宇宙のはなしと、ときどきツーリング

モバライダー mobarider

隣の県なのに遠回りして…  岡山“ぶたかば重”ツーリング

2014年05月31日 | バイク・旅・ツーリング
通過することはあるんですがねー
隣にあるのに、あまり行って無かった岡山県。
今回の目的は、この岡山県を走って、B級グルメ“ぶたかば重”なるものを食べてこよう! です (*^_^*)

ターゲットは天気予報が晴れな5月の最終日。 ただ岡山に直行っていうのも芸が無いので、遠回りして淡路島と四国を経由、明石海峡大橋・大鳴門橋・瀬戸大橋の3つの橋を渡ることにしました。

○○○


出発は6時過ぎ、
まずは朝ごはんを食べに徳島県の鳴門へ!

予想では、明石海峡大橋・大鳴門橋からドバーっと海が見えるはずが、霧とゴーグルに付く水滴のせいで何も見えず…
さらに鳴門北で高速を降りて走った県道183号も霧でNG、海を見ることなく四国上陸となりました。

国道11号を少し走ってお日様が出てきたところで、1年振りの“びんび屋”さんに到着です。

ここは新鮮で美味しい魚がうりのお店。
なかでも“はまちの刺身”がおすすめなんですねー

入り口に「本日のおすすめ」もあるんですが、迷わず、刺身とご飯、味噌汁が付いている“はまち刺身定食”を注文。
厚めに切られた“はまち”は歯応えがあって、ほんのり甘いんですよねー
あと、自分が楽しみにしていたのは、“わかめが一杯の味噌汁”です。 沢山の“わかめ”も魅力的なんですが、なんといっても魚の出汁が効いている味噌汁が、やさしい味なんですねー

贅沢な朝ご飯を食べたあとは、海沿いを国道11号で走り、引田から国道377号で山の中へ
景色がイイってわけじゃないけど、車が少ないので自分のペースでスイスイ行けました (^^♪

とちゅう高松空港の標識が見えた辺りで「小腹すいたなー」ってなことに…
そう、ココはもう“うどん県”香川です。
「うどん食べなあかんやーん」っということで、釜たまうどんを食べに“山越うどん”さんへ。

ほぼルート沿いにあるので、時間のロスも誤差レベル。
ただ時刻は11時、超人気店なので行列が出来ていたらアウトです。
幸いにも行列は無し。 そして注文したのは、小腹にちょうどいいトッピング無しの“釜たま小”。
釜からゆであがった麺を、そのまま卵とあえネギをのっけて手渡されるまで1~2分。
このアツアツの釜玉に、ダシをかけて食べるとウマーなんですねー
自分は、おろし生姜を入れてさらにウマーでした (^^♪

この後、瀬戸大橋を渡るため国道32号~県道22、191号~国道438号で坂出へ
もちろん霧は無いので、瀬戸内の海がドーンっと見渡せました (^o^)

橋を渡った直後の児島で高速を降ると国道430号へ、
日差しが強い中、しばらくは県道398号で工場地帯を走ることになります。
トラック多いし、スピード出ないし… ストレス蓄積しながらの我慢の走りでした。

国道2号に出て少し走ると右折、車の少ない県道64号を北上して山の中へ入って行きます。
そして、クネクネした山道を上って見えてくるのが“国立天文台 岡山観測所”なんですねー

宇宙好きの自分はワクワクしながら受付で記帳。
そして待望の1.88メートル望遠鏡を見学(なんでも国内最大らしいです)。
ただ、1.88メートル望遠鏡はガラス越しにしか見れないのが残念…
かわりに15センチ望遠鏡で太陽面を見たのですが、プラネタリウムと4次元デジタル宇宙シアターは時間の関係で諦めました。

