

👆Hさんの作品
「菫が良い色で咲いてるから思わず買ったの」
「菫って、日本では56種類も自生してるって聞いたわ、名札には?」
「『アナマすみれ』となってるわ」
アナマスミレは、スミレの海岸型変種です。 北海道と本州(鳥取県以北)の日本海側と四国の瀬戸内側に咲きます。 1933年に北海道の礼文島のアナマ岩で発見されたことが名の由来だそうです。 発見された岩が漢字表記がなかったのか、この植物の漢字表記も「アナマ菫」です。
高さは10〜15cmほど。 開花時期は4〜6月です。
『すみれの花咲く頃 古里想う』
「幼い頃からずっと、スミレに囲まれてたのかな?」
「田舎では土手とか、山路、至る所で咲いてたのよ」と、言わはるのを聞いて、わんちゃんは思わず『ツマグロヒョウモン』が飛び交ってるのンを想像してしまいました。
スミレの葉っぱは『ツマグロヒョウモン』幼虫の大好物なんですよ。こちら

ウチの庭でお彼岸が近づくとちょっとうつむき加減に咲いている、桜。
苗木を庭に植えたとき『おかめ桜』と名札がついていた。

オカメザクラ(おかめ桜)バラ科 サクラ属 落葉 小 低木
サクラ の園芸品種である。 概説 イギリスの桜研究家である コリングウッド・イングラム が カンヒザクラ と マメザクラ を交配して作出した。 名前は おかめ に由来する


👆今年の春先に「このお花何時植えたんかなあ、記憶にないなぁ、なんちゅう名前なんやろか?」スマホで検索したら『バイモ』と教えてくれた。

バイモ(貝母)ユリ科
名は中国名貝母の音読み。漢方では球根を咳止め、排膿などに使う。その一種は丸い球根の中央に割れ目があり、宝貝のような姿。中国原産で、日本では薬用栽培されていたのが、鑑賞されるようになった。
私は咲いているところを見たことがありませんが、なかなか個性のある花のようです。
その花にコトバを添えて絵手紙を届けるとは、風流な方と思いました。
調べますとオカメ桜は京都市内の長徳寺(叡電出町柳駅近く)、府立植物園などにありました。この桜はイギリス人が持ち込んだ桜とは知りませんでした。
4月11日のNHK列島ニュースを見ていると、島根県の隠岐の島に世間桜(よのなかサクラ)という樹齢600年のエドヒガン系の桜の紹介がありました。
男桜(おざくら)、女桜(めざくら)と呼ばれる2本の桜からなり、その花の咲き具合により豊作を占ったとされ、江戸時代には徳川幕府まで名前が知れわたっていたと紹介されていました。・・・私はある程度の桜などの知識と経験があると思っていましたが、世間知らずを思い知らされた気分になりました・・・これからも無限の好奇心が必要かも!!・・・
”花の名前をたずねてみれば”
72の植物漢字の物語、まさに眼からウロコ、の物語。です。