【名誉園長さんと気まぐれ散歩】
午後1時、京都府立植物園内の植物園会館前に集合
↑ 松谷名誉園長さん
「園内(京都府立植物園)のいろんな場所で計ったのと北大路橋のところで計ったのとでは10℃の差があったというんですよ、園内で一番涼しいところは、なからぎの森、とにかく地道で木がいっぱいあるところが幾分か涼しい・・・ということがハッキリ解りました」とおっしゃってました。
「今日は、ここの暑いところから出発して涼しいところの、なからぎの森で解散としましょう」
と、ゾロゾロゾロと名誉園長さんの後をついて歩きます。
毎回観察の ストランバエシア・ダビディアーナ (バラ科) から観察はじめます。
中国原産の常緑樹
この実に注目、春にはもちろん花が咲いてたそうですが、気が付いてないわんちゃんでした。
「この実の一番外側にプツンとついてる黒いモノ、皆さんがゼッタイ見てる食べられたことのある果物・・・」
み~んな「?????」
これはリンゴと一緒なんです、萼片のあとがちょこっと残ってます、だからコレはリンゴの仲間と一緒と言うことが解ります。
この実の色が10月、11月、12月とどんどん変わっていきます、この色の変化を観察していただければイイカナ・・・
今やったら、果実も葉っぱの色も緑なんで、誰も気が付かない、素通りされてしまう、それがもったいないんで、今回来ていただいた方は次にはどのような色になっているか?見といてください。
真冬にはスゴイ色に変わります。と、言われてました。
うわっ!こう説明されると、楽しみですよね、冬までに京都府立植物園にきたならまず、この木に会いに・・・と思いますよね。
シマモクセイ(島木犀)モクセイ科
キンモクセイの仲間でナタオレノキあるいはシマモクセイ。
コレには結構いっぱい果実がなります、普通、キンモクセイはオス、メスありますが、日本には雄株しか入ってないので実が生らないんです、このシマモクセイはオリーブのような実なんですけど・・・5~6月頃に実ります、その頃ぜひ観察に来て下さいとも・・・
この葉っぱは何となくキンモクセイに似てますね(ナルホドです)
花はキンモクセイと同じ時季に白っぽい花が咲きます、香りはキンモクセイに比べたらやや落ちますけど、香りがします、そうです。
この木はナタオレノキというくらいですから、鉈(ナタ)も折れるというくらい、堅いそうです。
ユズリハ(譲葉)ユズリハ科
「4~5月古い葉の付け根に茶色の小花を咲かせる 春の新葉を見とどけて古い葉が散るのでユズリハと呼ばれる、その譲る瞬間を見ていただくとホンマにカンゲキするような、ええ色です。」とも。
「ず~っと観察してたんですが実が生らへんなぁ・・・と思ってたんです、ところが4~5年前から実が生るのに気が付きまして、去年は生ってませんでしたが今年は生ってます。まだまだ黄緑色ですが、どっかに生ってるはずですよ~」
ポチッと生ってるンを見つけました、完全に熟すと紫色になるそうです。
ヒマラヤスギ(ヒマラヤ杉)マツ科
松ボックリの赤ちゃんが見えますね、ヒマラヤスギにできる松ボックリだから
杉ボックリと呼ぶんちゃうんかな?と思ったわんちゃんですが、本当は松ボックリと呼ぶんです。
ヒマラヤスギが実はマツ科ですので、れっきとした松ボックリなんですって、長い枝(人間でいえば背骨)に上向きについてるのがヒマラヤスギの松ボックリの特徴・・・だとか。
松の仲間は松ボックリがつきますが、それぞれの個体によってみ~んな、姿形個性が違います、そんなマツボックリの様子を観察するのも面白いですよ、とも。
「じゃぁ日本のアカマツ、クロマツはどうかな?
皆さん絶対どっかで見てるはずですよ、答えは言いません、皆さんで探してください・・・」とも。
「どんど山風」 中 勘助
どんど山風吹きおちて 庭に松かさおといた
百も千もおといた 万も松かさおといた
風がおといた松かさ さてもけうなものよの
雨がふればすぼまり 日がさせばひらいた
ひらいた ひらいた あまのじやくの傘
↑ 道草さんより寄せていただきました。
88年前の開園当時にはズラ~~っとヒマラヤスギの並木をこしらえたんだそうですが、昭和9年の室戸台風で物凄く倒されてしまって、今、太~いのがあるのはその時に残ったヒマラヤスギですね。
88年ですが植樹した時すでに樹齢何年か経っているので樹齢100年は超えてますね。
サンゴジュ(珊瑚樹)スイカズラ科
垂れ下がってる実がありますね、これから、ひと月後、ふた月後どのように色が変わっていくか・・・劇的な色に変わっていきますよ~~
12月の観察会に来ていただく前に、それまでのこのグラデーションを見に来て下さい、劇的に変わっていく様子をですね、ご覧になれます。
それが、入園者拡大につながっていく・・・ここでちょっと営業を・・・
ツノハシバミ(角榛)カバノキ科
この木は京都の山でもあるそうです。
ハシバミなんですけど、この果実を見て下さい、ツノみたいになってるでしょ?