西はりま天文台にある“なゆた”望遠鏡は2メートルじゃなかったかなー っと疑問を持ちながら山を下り、
お次の目的地は、日本最古のお城かもしれない“鬼ノ城”へ

飛鳥時代に造られた山城なので、バイクをとめた後に山歩きが始まるんですねー
城壁が山を一回り取り囲んでいて、西の門~南の門~東の門と歩いたところで体は限界に…

中央部にある遺構跡を抜けてショートカット、1時間半の山歩きは終了です。
ただ眺望は最高! 岡山平野が一望できました (^o^)

お次が、メインイベントの岡山B級グルメ“ぶたかば重”なんですが、
山歩きでバテた体が求めているのは水分… 食欲なんて無く、惰性でバイクを走らせてました。

バイクで走っていると風が心地良く、“かばくろ”さんに着いたころには体調復活です。
初めての“ぶたかば重”はベーシックな1枚のせを注文。

豚のバラ肉に甘めのタレを付け焼きしているのですが、脂っぽくなくて香ばしくて美味しい!
お肉の量はバテた体には、ちょうどイイ感じ、普段だと2枚のせぐらいがイイかもしれません。

さて、ツーリングのメインイベントも終了したので、スッキリしてから家路に着きたいですよねー
時刻はまだ5時過ぎ、なので帰り道にある湯郷新温泉の美作町営露天風呂へ立ち寄ってきました。

国道から1分ほど入った、川沿いにある町営露天風呂は300円也。地元の方が数人入っているだけなので、のんびりと疲れを落とせました。

ここまでは良かったんですねー
でも、美作から乗った中国自動車道で虫が寄ってくる寄ってくる(-_-;)
宝塚に着いた頃にはゴーグルが虫の集団墓地に… なんか入浴後のスッキリがネットリに変わった感じ…

明石海峡大橋・大鳴門橋・瀬戸大橋と3つの橋を渡り、はまち刺身・釜玉うどん・ぶたかば重を食らって、2時間の山歩きもした今回の欲張りツーリング。
隣の県へ行って帰ってくると、走行距離は530キロになりましたー\(^o^)/



火星の傷跡の衝突時期を特定

2014年05月30日 | 火星の探査

NASAの火星探査機“マーズ・リコナサンス・オービター”が撮影した写真。
この1枚に衝突跡(白枠の中央)が見つかり、アーカイブ画像の調査から衝突の時期が分かりました。

上段左の画像が2012年3月27日午後で、右が翌28日午後の撮影。
なので、その間に隕石が飛来して衝突していたことになるんですねー

衝突跡の黒ずんだ部分は、幅が約8キロもあるそうです。

NASAによると、“マーズ・リコナサンス・オービター”が撮影した写真から、約400の新しい衝突跡が、
衝突前と後の画像を基に確認されているのですが、1火星日(24.7時間)の範囲内で時期が特定されたのは、今回が初めてのことだそうです。

3回目の冬眠から目覚めた宇宙ヨット“イカロス”

2014年05月29日 | 宇宙 space
2014年6月26日、JAXAの宇宙科学研究所“イカロス”運用チームが、
小型ソーラー電力セイル実証機“IKAROS(イカロス)”が、昨秋以来の冬眠状態から覚め、地上で実証機からの電波を受信したと発表しました。
小型ソーラー電力セイル実証機“イカロス”

“イカロス”は、太陽の光の力をセイル(帆)に受けて宇宙を航行する技術を実証する、世界初のソーラー電力セイル実証機です。

実証機本体の周囲に、長辺14メートルの台形のセイル4枚を展開し、
航行技術の取得と、セイルに貼り付けられた薄膜太陽電池での発電を行っています。

2010年5月21日に金星探査機“あかつき”と共に、H-IIAロケット17号機で種子島宇宙センターから打ち上げられ“イカロス”は、
予定のミッションを終えて2011年からは、後期運用を行っていました。

現在は、太陽の周りを約10か月で公転。
うち7か月程度は太陽電池の電力発生量が低下するので、
搭載機器を休眠状態にする冬眠モードになるんですねー

2013年6月20日には、2回目の冬眠モードから目覚めた“イカロス”からのデータを受信。
さらに2013年12月には、再度冬眠モードに入っていました。

2014年は、4月の途中から冬眠モードから目覚めた状態にあると予想され、
姿勢・軌道の予測に基づき探索したところ、5月22日に“イカロス”の電波を受信することができたんですねー

