ヤマアカガエルの産卵に春を知る日

山里の日々の生活と自然、そして稼業の木工の話

栗とウォールナットのキャビネット

2021年05月05日 | 木工
国産の栗と北米産のブラックウォールナットのキャビネット。




設置場所の右手前に太い柱があるので、左右とも天板を長めに出して、右のウイングは柱に隠れても扉や引き出し部分は前から見えて使用にも支障がないようにデザインしました。

天板は巾170cm、奥行は50cm。男性的な木目のよい一枚板。

引き出しのウォールナットは一枚の板から順番に取っているので木目や色は完璧に合っています。

扉の鏡板は栗のブックマッチ。

ツマミは黒檀。





天板の形は前縁にアールがあり左右は鳥が羽を広げたように伸ばし、足は猫足風、引き出しにもアールがあって地板も引き出しに合わせてアールがついてます。

チッペンデールやロココなどのヨーロッパの家具に憧れますが、あんな派手な物は日本の家屋には合わないとおもってます。洋風のものに対しての憧憬を香らせつつも私なりのデザインです。





同じテイストで小振りのTV台も納品しました。
小さい分、形はやや簡素にしてます。

こちらの扉は上吊りの引き違い扉です。