ曲になっていると、はまなす会の川上さんからギターで歌えるようにしておいてくださいと宿題が、ひえー、この忙しい時期にってのは、置いておいて、どんな曲だろうと聞いてみたら、とても、切なくなりました。自分たちががんばってきていること、おもっていることが、曲になっていて、歌うのが辛くなるような感じ。でも、これはみんなで歌って、がんばろうってなりたいと思えました。
詩をのせておきますので、函館でフォーラムに出る方は是非一緒に歌いましょう。
2004年アテネオリンピックのNHKのテーマ曲だったそうです。

今日は新発寒地区センターで

2007年09月29日 | 医療講演やイベント
今日は午後2時半から、新発寒地区センターで医療講演をしてきました。出席者は15人くらいでしたが、とても熱心に聞いてくれて、勉強になったようでした。新発寒ファミリークリニックの職員も聞きに来てくれて、この間の肝臓医療の進歩にびっくりしていたようです。
肝癌が3日くらいの入院で治ってしまうこともあるなど、内科治療での肝癌治療がいかに進歩しているか、肝癌を予防するためにインターフェロンが大切であることなど、知っていただけたかなと思います。
来週から、肝臓外来を新発寒ファミリークリニックで毎週月曜日行います。患者さんが順調に受診フォローできるように、がんばらないとなあ。

11月17日土静内での医療講演検討中です

2007年09月29日 | 医療講演やイベント
静内のショッピングセンター「ピュア」内にあるコミュニティセンターで、医療講演を計画中です。うまく決まってくれるといいなあ。11月17日土曜日午後2時か2時半くらいから出来ればいいと思います。

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07 呼吸法について

2007年09月29日 | 健康になるために 生き方について
呼吸法についてというと、腹式呼吸の利点がよく話に出ます。実際腹式呼吸を意識することでさまざまな効果があるとされていることは、確認がされているので是非実践していただきたいと思います。
現在、教えてもらって勧めている方法は、まず息をずうっとはいて、背中を丸めて腕を前の方に丸めて、はいてはいてー、その後に背筋を伸ばしながら、口をぽかーんと開けて、天井を見るようにする呼吸法です。もちろん、おなかを凹ますように息を吐いていって、吸うときは吐いたときにしぼんだ肺が自然とふくらむことを利用するって感じで。吐くことに集中することがコツです。
現代人が口呼吸や浅い呼吸になってきていることこれは、自然治癒力を下げたり、免疫力を十分引き出せないという仕組みを作ることにつながってると予想される。

しっかりと息を吐いて、肺の中にあるよどんだ空気をだして、新鮮な酸素を十分に体に取り込み元気を出しましょう。これがわかりやすいかもしれません。

そして、もっと大切なのは、息を吸ったり吐いたりしているときに、体のなかの自然治癒力がどんどん体に満ちてくることをイメージすることです。そうすることで、自分の体はどんどん元気になってくるーって、これがとても大切です。自分の体を褒めて元気にしてあげてください。

職員学習会をしました。

2007年09月27日 | 肝臓センター
今日は、職員向けの学習会をしました。4回目になりますが、仕事終わって疲れてるところ、熱心にいつも聞いてくれるのでとても有り難い気持になります。今日は食道や胃の静脈瘤の診断治療、部分的脾動脈塞栓術、B-RTO、ウイルス性肝炎の慢性肝炎の治療、自然治癒力をあげる治療など、盛りだくさん1時間講義をしてきました。

実際に患者さんが、悩んでいるところや、副作用、これからの治療の進展など、いろんな、話をしてきました。こういう病気の患者さんがたくさんくるんだなあと認識がだんだんと強くなってきてると思われました。

肝臓センターの診察の机も運び込まれ、治療機器はすべて準備が整いました、あとは、すべてが順調に連携できるように準備して活用していくだけです。がんばります。

B型、C型肝炎情報紹介 リンクページです。

2007年09月26日 | 肝臓センター
B型肝炎患者さんの情報サイト
B型肝炎患者さん用の情報サイトです。検査の説明や肝炎ニュースもあり、肝臓病の方にも勉強になりますね。

