以下ケアネットさんからの抜粋
ミルクチョコレート vs.ダークチョコレート、視力に良いのは?
提供元:ケアネット* 公開日:2018/05/29
ダークチョコレートは、短期間の血流改善や、気分および認知機能を改善するが、視機能に対する影響はほとんど知られていない。米国・University
of the Incarnate Word Rosenberg School of OptometryのJeff C.
Rabin氏らは、無作為化クロスオーバー単盲検試験の結果、ダークチョコレートはミルクチョコレートと比較し、摂取2時間後のコントラスト感度と視力を有意に改善したことを報告した。著者は「これらの効果の持続期間や日常臨床での影響については、さらなる検討が待たれる」とまとめている。JAMA
Ophthalmology誌オンライン版2018年4月26日号掲載の報告。
研究グループは、視力ならびに大きい文字と小さい文字のコントラスト感度に対する短期効果をダークチョコレートとミルクチョコレートの摂取で比較する目的で、2017年6月25日~8月15日に、Rosenberg
School of Optometryにて無作為化クロスオーバー単盲検試験を行った。
病理学的な眼疾患のない30例(男性9例、女性21例、年齢[平均±SD]26±5歳)に、ダークチョコレートとミルクチョコレートを別個に食べてもらい、1.75時間後に視力および大きい文字と小さい文字のコントラスト感度をそれぞれ測定し、比較した。
・すべての検査結果を合わせた複合スコア(logU)は、ダークチョコレート摂取後のほうが、ミルクチョコレート摂取後より有意な改善を示した。
原著論文はこちら
Rabin JC, et al. JAMA Ophthalmol. 2018 Apr 26. [Epub ahead of print]
握力と健康アウトカムの関連が指摘されている。英国・グラスゴー大学のCarlos A. Celis-Morales氏らは、UK
Biobankのデータを解析し、握力は全死因死亡のほか、心血管疾患、呼吸器疾患、慢性閉塞性肺疾患(COPD)、がんの発生やこれらの疾患による死亡と関連し、従来の診察室ベースのリスク因子に加えると、死亡や心血管疾患の予測能を改善することを明らかにした。研究の成果は、BMJ誌2018年5月8日号に掲載された。筋機能が低下するほど、死亡率や罹患率が増加することが多くの研究で示されている。また、低い握力は不良な健康アウトカムの範囲の拡大と関連し、年齢や性別に握力測定を加えると、死亡の予測能が強化されることが報告されている。