ツノハシバミと言います、ヘーゼルナッツと同じ仲間です。
「これはフライパンで炒って食うと、もう最高に美味しい」
「えっ!え~~~~」
み~んな、意外!!!と言うカンジ・・・
オヒョウ:ニレ科
この木は長野県から北のエリアで出てくる木です。
葉っぱの先の方のカタチが面白い、カバノキの仲間でオヒョウと言う名前の樹木です
「京都にはこんなオモロイかたちの葉っぱの木は無いので何やろ?」って。
(葉は先が大きく三つに裂けていて、縁にギザギザがある。)
オヒョウって?
「アイヌ語とちゃいますか?」
「アイヌ語でなんという意味なんやろ?」
「名は、アイヌ語のオピウに由来するといわれ、繊維をとり、厚司(あつし)とよぶ布を織る」と植物図鑑持参の方が教えてくれはりました。
「だいたい冷温帯の樹木なんで、夏の夜が亜熱帯から熱帯に近い京都の地では育つのが大変難しくこの辺では絶滅しかかってます、その横に何年か前に白樺があったんですが、絶滅しました。」
冷温帯の樹木は京都の夏の夜がアキマセンね。
ムラサキサルスベリ(紫百日紅) ミソハギ科
フツーのサルスベリと明らかに違うのはムラサキサルスベリは枝がしな垂れますのでそれが大きな特徴になります。
このムラサキサルスベリは昭和30年に大阪市大(大阪市立大学)から頂いたんですけど、フツーのサルスベリとシマサルスベリ(沖縄辺りに自生)との交雑種です
ムラサキサルスベリとフツーのサルスベリの花の仕組みについてはこちらをご覧になってください
【おまけ】
えっ! ひょっとして?(京都府立植物園 ムラサキサルスベリにて)
予告
名誉園長さんは樹木がお好き?専門?
「気まぐれ散歩」は午後一時からなんで、ちょっとその前に京都府立植物園で今が旬のお花たちを撮ってきました
次回、お楽しみに・・・
午後1時、京都府立植物園内の植物園会館前に集合
↑ 松谷名誉園長さん
「園内(京都府立植物園)のいろんな場所で計ったのと北大路橋のところで計ったのとでは10℃の差があったというんですよ、園内で一番涼しいところは、なからぎの森、とにかく地道で木がいっぱいあるところが幾分か涼しい・・・ということがハッキリ解りました」とおっしゃってました。
「今日は、ここの暑いところから出発して涼しいところの、なからぎの森で解散としましょう」
と、ゾロゾロゾロと名誉園長さんの後をついて歩きます。
毎回観察の ストランバエシア・ダビディアーナ (バラ科) から観察はじめます。
中国原産の常緑樹
この実に注目、春にはもちろん花が咲いてたそうですが、気が付いてないわんちゃんでした。
「この実の一番外側にプツンとついてる黒いモノ、皆さんがゼッタイ見てる食べられたことのある果物・・・」
み~んな「?????」
これはリンゴと一緒なんです、萼片のあとがちょこっと残ってます、だからコレはリンゴの仲間と一緒と言うことが解ります。
この実の色が10月、11月、12月とどんどん変わっていきます、この色の変化を観察していただければイイカナ・・・
今やったら、果実も葉っぱの色も緑なんで、誰も気が付かない、素通りされてしまう、それがもったいないんで、今回来ていただいた方は次にはどのような色になっているか?見といてください。
真冬にはスゴイ色に変わります。と、言われてました。
うわっ!こう説明されると、楽しみですよね、冬までに京都府立植物園にきたならまず、この木に会いに・・・と思いますよね。
シマモクセイ(島木犀)モクセイ科
キンモクセイの仲間でナタオレノキあるいはシマモクセイ。
コレには結構いっぱい果実がなります、普通、キンモクセイはオス、メスありますが、日本には雄株しか入ってないので実が生らないんです、このシマモクセイはオリーブのような実なんですけど・・・5~6月頃に実ります、その頃ぜひ観察に来て下さいとも・・・
この葉っぱは何となくキンモクセイに似てますね(ナルホドです)
花はキンモクセイと同じ時季に白っぽい花が咲きます、香りはキンモクセイに比べたらやや落ちますけど、香りがします、そうです。
この木はナタオレノキというくらいですから、鉈(ナタ)も折れるというくらい、堅いそうです。
ユズリハ(譲葉)ユズリハ科
「4~5月古い葉の付け根に茶色の小花を咲かせる 春の新葉を見とどけて古い葉が散るのでユズリハと呼ばれる、その譲る瞬間を見ていただくとホンマにカンゲキするような、ええ色です。」とも。
「ず~っと観察してたんですが実が生らへんなぁ・・・と思ってたんです、ところが4~5年前から実が生るのに気が付きまして、去年は生ってませんでしたが今年は生ってます。まだまだ黄緑色ですが、どっかに生ってるはずですよ~」
ポチッと生ってるンを見つけました、完全に熟すと紫色になるそうです。
ヒマラヤスギ(ヒマラヤ杉)マツ科
松ボックリの赤ちゃんが見えますね、ヒマラヤスギにできる松ボックリだから
杉ボックリと呼ぶんちゃうんかな?と思ったわんちゃんですが、本当は松ボックリと呼ぶんです。
ヒマラヤスギが実はマツ科ですので、れっきとした松ボックリなんですって、長い枝(人間でいえば背骨)に上向きについてるのがヒマラヤスギの松ボックリの特徴・・・だとか。
松の仲間は松ボックリがつきますが、それぞれの個体によってみ~んな、姿形個性が違います、そんなマツボックリの様子を観察するのも面白いですよ、とも。
「じゃぁ日本のアカマツ、クロマツはどうかな?
