ヤマアカガエルの産卵に春を知る日

山里の日々の生活と自然、そして稼業の木工の話

ヤマアカガエル初鳴き

2022年03月12日 | 動物
暖かい日が2日続いて、やっとヤマアカガエル初鳴きです。

早い年と比べると1月程は遅いです。



今年は近年になく寒かったせいなのか、池が凍ったままの状態が続き、やっとオスのカエルが来て鳴いています。




山から滲み出た水は水温がやや高いので凍ってないので泥になっていますが、ほかはまだまだ土が凍っています。どこにカエルがいて鳴いているのかは見えないのでよくわかりません。


産卵が遅いのは桑の木が倒れた影響があるのでしょうか?

廉価版の椅子の制作

2018年10月30日 | 動物
秋が進みます。





カマキリがカマキリを食べてました。

これが話に聞く、交尾中にオスを食べているところかと思いましたが、食べられているのはコカマキリでした。





最近工房にリスがよく来ます。

とん、と軽い音がして、何かが屋根を走ったり、落ち葉をかき分けて胡桃を拾っている音がします。

二匹で来ているのはつがいでしょうか?

とっても警戒心が強いので写真は撮れません。

なんて身軽な生き物なんだろうと感心します。






ちょっと前に、棚を二種類作りました。





こんな柱の細い棚。





柱に棚ダボを仕込んでいます。








こちらは小ぶりな本棚。





「棚柱」と呼ばれる金具を使って棚板の高さを変えます。



本の大きさというものは全くでたらめで、しまうのに苦労しませんか?

この棚柱ですと2~3cmピッチで高さが変えられるので使い勝手はいいです。

金属が見えるので見た目はいまいちですが本を収めてしまえば見えなくなります。

荷重がかかっていないと駒が取れやすいのが難点です。








さて表題の廉価版の椅子の制作です。





右の椅子は定番の椅子、もう20年くらい作り続けています。

左が今回作った椅子。


定番の椅子の手がかかるところを省き、しかし同じような座り心地の椅子を狙います。

値段を押さえたものがほしいという、お店からの要望からです。




方針としては

・面取りを小さくする 

・背もたれを構成する部材を減らす

・座繰りも簡素化 座面の板も薄く

・見えないがホゾも簡素化







これが背もたれの型。

背中に当たるアールは同じです、ここポイント。

元の物は左右二つの部材を真ん中でくっ付け、さらに上下にも材を接着しています。

狭い板からでも取れる形にしてあります。







今回出来たもの。



弓型に切った一つの部材の下に厚めの材を接着して背中を支えるようになっています。

背もたれと後ろ足をつなぐ貫ホゾの先も平らに削ってしまいます。

元の物はボタン状に出っ張らせてデザイン上のアクセントにしてます。

背中に当たる角度も元のものと同じです。

面積はちょっと少ないですが、座ってみて背中に感じるものはほとんど同じです。











改めて撮影。





8脚出来ました。

このくらいまとめて作らないと割りに合わないかも。




部材が少ない分、こちらの方が軽いのは良い点です。




さて、少し安く売れますがお客様には受け入れられるでしょうか?










クリ材のテーブルとクルミ材の椅子

2018年09月04日 | 動物
カマキリの成虫を見かけると秋だなあと感じます。




かっこいいよ、君。







拾ったクリを茹でておやつにしました。

今日は涼しくてストーブを燃しても暑くないです。

木っ端を燃しながら掃除ができます。






クリ材でテーブルを作って収めました。





2メートルのテーブル、ということでとっておきの材を引っ張り出しました。

4m程ある材でしたが使えるのは2mほど。

幅も50cmほどで、見分するに虫食いや割れ、腐れなどがほとんどありません。

こんな完璧な材はめずらしい。

しかもちょうどお望みの大きさが作れる材でした。

まるでこのご注文を待っていたかかの様です。





板を削ってから、どう剥ぎ合わせるか検討します、悩みます。

同じ丸太の板なのでブックマッチでもきれいです。

結局同じ向きに剥ぎました。

木表も木裏も欠点がなく、どちらを表にするかさえも悩みます。









脚の組み立て。

脚が幕板に対して45度についています。

幕板をしっかりさせるため、二本の骨を渡してみました。






脚はこんな風に圧着します。













納品にお伺いしました。

新築でピカピカです。

まだ引っ越し作業の途中です。








吹き抜けがあるので上からも撮れます。








これはひと月ほど前の建設中にお伺いして付けたカウンター。

材はモミジ。幅が60cmあります

ご希望の幅ぴったりで、両耳付きです。

この材もよいものでした。














出来たもの?

2018年06月05日 | 動物
最近、鹿だの猿だのが昼間っから山の端にまでやってきて騒がしい。







今年は蜂がよく巣を作る。工房にも入ってくる。




基本的に蜂は益虫だと思っているので殺したりはしないが、無用な摩擦は避けたい。

私の働き動く範囲で巣は作って欲しくない。

有体に言えば刺されるのは嫌。

なので見つけると巣を落とす。ここは諦めて他で巣を作ってね。








先日納めたとんかつ屋さんの椅子ですが、施主様が書かれたブログの写真に写っていますのでお知らせします。

かつ吉さんのブログ




そして催事のお知らせ。

群馬ウッドクラフト展 IN 群馬県庁

2018年6月13日(水)~18日(月)

会場にいない日が多いかと思います。御用がある方はご連絡ください。






出来たもの、といっても今やっている建物自体が出来ていないので家具も出来ていません。









これはトイレのカウンターです。

天板の穴には鉢とごみ捨ての蓋が付きます。

建物に付けてきましたがまだ手洗い鉢などが付いてないので完成したとは言えず。








これはカウンターです。

長さが5m近くあり、ハイエースに載せてもハッチが閉りません。




機械で削りたいのですが機械の前後に5mのスペースがないと機械にかかりません。

そもそも建物が6間、つまり10.8mしかない。

そんなスペースは現状ではありませんので、





機械に「コロ」をかませて移動させ、





何とか5mが入るところまで移動して削りました。



これは今週建物には付けてきます。










合間に催事用の物も作っています。ストゥールです。

これもまだ途中。















蛙春~ガマの場合

2018年04月03日 | 動物
やっと桜が咲いてきました。

催事で何日か空けていたうちに咲いてしまって、ちょっと損した気分。






工房の周りは川に沿ってサクラ並木。

まだ木蓮が満開でソメイヨシノが3分咲きくらい。






工房横のレンギョウも咲いてた。






通勤路の途中のヤマザクラの老木はソメイヨシノよりも早く満開になります。








今年の春は異常に雨が少ないようです。

普段なら雨を待って出てくるガマたちもこらえきれずに産卵のために出てきています。

乾いたアスファルトを歩いていて辛そうですな。






道の下にガマ池があるところが集中してガマたちの横断路になっています。






池の手前でオスがメスを待ちかまえて包接に及びます。




夜、仕事帰りにそのガマの道あたりを見渡すと15匹くらいはいました。

包接カップルも三組くらい。



車にも轢かれていることもあります。

無事に産卵することを願うばかりです。






仕事の方は、

とんかつ屋さん、かつ吉の新店舗の椅子を20脚ほど作っています。













数が多いと一工程にかかる時間が長いよー。

まだまだ仕口の刻みに時間がかかります。