ヤマアカガエルの産卵に春を知る日

山里の日々の生活と自然、そして稼業の木工の話

栗材の棚

2023年03月30日 | 木工
通勤路にある桜の古木が満開です。エドヒガンだそうです。










工房の横を流れる沢沿いに植えられたソメイヨシノは三分咲き。モクレンが満開です。





山側からの湧水は相変わらず水量が少ないのですが、






なんとかカエルたちは産卵をしていったようです。

この水量ではおたまじゃくしが成長できるか心配です。


とりあえずブログの名前の変更は免れたようです。





ちょっと変わった棚を作りました。




図面です。

高さは台所のカウンターと同じにし、3段の棚には既製品の籠が入ります。

寸法はギリギリで、板の厚みは15mmしか取れません。

柱の位置や形ははお客さまのご提案です。






前側の柱の部材の写真です。




片側のホゾを差し、



ダボをいれました。

このあとすかさず片方のホゾも組みました。



前に立つ柱は棚板を貫通するようなデザインなので、1本の部材では作れません。
1本の柱材を切り、棚板に挿入するホゾを作り、ダボ穴も掘って補強材のダボを差すような構造とします。オスのホゾの長さは板の厚さの半分で、上下のホゾが入って穴が隙間なく埋まります。






後ろの柱は棚板の後ろと面一なのでこのように通し材にしました。棚板と柱は相欠きです。
通し材の方がもちろん強度は出ます。




組む前に並べてみます。









塗装して完成です。

棚の板は45mmの板を割いて15mm二枚にして使っています。



図面描いた時には、ちょっと華奢かなーと感じたのですが、
精度よくちゃんと作ったので、とてもしっかりした棚になりました。