宇宙のはなしと、ときどきツーリング

モバライダー mobarider

太陽系外で初めてとらえられた彗星衝突

2012年07月31日 | 宇宙 space
太陽系以外の場所で、初めて彗星衝突の痕跡が見つかりました。
場所は“からす座イータ星”の周り、
ここでは昔の太陽系で起こっていたような彗星の衝突が、今も起こっているのかもしれないんですねー




“からす座イータ星”の周りで
起こっている彗星衝突の想像図
岩石質の地球型惑星に彗星が衝突し、
氷や有機物をばらまいている。



NASAの赤外線天文衛星“スピッツァー”のデータによると、
明るく輝く恒星“からす座イータ星”の周囲のチリが示す光の波長が、彗星が衝突してバラバラになった場合にできる物質(水の氷、有機物、岩石)の波長と一致したようです。

水の氷、有機物、岩石は彗星の主な構成物質なんですねー
今回の発見は“からす座イータ星”の近くで、最近彗星が原始惑星などの岩石体と衝突し、引き裂かれたことを示しています。

このような彗星の衝突が太陽系以外で見つかったのは今回が初めてです。

“からす座イータ星”は生れてから約10億年経っている恒星です。
太陽が同じ年齢(6億年から8億年)の頃にも、「後期重爆撃期」と呼ばれる同じような時期がありました。

太陽系の後期重爆撃期は、地球よりも外側を回る惑星の公転軌道の変化が原因のようで、
これにより彗星が太陽系の内側に飛ばされ、多くの衝突が引き起こされたと考えられています。

内側に入ってきた彗星は月や、地球より内側を回る惑星を襲いクレーターを作ったようです。

そして、その中に生命の元になる物質を運んでくれたものがあったのかもしれません。

“漁港めし”を食べてきた (丹後半島ツーリング)

2012年07月30日 | バイク・旅・ツーリング
梅雨が明けたー! っと言うことで行ってきました。

目指すは丹後半島にある“漁港めし”
前から目を付けていて、「始まったら行こなー」って仲間と話していたのですが…

梅雨が明けて、あまりにもイイ天気が続いたので、我慢できずにソロで行っちゃいました σ(^_^;

朝の7時に自宅を出発。
まずは173号から9号で福知山へ、そして176号に入り加悦SL広場で休憩です。
給油を済ませて宮津からは178号で伊根に向かいます。

日も長くなり時間もたっぷりあるので、今回はオール地道でのツーリングなんですねー
この日は天気も良好、まだ気温も上がらないうちに伊根に到着。

去年は船に乗り海から舟屋を見学したんですよねー

今回は対岸から舟屋を眺めてボケーっと休憩…

時刻は10時半、“漁港めし”の予約時間まで時間があるので“新井の千枚田”へ向かうことに

稲が成長しているので、田んぼの区切りが分かりづらい… 本当に千枚あるのかな? っという感じでしたねー
あと、柵があって関係者以外は中に入れませんでした。

さーて、そろそろ時間です。
千枚田を後にして15分ほど走れば蒲入漁港が見えてきます。
ここで待望の昼食です。

“漁港めし”は2000円也 (^o^)
写真のお膳にてんぷらが付いてきます。

海の横で食べるので開放感あり。おいしかったですよー
話に聞いていた通りでした。料理の品数と量が多い… やっぱり残しちゃいました
 
詳細はこちら →


お腹も膨らんだところで出発です。
経ケ岬に寄って、丹後半島をぐるっと回ってもまだ2時…

次は豊岡で銭湯に入る予定なので、このまま行くと早く着いてしまうんですねー
銭湯が開くのが4時なので、まずは“コウノトリの郷公園”へ行ってきました。

ここは国の天然記念物“コウノトリ”の保護と繁殖を行いながら野生に戻す施設。

入って一番奥に“コウノトリ”を観察できるテラスがあるのですが、手前に柵があるのでズーム出来ない自分のカメラではキツかった…

あっ “コウノトリ”は兵庫県の県鳥、日本の無人補給船も“こうのとり”でしたねー

まだ時間があるので、今度は“但馬空港”へ
ここは人は少ないし、エアコンが効いているので休憩にはピッタリ っと聞いていたんですねー

なんせ一日で一番暑い時間帯です。
ナビに使っていた“L-04C”は熱でアラートが出る始末… “DR-Z”もかなり熱くなっていたので立ち寄ってきました。

朝と夕方の1日2便だけなのでロビーは休憩にもってこい。ただ便が少ないので、見学できるのは展示の飛行機くらいなんですねー

あっ、この日は駐車場でトラクターの講習会をしていたのでボケーっと見てました。

そして、時刻は4時前です。ちょうどイイ時間になったので銭湯へ
お邪魔するのは渋ーい雰囲気の“京極湯”さんです。
豊岡駅前の商店街を西に進み、豊岡市役所の門を南に少し行くとあります。