C型肝炎 静かなる感染症
ムービーがあり、わかりやすいページだと思い紹介します。若干、専門用語がありますが、勉強になります。

C型肝炎患者さんの情報サイト
専門医のアドバイスがムービーとなっていて、わかりやすいです。

ウイルス肝炎研究財団
肝炎ウイルス患者さんの質問に答える形式で解説がありました。

32 インターフェロンについて

2007年09月26日 | インターフェロン療法について

インターフェロンがC型肝炎ウイルスによる慢性肝炎に保険適応になって、副作用がとても強いと言うことがマスコミで取り上げられました。抗ガン剤として当時は知られていたのでなおさら強調されたと言えると思います。
間質性肺炎、うつ病などによる死亡が報告され、こんなに辛い治療を患者さんにさせるのは問題があるというような記事が多かったのを覚えています。当時研修医になったばかりの私でしたから、これは、大変な薬だなと思ったものでした。医師である私がちょっと聞いてこう思うくらいなので、患者さんにとってはとても不安になる薬であったことは間違いありませんし、いまだに副作用が心配で、考えるのも憂うつとインターフェロンはしないと心に決めている方に会うことがあります。
現在は、副作用に対する対策がかなり進んでいるので、命に関わることは滅多になくなりましたが、医師にきちんと診てもらう必要はあります。

また、インターフェロンは、もともと、自分たちの体で作られているものであることを知らないかたもたくさんいます。インフルエンザなどのウイルス感染のときに、熱が出たり節々が痛くなるのは、自分の体で作ったインターフェロンのせいなのです。

慢性化する肝炎ウイルスは、体が本来ウイルス排除のために作るインターフェロンを作ることをさせない働きを持っていることがわかっていて、これを、逆に作らないなら外から補給しましょうという考え方が、肝炎のインターフェロン療法なのです。ですから、インターフェロン療法中は、ひどい風邪に長い間かかっているときにでる副作用が出ると考えるとわかりやすいと思いますし、そのために出る熱などの反応に対して熱冷ましなどでしのぐことで継続が可能になると言うことなのです。

最初の頃は、IFNが効かないタイプのウイルスには1割弱も効かなかったインターフェロン療法でしたが、現在は6割前後の方にウイルス排除の恩恵をもたらすことが出来るまでになってきました。さらにより安全で効果的な治療法として進歩してくれると思いますし、抗炎症(GPTを下げる働き)、発癌抑制という効き目も普通に言われるようになってきていますので、副作用が心配な方には少量で長期という使用方法も可能になってきています。

C型肝炎による慢性肝炎の方で1度もインターフェロンをしたことがない方は、ちょっとでも試してみるといい結果につながる方が多いと思います。もちろん、そういうときは、途中でやめてもいいのです、辛かったら無理しないを心がけることも大切です。

06 わたしは

2007年09月26日 | 健康になるために 生き方について

先日、みなさんは、何歳まで生きたいですか、これからの自分は、どうなると考えていますか。これから自分はどうしたいと考えていますかというスライドをお示ししました。実際自分はどう考えているかと言いますと、100才くらいまで生きていたいと思っていますし、これからもっともっと健康で裕福に成功していきたいし、いつも前向きで肯定的でありたいと思っています。

とても、贅沢で、恵まれたことを思うことって、日本人はとても苦手なようです、謙虚に人並みにがとても美しい姿勢としてとかれることが多いし、私もそう育てられてきたので、こう思うのはとても抵抗がありました。いまもちょっとあるのですが、健康で長生きすることで、社会に貢献できることたくさんあることがわかってきましたし、そうありたいと思うことはとてもいいことだなと思いますし、裕福になるということは自分が一人で裕福になるとちょっと、お金儲け手技になってしまうけど、もうけてみんなにいいことが出来るようになりたいと思うことはとてもいいことなんだと思えますし、と考え方を少しずつ変えていくとお金持ちになるということは悪いことではないと思えてくる。もちろん、お金儲けをして、悪いことをしてる人もいるのでそっちが強調されるのがとても問題ですが、寄付やボランテアなどお金持ちがしているいいことはたくさんあるのです。是非皆さんそうなってみませんか。

