高齢というと、何歳くらいになるでしょう、65才以上を高齢というように勉強してきたのですが、最近は、65才では若いと思える時代に入ってきてるのではないでしょうか。インターフェロン療法も高齢者には辛い治療と言うことで、65才以上は、原則的にしないようにしていた時期もありました。現在は70才75才でも、検討していけるのではないかという発表もされるようになってきていて、人間の健康状態は100才に向けてどんどん進化?してるのかなあと思ったりします。
今回のスライドは、84才の方のインターフェロン療法のものです、75才以上のインターフェロン療法については、慎重に検討すべきと、副作用と効果、寿命などはっきりとラインが引けるものではないところで、いろいろと検討されています。個々の患者さんとよく相談した上で決めるというと、それ以上はなせるものがないですが、進行したりして寿命にかかわるような場合は治療としましょうというのが大筋と言うところでしょうか。
このスライドの患者さんは、AST、ALTが高く肝炎が強かったこと、ウイルス量が少なくてインターフェロンの効果が期待できたことから、副作用に注意して開始した方でした。結果としてたの病気で入院が必要となったため普通量の4分の1で開始して、たった4回でウイルスが消えたというとても、ラッキーな患者さんでした。
すべてについてこのようなラッキーな形でウイルスが消えるなら本当にありがたいですが、そうも行かないのが現実です。しかし、年齢だけで判断してインターフェロンをしないとなるとこのような助かる人も助けられなくなると言う現実があります。より安全に効果的な治療法を常に追求しているので、さらにいい治療となっていってほしいと思います。