なんでも先代が豊岡に疎開で来たときにこの銭湯を買い取ったそうです。
それ以来、建屋に大きな手を入れていないとか

んー 昭和初期の香りが漂う良い雰囲気の銭湯でした。
今では豊岡に残った最後の銭湯だとか… この先も続けて欲しいですね。

時刻は5時前、銭湯でスッキリしたところで家路につきます。
426号から9号で渋滞もなく福知山へ、ここからは朝通った道を戻って8時前に家に到着。
ストレス無く走れた良いツーリングでしたー

軌道が揃った惑星系を発見 (実は太陽系以外では初なんですねー)

2012年07月29日 | 宇宙 space
中心にある恒星の赤道面と、同じ面上を複数の惑星が公転する。
そんな太陽系のような惑星系が1万光年かなたに見つかりました。

惑星はすべてほぼ同一の公転面をまわり、中心の恒星はそれとほぼ垂直の自転軸に沿って自転する。
普通の事のようなんですが、実はこの状態は太陽系以外では「常識」ではないんですねー

これまで見つかってきた系外惑星のほとんどは、恒星のすぐ近くを非常にいびつな軌道で回る巨大ガス惑星(ホットジュピター)でした。

アメリカの研究チームは、NASAの系外惑星探査衛星“ケプラー”のデータを解析しました。
そして中心にある恒星の自転軸に対して、垂直な公転面を3つの惑星が回っている「常識どおり」な系外惑星系を発見しました。

この惑星系が、“こと座”の方向約1万光年かなたにある“ケプラー30”系です。
中心に太陽とほぼ同じ明るさと、質量をもつ恒星“ケプラー30”をもっているんですねー

太陽系では、惑星の公転は太陽の自転に沿っています。
これが「太陽周囲のチリの円盤の中から惑星が作られた」っという根拠になっているんですねー
なので、“ケプラー30”系でも同じことが起こったようです。

まぁー 惑星が太陽の自転と同じように公転するのには、意味があるということです。

研究では、恒星表面の黒点の動きから、自転方向を探ることを試みています。
惑星が恒星の手前を通過すると、恒星の明るさがわずかに暗くなります。
恒星上に黒点があると、さらに暗くなるんですねー なので、その都度の黒点の位置が分かることになります。
(画像は“ケプラー30”系の想像図)

この結果から、“ケプラー30”の自転軸は、最も大きい惑星の公転面に対して垂直になっていることが分かったんですねー
さらに惑星同士の重力効果を計算すると、3つの惑星が同じ公転面上にあることも分かりました。

この発見はホットジュピター形成の最新論を支持するものだそうです。
ホットジュピターは恒星のすぐ近くにあり、数時間とか数日という極端に短い周期で公転します。

また、ほとんどの場合非常に軌道が傾いているんですねー
これは誕生して間もなく、まだ不安定な頃の惑星系で数個の巨大惑星が集まり、他の惑星を外周や内周へ弾き飛ばしたことによるものと考えられています。

この説をより確実なものにするには、中心にある恒星から十分離れた惑星系をもっと探す必要があります。
そして、それらが太陽系のような揃った軌道であることを示すことができればいいんですよねー

惑星系の軌道を調べることは、宇宙で生命が生まれる過程についてのヒントに繋がるのかもしれません。

太陽系のように安定した軌道を持つ惑星系… そして、そこにある恒星から十分に離れた惑星の安定した気候なんですよねー 生命が生まれやすい条件は…

なので、安定した惑星系を多く見つけることができれば、生命を発見できる可能性も高くなるのかもしれませんね。

銀河系中心部に巨大ブラックホールの種を発見

2012年07月28日 | 宇宙 space
日本の研究チームが20日に、中間質量ブラックホールの候補を発見しました。






発見された“埋もれた巨大星団”の
イメージ図
内部では中間質量ブラッ クホールが
作られていると考えられている



このブラックホールは、太陽系から約3万光年の距離にある天の川銀河の中心部にあり、巨大ブラックホールに成長する可能性があるんですねー

ブラックホールはこれまで2つのタイプが確認されています。
1つは、太陽の10万倍~100億倍の質量を持つ“超大質量ブラックホール”
(ほとんどの銀河の中心部にあると考えられています。)
もう1つは、太陽の20~30個分の質量を持つ“恒星質量ブラックホール”です。
(大質量星の超新星爆発による重力崩壊や、巨大なガス雲の収縮によって出来ると考えられています。)

