ヤマアカガエルの産卵に春を知る日

山里の日々の生活と自然、そして稼業の木工の話

丸太を買って製材

2021年04月17日 | 木工
久しぶりに丸太を買って製材しました。


買ったと言っても、あるきっかけで声がかかったもので、市場に仕入れに行ったりした訳ではありません。


製材したと言っても、作業は製材所任せで、立ち会った訳ではありません。


丸太を検分して簡単に製材の仕方を決め、終わってから運んでもらいました。





塩地という樹です。秩父産。


塩地は上野村が名産地ですが、今は手に入りません。

赤坂の迎賓館に塩地をふんだんに使った一間があります。そこは残念ながら上野村産ではなく木曽産の塩地だそうです。





これに桟を入れて屋根を掛けて干し、使えるのは2年後くらい。

その間に割れたりカビたり虫に食われたり。

どのくらい使えるものでしょうか?




製材したての板の肌は瑞々しいです。

ここからけっこう色は変わります。



自分の歳からあと何年仕事ができるのか考えて仕入れをする時期に来ている気もします。

鬼胡桃のロッキングチェア

2021年04月16日 | 木工
国産鬼胡桃材のロッキングチェアを作りました。

ペーパーコードのロッキングチェアは半ば定番商品ですが、木の座面の物はこのタイプでは初めての制作です。





国産の鬼胡桃は今や希少です。
しかもブラックウォールナットと見間違えそうな、このような色の濃い胡桃にはなかなかな出会えません。



座面の板は巾45cm、厚さは4cmの一枚板です。

この材を得て、このロッキングチェアを作ることにしました。

木目は完璧で、縮み杢もでています。



座面以外の部材も同じ板から作りましたので、色や風合いも完璧に合っています。



後ろ姿。

座面が重いので、ペーパーコード座面の物より重心が前になってしまったのは想定外でした。

座って背もたれに身体を預けてしまえば座り心地には問題はありません。



ロッカー(橇)の
形も新型です。

今までのスキー板の様なものは厚材が必要ですが、年々確保が厳しくなってきたので、これからはこの形にしていきます。

しかも、こちらの方がしゅっとしていていいかも。