こんな他愛のないことですが、そう思って生活していると、いろんなことを良い方向に思うことが出来るようになって、体の調子が良くなってくるのです。不思議です。人の思いは、すごい力があることが実感できるようになると治る力もアップすることが知られています。

江差が予約30人を超えてしまいました

2007年09月25日 | 肝がん検診
肝ガン検診の予約を取っていますが、江差が、30人をこえてしまいました。現在40までは何とか受け入れ可能と考えていますが、うれしい悲鳴です。函館はまだ、枠があいていますので、そちらへの移動も検討してみるもの方法かもしれません。

映画 ヒーロー みてきました。カウンター

2007年09月24日 | 映画 模型 プラモデル
午前中久しぶりに映画を観てきました。何を見てきたかというとヒーローです。この映画は、木村拓哉主演なのは、皆さんご存じだと思うのですが、この検事の役柄がとても、仕事をするプロとして共感することが多い、って映画で感動することが多い私ですが、今回も、笑って泣いていました。

共感することとして、一番くることが、あきらめないこと、真実を知って、犯罪を犯した人にその罪の重さをしっかりと認識させたいという気構えがとてもぐっと来るんです。当たり前のことなんですけどね。医療の方から見ると病気をしっかり知ってその病気がどうやったら治癒に向かうのかをあきらめないで追求するって言うか。何となくちょっと違うと思われる方もいるかもしれませんが、そんな感じでして。

映画の所々で通販マニアなのが笑えて、自分も結構新しもの好きで買っては怒られるもので。。。

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肝炎フォーラム IN 函館 のご案内~肝炎問題の本質を探る~

2007年09月23日 | 医療講演やイベント
函館の肝炎友の会の方から、とてもすごい企画が届いています。参加できることは光栄です、頑張ってきます。
今、わが国には350万人以上のB型C型肝炎患者さんが存在すると言われています。そして年間3万人以上の国民が肝がんで死亡しています。また、肝がんの95%には肝炎ウイルス感染が見られます(肝がん白書より)。
 過去の予防接種、輸血、血液製剤などいわゆる「医原病」(医師による投薬・手術などの医療行為が原因となって起こる病気)として蔓延化したものです。
 そして、このウイルス肝炎は、ウイルスに感染しても症状が無症状な場合も多く、感染していることに気づかない人がほとんどです。しかし、慢性肝炎からさらに肝硬変、肝がんへと進行することもあるので、放っておくと非常に危険です。

 肝炎患者さんたちは高額な医療費負担、「感染」という社会的差別・偏見に耐えながら生活しています。この格差社会の象徴ともいえる「肝炎問題」を肝炎患者さんはもちろんのこと、一般市民、医療関係者の方々にも理解していただき、多面的に捉えようと肝炎フォーラムの開催を企画しました。このフォーラムには札幌から肝臓専門医と薬害肝炎訴訟東京原告さんが、また東京から薬害肝炎訴訟弁護団が来函いたします。全ての肝炎患者さんの不安を取り除かれるようにと企画したこの「肝炎フォーラム」にどうぞ、皆さん参加してください。