この2つの中間に、超大質量ブラックホールになる途中の中間質量ブラックホール“HLX-1”が見つかっているんですねー

今回発見されたのは、中間質量ブラックホールが出来る前の「ゆりかご」だと考えられていて、超大質量ブラックホールに成長する過程の手掛かりになるのかもしれません。

研究チームは電波望遠鏡を用いた観測で、絶対温度50度以上で水素分子密度が1万個/立方センチの「温かく濃い」4つの分子ガス塊を発見しています。
そのうち3つの分子ガス塊は膨張していて、超新星爆発によって出来たようです。

この発見は2005年から2010年までの長期間にわたる観測によるもので、
南米チリのアステ望遠鏡と長野県野辺山に設置された望遠鏡を使い、同じ領域を異なる波長で観測し結果を比較し、分子ガスの温度や密度の分布が明らかになったんですねー

4つの分子ガス塊の1つは、太陽の400万倍という超大質量ブラックホールの周囲を高速で回転する円盤状の構造をしていると考えられています。

残りの3つは、回転運動ではなく膨張運動の痕跡が見られ、ガス塊の中で起きた超新星爆発によるものらしいです。

中でも膨張エネルギーが最大のガス塊は、そのエネルギーが超新星爆発200個分に相当するようです。
約6万年前にガス塊が出来たと見積もられることから、300年に1回の頻度で超新星爆発が続いてきたことになるんですねー

通常なら銀河全体でも数百年に1回程度しか超新星爆発は起きないので、このガス塊には多数の若い大質量星が集中した巨大星団が、直接は見えないけど存在しているみたいです。

残り2つの膨張しているガス塊も、同様に巨大星団が埋もれているようで、これらの巨大星団は太陽の10万倍以上です。
天の川銀河の中で発見された最も巨大な星団と同じ規模だそうです。

これほどの大星団が、なぜこれまで見つからなかったのか?
これは太陽系と銀河中心部の間にある大量のガスとチリが、可視光だけでなく赤外線の通過を阻んでいるからなんですねー

理論上、恒星の密度が高い星団中心部では恒星同士が相次いで合体し、太陽数百個分の質量を持つ中間質量ブラックホール出来ると予想されています。
中間質量ブラックホールは星団とともに銀河の中心に沈み込んでいき、その途中で他の星団や、他の中間質量ブラックホールとも合体を繰り返します。
そして銀河中心に巨大ブラックホールが出来上がる っと考えられています。

どうです、超大質量ブラックホールが出来上がる方法、分かりました?

“マーズ・オデッセイ”軌道修正に成功

2012年07月27日 | 火星の探査
昨年の11月にNASAの火星探査機“マーズ・サイエンス・ラボラトリ”が打ち上げられました。
現在、火星に向けて順調に飛行を続け、いよいよ火星到着が迫ってきています。

そして、搭載されている火星探査車“キュリオシティ”は8月6日に着陸予定なんですが、ちょっとしたトラブルが発生していたんですねー
もしかすると、“キュリオシティ”と直接通信が出来なくなるかもしれないものでした。

火星大気突入後の“キュリオシティ”は、地表に到達する前に地球が地平線に沈んでしまうんですねー
探査機から地球が見えないので直接通信することは出来なくなります。

このため火星を周回している“マーズ・オデッセイ”が、地球との通信を中継することになっていました。

でも、リアクションホイール(安定装置)の不具合により、“マーズ・オデッセイ”は“キュリオシティ”の降下をモニタできる軌道から外れてしまったんですねー

トラブルは7月11日に発生し“マーズ・オデッセイ”はセーフ・モードに入ってしまいます。
このまま軌道修正を行わなければ、“キュリオシティ”着陸の2分後に上空を通過することになります。

なので、“マーズ・オデッセイ”は24日に軌道修正を行うことに… 結果、軌道修正スラスタを6秒間噴射して6分間分の前進に成功しました。

“マーズ・オデッセイ”は2001年から火星を周回している探査機で、
これまでに探査車“スピリット”、“オポチュニティ”や着陸機“フェニックス”の通信中継を行ってきました。

ESAの“マーズ・エクスプレス”とNASAの“マーズ・リコナサンス・オービター”も、降下中の“キュリオシティ”から電波を受信することになっています。

でも、“マーズ・リコナサンス・オービター”はデータを記録して再生することしか出来ないし、
“マーズ・エクスプレス”の軌道からは、着陸の終盤を見ることができません。

なので、“マーズ・オデッセイ”のリアルタイム中継が必要なんですねー
上手くいけば“キュリオシティ”着陸成功の確認シグナルは、“マーズ・オデッセイ”を経由して「日本時間8月6日14時31分」に地球に届く予定です。

でも、“マーズ・オデッセイ”が着陸地点上空に来れない場合には、“キュリオシティ”からの信号が地球に届くまでに数時間もかかるかもしれません…