ヤマアカガエルの産卵に春を知る日

山里の日々の生活と自然、そして稼業の木工の話

アカスジキンカメムシの幼生

2018年05月17日 | 
無事、とんかつ屋さんの椅子を納品しました。







急いで納品に行ったのでろくに写真を撮らなかった、、、


納品といってもお店でなく、中継してくれる運送屋さんまで。

建設中のデパートに入るのはいろいろと面倒くさいらしく、慣れない私に気を遣って頂いてのこと。


ではせめてはと、丁寧にエアパッキンでくるみました。

18脚自分の車に載ったのは幸運でした。

でないと車も借りないといかんので。



開店はまだまだ先で、9月くらいらしいです。







これからはしばらくインテリアコーディネーターさんと組んで新築の料亭の家具の仕事。


種類が多くてややこしので、工期中は省略して出来たものを載せます。








久しぶりに虫。

これはアカスジキンカメムシの幼生。

山に来た頃、この幼生を見つけて胸を打たれました。

なんとかわいいことか!

ピエロの顔のような背中の模様。

しかも日の光の下で見ると宝石の様に煌く。


この子がまだ幼生で、赤と緑にさらに光り輝く成虫になると知ったのは少し後で、とても感動しました。

カメムシはみな幼生がとてもかわいくて、形も模様も大人の虫とは結構違っていて楽しいです。







こちらは工房に紛れ込んできたイトトンボの一種。

図鑑を見たけれど写真だけでは名前がわかりません。

こちらも光沢のある緑色。



オオムラサキが飛んでいます。

2011年07月12日 | 
 オオムラサキが一週間ほど前から飛び始めました。毎年、梅雨明け頃に現れます。



 やっと一枚だけ撮った写真です。
 はじっこに移っていますが、シルエットがまさに蝶なので、あえてトリミングなどせず、そのまま載せます。

 オオムラサキはご存知でしょうが大きな蝶で、飛び方も豪快、力強く羽ばたき、滑空も交えて飛ぶ姿は遠目でもすぐにそれと分かります。林の中を好んで飛び、建物の近くにも来るので良く見ようと眺めていると、あっという間にはるか木の梢を超えて飛び去ります。樹液を探すのか、木の幹ににも止まります。私の工房にもたまに入り込んで来ます。工房の入り口の形状がオオムラサキの好んで飛ぶ林に似ているのでしょうか。工房の中に入れば窓際でパタパタしているところを見ることができます。近くで見るオオムラサキはさすが国蝶、鮮やかな紫の模様が見事です。



 これは道路を横切るクスサンの幼虫。この毛虫はシラガタロウと呼ばれます。蛾の大きさはオオムラサキよりも大きいはず。10年ほど前、この蛾が大発生したことがありました。食樹のクリやクルミはハゲチョロリになり、10月ごろには街灯に渦巻く黒雲のごとく蛾が群がりました。その下はまさに掃いて捨てなくてはならないくらいの蛾の死骸の山。虫の個体数は年によってかなり偏りがあるように感じます。何かの要因で揺らぎながら、バランスを保っている感じ。翌年も多めに発生しましたが、3年目にはいつもくらいに数は減りました。
 あまり言うと変人扱いされそうですが、最近、蛾の模様もきれいだなーと思います。色は地味ですが、よく見ると複雑な模様がなんとも言えず美しく、また小さいのやら変な形のやら種類もとても多く、見入ってしまいます。

ヒグラシが鳴きました。

2011年06月29日 | 
 今日の夕方、ヒグラシが鳴いていました。今年初めてです。ヒグラシの鳴き声とカジカ蛙の声は自分が山里に住んでいるんだな、という実感を強く感じさせてくれます。大好きです。なんともいえず胸の奥の郷愁を呼び起こされます。
 今日は大変暑い日でしたね。工房の外の材料倉庫の壁際に苦瓜を植えて、毎日草むしりをしたり水遣りをしてかわいがっていますが、その苗のすぐ横に蜂が巣を作ってしまいました。小型のアシナガバチです。今朝見ると、この熱気の中、その巣にもカンカン直射日光が当たっていて、蜂たちがせわしく何かしています。私も暑かったのですが、麦藁帽子をかぶってしばらく観察してみました。その日差しの当たっている蜂の巣に水滴がたくさん付いていました。運ぶところは見ていませんが親ハチが運んで巣につけたもののようです。そして巣につかまったまま羽を震わせていました。気化熱を利用して巣を冷やしているようです。



 巣についている水滴が見えますか?
 午後、日が翳った頃見ると、水滴はもうな無くなっていました。



 午後七時ごろ撮った写真です。方角は秩父方面です。行田の方に電話をしたら、すごい雷雨のさなかでした。我が家では結局雨は降らず。

蛍飛ぶ

2011年06月23日 | 
 夜8時過ぎ、帰宅途中に蛍が舞うのを見ました。今年初めてです。
 いつもの年より少し早いかもしれません。5月に大雨が降って川が増水したので心配でしたが、そのくらいで影響を受けるような生き物たちではありませんでした。蛍は年によって現れる場所が違う場合があります。また期間も短く、飛ぶ時間もわりと決まっています。またあまりと遠くには飛んでいかないようです。つまり見るのには場所とタイミングが大事なのです。今夜見た場所では初めて蛍を見ました。ちょうどホタルブクロの花も咲いています。昔の人はうまい名前をつけたものです。
 今週は夜、ちょっと足を延ばして蛍を探しに行ってみたいです。(今日は写真なし)

シロアリ群舞

2011年06月06日 | 
 今日も晴れましたね。
 10時頃でしょうか。ふと外を見ると、逆光の中、たくさんの羽虫が飛んでいるのが見えました。青い空、緑の森を背景に、きらきらした羽が飛び立つ景色はまことに幻想的であります。しかしその正体はシロアリでありました。



 工房の外に端材が積んである、そのあたりから渋谷のスクランブル交差点の若人がごときゾロゾロとシロアリの大群が地面から這い登ってきます。なぜか幼虫も何匹か混ざっています。それらが高みに達すると躊躇なく飛び立ってゆきます。家を食べると嫌われる虫ですが、森では木質を分解する大切な役割があるのだと思います。その飛んでいる景色、肉眼では見事なのに、とても私の腕とカメラでは撮影できませんでした。
 一時間ほどしてまた見ると、もう一匹もいませんでした。気のせいか、ツバメが高く飛んでいました。