ヤマアカガエルの産卵に春を知る日

山里の日々の生活と自然、そして稼業の木工の話

オオムラサキが飛んでいます。

2011年07月12日 | 
 オオムラサキが一週間ほど前から飛び始めました。毎年、梅雨明け頃に現れます。



 やっと一枚だけ撮った写真です。
 はじっこに移っていますが、シルエットがまさに蝶なので、あえてトリミングなどせず、そのまま載せます。

 オオムラサキはご存知でしょうが大きな蝶で、飛び方も豪快、力強く羽ばたき、滑空も交えて飛ぶ姿は遠目でもすぐにそれと分かります。林の中を好んで飛び、建物の近くにも来るので良く見ようと眺めていると、あっという間にはるか木の梢を超えて飛び去ります。樹液を探すのか、木の幹ににも止まります。私の工房にもたまに入り込んで来ます。工房の入り口の形状がオオムラサキの好んで飛ぶ林に似ているのでしょうか。工房の中に入れば窓際でパタパタしているところを見ることができます。近くで見るオオムラサキはさすが国蝶、鮮やかな紫の模様が見事です。



 これは道路を横切るクスサンの幼虫。この毛虫はシラガタロウと呼ばれます。蛾の大きさはオオムラサキよりも大きいはず。10年ほど前、この蛾が大発生したことがありました。食樹のクリやクルミはハゲチョロリになり、10月ごろには街灯に渦巻く黒雲のごとく蛾が群がりました。その下はまさに掃いて捨てなくてはならないくらいの蛾の死骸の山。虫の個体数は年によってかなり偏りがあるように感じます。何かの要因で揺らぎながら、バランスを保っている感じ。翌年も多めに発生しましたが、3年目にはいつもくらいに数は減りました。
 あまり言うと変人扱いされそうですが、最近、蛾の模様もきれいだなーと思います。色は地味ですが、よく見ると複雑な模様がなんとも言えず美しく、また小さいのやら変な形のやら種類もとても多く、見入ってしまいます。