○日時 2007年10月13日(土) 午後5時~8時

○場所 函館市地域交流まちづくりセンター 2F 市民交流フロア
函館市末広町4番19号 (十字街、旧丸井デパート跡)TEL:0138-22-9700

○主催 北海道肝炎友の会はまなす会  

○共催 薬害肝炎訴訟を支える会・函館 事務局
     北海道肝ガン検診団

○後援 北海道難病連 函館支部

北海道新聞社


第1部 午後5時~6時
○ 肝臓医療講演会 演題 『肝ガンの不安が無くなる世の中を目指して』
- 肝ガン検診と最新の慢性肝炎と肝ガンの治療について -

講師 北海道肝ガン検診団 医師 
北海道医療生活協同組合 札幌緑愛病院 肝臓センター長 川西 輝明先生


第2部 午後6時~7時
○薬害肝炎訴訟を支える交流会
出席者 ・薬害肝炎訴訟東京弁護団  ・北海道在住、東京訴訟 原告さん
      事務局長 福地直樹弁護士
※ 薬害C型肝炎患者さんたちの療養生活を追った”夢をかえして”上映会
    涙が止まりません。これが肝炎患者さんたちの現実です!
※ ビデオ上映→薬害肝炎訴訟東京弁護団弁護士による薬害肝炎訴訟についての解説→東京訴訟原告さんの訴え→薬害肝炎訴訟支援のお願い
  

第3部 午後7時~8時
○肝炎フォーラム・ディスカッション
肝炎に関わっているそれぞれの立場の方に出席していただき、あらゆる角度から肝炎問題について語って頂きます。また一般市民のご意見、ご質問も承ります。

パネリストのご紹介
●肝臓専門医・・札幌緑愛病院 肝臓センター長 川西 輝明先生
●薬害肝炎訴訟 東京弁護団・事務局長の福地直樹弁護士
●薬害肝炎東京訴訟 札幌市在住原告さん
●はまなす会 会員・・北海道難病連函館支部長 佐藤 秀臣さん 


※ なお別室にて肝炎患者さんのための「肝炎療養相談コーナー」「薬害肝炎訴訟相談コーナー」を開設しますので、不安のある患者さんは是非お立ち寄り下さい。

10月1日からの肝臓外来、ホームページで紹介されていました

2007年09月23日 | 肝臓センター
新発寒ファミリークリニックでの肝臓外来が10月1日からはじまります。準備進行中ですが、最初はばたばたしてしまうと思いますが、余裕を持って受診していただければと思います。出来るだけ改善しつつ継続していきたいと思います。

第13回北海道肝移植適応研究会

2007年09月23日 | 学会研究会報告新聞記事など
肝移植適応研究会に行ってきました。北大の肝移植を担当している古川教授よりお話しがあり、今回から幹事として参加させていただくことになりました。職場が移動するのでちょっとややこしいですが、これからも頑張りたいと思います。
研究会の方は、肝移植に向けての内科医からの患者さんの検討で、いろいろな場合があることが紹介されていました。
北大での肝移植の登録と実際に受けることができた人の割合、移植を受けられず亡くなる人の状態などが報告されていました。まだまだ、受けたいときにすぐ受けられる環境ではないことがわかりますが、肝癌での肝移植の成績でも5年以上の生存が70%前後となっており、非常に成績がいいことがわかります。

また、2007年6月から肝癌の肝移植について、保険の適応がしっかりと決められて、治療後の状態で肝癌が5cm1個か、3cm3個以内であれば、肝移植前1カ月以内のCTやMRIで診断できる肝癌にて判定し受けられることが確認されました。

肝癌の保険適応が認められて、移植件数がぐっと増えたあと、治療した部位も基準に入れるということになり、移植をしたあとの患者さんが保険がきかない状態にされ、医療機関が査定(保険料を支給されないこと)をうけ何億という赤字になっていました。今回の基準であればクリアされていた患者さんへの移植ストップしていたのです。このことで自己負担を強いられた患者さんもいましたし、移植を断念した患者さんもいたことは新聞等で紹介されているところです。

もちろん、移植をせずに肝臓が正常化する治療がさらに求められていることは間違いありませんが、PBCや自己免疫肝炎など正常化が難しい疾患については、移植が最終的な救済手段であることは依然として変わりません。
ウイルス肝炎である、B型C型肝炎については、ウイルスへの治療が進歩しており肝不全になる時期を遅らせることが出来るようになってきています。しかし、肝癌が増えてくるとやはり移植が可能であればしていく方が生存率がいいと言えます。
まずは、自分たちの持っている肝臓を悪くしないように以下に治癒力を引き出していくか、これが課題であると思います。