雨上がりの朝、深い霧が出ました。
墨絵のようです。電線が邪魔ですが。
朝日が当たると霧はみるみると消えていきます。
ブログを書かなかった間もいろいろ作っていましたが、定番商品やこまごました物が多くて、写真を撮りませんでした。
ちょっとだけですが、
ピアノ教室の記念品の部品。
音符はやっぱり8分音符でしょう。
時計を作りました。
このブログを見てのご注文です。
このような製品の方が木そのものの美しさがわかりますね。
ムーブメントはちょっと高いけど電波時計。
サクラ。
トチ。
クリ。
トチの菌糸入り。
このような木はspalted(スポルテッド)といって、わりと珍重されています。
画像参照
木に菌糸が入っている、つまり腐りかけなのですが、面白い模様になります。
ただ脆くなっています。
決して椅子の足のようなところに菌糸が入った材を使ってはなりません。
失敗を経験済み~。
納品に行き、ついでに声のかかっていた材木屋に丸太を見に行ってきました。
樹種はクリとクルミ。
出所は福島県の桧枝岐(ひのえまた)付近。
伐採時期は理想的な初冬。
山奥の木目の詰んだ木で、虫食いも見当たらず。
良い木だと思いました。
木口と皮をしげしげと観察。虫食いなどはやはり無し。
欲しいのは欲しい。
今、本当に木材の資源は終わりつつあるのを感じます。
あるときに買わないと、なかなか良い木は手に入らないのです。
木を伐るのはあまり良くないとは思います。
でも、木で物を作るのは人間の根源的な活動だと思います。
木で物を作るのを否定されたら、人間の物作りは終わりです。
せめて、自分が仕事を続けて家族を養う必要があるうちは、木を買わせてほしい。
どうせ作るなら、いい材で仕事がしたい。
この仕事を始めたころ、時間を作って同業の先輩たちのところを訪ねて話を聞いて回りました。
その中のある方に「仕事が来てから材を探しているようじゃ、この仕事はなりたたないよ」といわれました。
ほほう、なるほどと思い、無理をしてでも材を集めるようにしてきました。
材を持つと、確かに仕事を進めるには有利です。
打ち合わせをしながら手持ちの材をお勧めすることができます。
仕事を頂いたのに材が無くて右往左往するのはほんとに情けないことです。
ビジネス書などを読むと、在庫を多く抱えることは最も経営を圧迫する最低のことのようです。
ですので、材木をストックしないと成り立たない木工屋とは、なんと因果な商売なのでしょう。
まあ、たくさんお金が儲かると思って入った世界ではないので、自業自得です。
負け惜しみを言えば、楽しくやりがいのある仕事ですので。
この丸太もたぶん買うことになると思います。
まだ値段を訊いてないのですけど(笑)。
そういえば、この20年来、私の付き合ってきた材木屋さんはほとんどが「催促なしのあるとき払い」でした。
ふつうは「月締めの翌月末払い」です。
つまり2か月くらいのうちには払う必要があります。
この「催促なしのあるとき払い」がどれほどありがたいことだったのか、今になってよくわかります。
支払期限にお金がなければ会社は倒産ですものね。
もっとも、期限があると自分の支払い能力をよくよく考えて、買うのが控えめになったでしょうから、
業者のうまいセールストークともいえるでしょう。
墨絵のようです。電線が邪魔ですが。
朝日が当たると霧はみるみると消えていきます。
ブログを書かなかった間もいろいろ作っていましたが、定番商品やこまごました物が多くて、写真を撮りませんでした。
ちょっとだけですが、
ピアノ教室の記念品の部品。
音符はやっぱり8分音符でしょう。
時計を作りました。
このブログを見てのご注文です。
このような製品の方が木そのものの美しさがわかりますね。
ムーブメントはちょっと高いけど電波時計。
サクラ。
トチ。
クリ。
トチの菌糸入り。
このような木はspalted(スポルテッド)といって、わりと珍重されています。
画像参照
木に菌糸が入っている、つまり腐りかけなのですが、面白い模様になります。
ただ脆くなっています。
決して椅子の足のようなところに菌糸が入った材を使ってはなりません。
失敗を経験済み~。
納品に行き、ついでに声のかかっていた材木屋に丸太を見に行ってきました。
樹種はクリとクルミ。
出所は福島県の桧枝岐(ひのえまた)付近。
伐採時期は理想的な初冬。
山奥の木目の詰んだ木で、虫食いも見当たらず。
良い木だと思いました。
木口と皮をしげしげと観察。虫食いなどはやはり無し。
欲しいのは欲しい。
今、本当に木材の資源は終わりつつあるのを感じます。
あるときに買わないと、なかなか良い木は手に入らないのです。
木を伐るのはあまり良くないとは思います。
でも、木で物を作るのは人間の根源的な活動だと思います。
木で物を作るのを否定されたら、人間の物作りは終わりです。
せめて、自分が仕事を続けて家族を養う必要があるうちは、木を買わせてほしい。
どうせ作るなら、いい材で仕事がしたい。
この仕事を始めたころ、時間を作って同業の先輩たちのところを訪ねて話を聞いて回りました。
その中のある方に「仕事が来てから材を探しているようじゃ、この仕事はなりたたないよ」といわれました。
ほほう、なるほどと思い、無理をしてでも材を集めるようにしてきました。
材を持つと、確かに仕事を進めるには有利です。
打ち合わせをしながら手持ちの材をお勧めすることができます。
仕事を頂いたのに材が無くて右往左往するのはほんとに情けないことです。
ビジネス書などを読むと、在庫を多く抱えることは最も経営を圧迫する最低のことのようです。
ですので、材木をストックしないと成り立たない木工屋とは、なんと因果な商売なのでしょう。
まあ、たくさんお金が儲かると思って入った世界ではないので、自業自得です。
負け惜しみを言えば、楽しくやりがいのある仕事ですので。
この丸太もたぶん買うことになると思います。
まだ値段を訊いてないのですけど(笑)。
そういえば、この20年来、私の付き合ってきた材木屋さんはほとんどが「催促なしのあるとき払い」でした。
ふつうは「月締めの翌月末払い」です。
つまり2か月くらいのうちには払う必要があります。
この「催促なしのあるとき払い」がどれほどありがたいことだったのか、今になってよくわかります。
支払期限にお金がなければ会社は倒産ですものね。
もっとも、期限があると自分の支払い能力をよくよく考えて、買うのが控えめになったでしょうから、
業者のうまいセールストークともいえるでしょう。