ヤマアカガエルの産卵に春を知る日

山里の日々の生活と自然、そして稼業の木工の話

ケヤキのテーブル

2021年10月21日 | 木工
ケヤキの一枚のテーブルです。







長さが1950mm、巾は約1000mm、高さ700mm、天板の厚さは約55mm。






お客様が板をご自分でお買いになり私がテーブルに加工しました。

板で数えた年輪だけでも200年、推定樹齢は400年。

原生林でゆっくり育った希にみる銘木です。

全く欠点がありません。これ程樹齢を重ねると虫食いやら割れやら腐れやらの傷が有るものですが、それがありません。

少しだけ玉杢も入っています。

すばらしい。

シラタに虫穴の一つさえありませんでした。そもそもシラタが薄い。

買った材木店の話では、私の居る上野村の産だそうです。

上野村に里帰りしてテーブルになってまた旅立ったのかと思うと嬉しい話です。







お客様のご要望をよくお訊きして作った足も、天板に釣り合うような板を選びました。

一本の貫と足の板は楔で留まっていて、天板は置くだけの簡単な構造です。


椅子も私のもので、これもお客様と相談して、定番の椅子を元に座り心地を改善した物です。

テーブルに収まるように寸法やひじ掛けの形状も工夫しました。



こんなテーブルはご注文頂いても良い板が見つからないとつくれません。
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