皆さん絶対どっかで見てるはずですよ、答えは言いません、皆さんで探してください・・・」とも。
「どんど山風」 中 勘助
どんど山風吹きおちて 庭に松かさおといた
百も千もおといた 万も松かさおといた
風がおといた松かさ さてもけうなものよの
雨がふればすぼまり 日がさせばひらいた
ひらいた ひらいた あまのじやくの傘
↑ 道草さんより寄せていただきました。
88年前の開園当時にはズラ~~っとヒマラヤスギの並木をこしらえたんだそうですが、昭和9年の室戸台風で物凄く倒されてしまって、今、太~いのがあるのはその時に残ったヒマラヤスギですね。
88年ですが植樹した時すでに樹齢何年か経っているので樹齢100年は超えてますね。
サンゴジュ(珊瑚樹)スイカズラ科
垂れ下がってる実がありますね、これから、ひと月後、ふた月後どのように色が変わっていくか・・・劇的な色に変わっていきますよ~~
12月の観察会に来ていただく前に、それまでのこのグラデーションを見に来て下さい、劇的に変わっていく様子をですね、ご覧になれます。
それが、入園者拡大につながっていく・・・ここでちょっと営業を・・・
ツノハシバミ(角榛)カバノキ科
この木は京都の山でもあるそうです。
ハシバミなんですけど、この果実を見て下さい、ツノみたいになってるでしょ?
ツノハシバミと言います、ヘーゼルナッツと同じ仲間です。
「これはフライパンで炒って食うと、もう最高に美味しい」
「えっ!え~~~~」
み~んな、意外!!!と言うカンジ・・・
オヒョウ:ニレ科
この木は長野県から北のエリアで出てくる木です。
葉っぱの先の方のカタチが面白い、カバノキの仲間でオヒョウと言う名前の樹木です
「京都にはこんなオモロイかたちの葉っぱの木は無いので何やろ?」って。
(葉は先が大きく三つに裂けていて、縁にギザギザがある。)
オヒョウって?
「アイヌ語とちゃいますか?」
「アイヌ語でなんという意味なんやろ?」
「名は、アイヌ語のオピウに由来するといわれ、繊維をとり、厚司(あつし)とよぶ布を織る」と植物図鑑持参の方が教えてくれはりました。
「だいたい冷温帯の樹木なんで、夏の夜が亜熱帯から熱帯に近い京都の地では育つのが大変難しくこの辺では絶滅しかかってます、その横に何年か前に白樺があったんですが、絶滅しました。」
冷温帯の樹木は京都の夏の夜がアキマセンね。
ムラサキサルスベリ(紫百日紅) ミソハギ科
フツーのサルスベリと明らかに違うのはムラサキサルスベリは枝がしな垂れますのでそれが大きな特徴になります。
このムラサキサルスベリは昭和30年に大阪市大(大阪市立大学)から頂いたんですけど、フツーのサルスベリとシマサルスベリ(沖縄辺りに自生)との交雑種です
ムラサキサルスベリとフツーのサルスベリの花の仕組みについてはこちらをご覧になってください
【おまけ】
えっ! ひょっとして?(京都府立植物園 ムラサキサルスベリにて)
予告
名誉園長さんは樹木がお好き?専門?
「気まぐれ散歩」は午後一時からなんで、ちょっとその前に京都府立植物園で今が旬のお花たちを撮ってきました
次回、お楽しみに・・・