運用チームの発表では、地球からの距離は約2億3千万キロの場所にあるんだとか…
6月ごろまでに“イカロス”の状態を確認するためのデータを継続して取得し、
解析作業を行うようですよ。

惑星系を作る原子惑星系円盤の構造とは…

2014年05月27日 | 宇宙 space
野辺山と南米チリの電波望遠鏡を用いて行われた、
太陽の約2倍の質量を持つ天体に付随する原始惑星系円盤の観測から、
ガスの密度分布と温度分布の構造が明らかになりました。

各図上段の黒曲線が、観測で検出された円盤からの放射。
緑曲線が、理論計算の結果。
各図下段は、上段観測結果(黒曲線)と理論計算結果(緑曲線)の差を、それぞれ表したもの。
差が小さいほど観測と理論が一致していることを示している。

地球や木星をはじめとする惑星は、原始惑星系円盤と呼ばれるガスとチリでできた、円盤状の天体の中で形成されると考えられています。

なので、惑星や惑星系がどのように形成され、
現在見られる私たちにの太陽系が、どのようにして形成されたのかを理解するには、
この母体となる原始惑星系円盤を詳しく調べることがとても重要になります。

今回、国立天文台の研究チームが観測したのは、
“おうし座”にある太陽の約2倍の質量を持つ、恒星“MWC 480”に付随する原始惑星系円盤。
野辺山の45メートル電波望遠鏡と、南米チリのASTE10メートル電波望遠鏡が用いられました。

その結果、円盤内のガスの密度分布と、温度分布の構造が明らかになったんですねー

複数の理論計算によって観測結果を再現したところ、
中心星の光が直接当たる円盤表面付近では高温で、光が届きにくい円盤内部では低温になり、
厚さ方向に温度勾配があることが分かりました。

また、これまで考えられていたより、はるか遠くまでガスが薄く広がっていることも分かったんですねー

円盤の外縁部では、円盤内縁部からガスやチリがゆっくりと移動…
やがて宇宙空間に散らばって、現在見られる私たちの太陽系のような、ガスが晴れた惑星系が形成されたと考えられています。

国内にある電波望遠鏡と異なり、ASTE望遠鏡はサブミリ波という種類の電波を受信できます。
このサブミリ波での観測は、原始惑星系円盤のように、比較的濃く高温な状態にあるガスをより効率的にとらえることができるんですねー

その結果、これまで検出が困難だった星から、
より遠方に広がったガスまでを、とらえることに成功しています。

さらに、世界最大の解像度を誇るALMA望遠鏡によって、
他の天体でもこのような円盤構造が示されていて、
今回の観測は、その先駆的な役割を果たしたといえるんですねー

チリに隠れたブラックホールを持つ銀河は、群れて分布する?

2014年05月27日 | 宇宙 space
NASAの赤外線天文衛星“WISE”の観測から、
チリに隠れたブラックホールを持つ銀河は、隠れていないブラックホールを持つ銀河より、
群れて分布する傾向にあることが分かりました。

チリの有無は、単なる見かけ上の違いと考えられてきたのですが、何か別の理由があるのかもしれないんですねー


ほとんどの大規模な銀河には、その中心核に超巨大質量のブラックホールがひそんでいます。
その一部は、周囲のガス物質を重力で引き寄せて、膨大なエネルギーを放出し明るく輝く“活動銀河核”として観測されています。

これらの“光るブラックホール”は、本質的には全て同じはずなんですが、
チリでさえぎられたものと、そうでないものとがあるんですねー

これは、「ブラックホールを取り囲むドーナッツ構造の見かけの傾きの違い」によるというのが、これまでの一般的な見方でした。
これまでブラックホールを取り巻くチリのドーナッツ構造の傾きが、
見かけの違いを生む要因として考えられてきました。

でも、“WISE”が観測した17万を越す“活動銀河核”のデータから、
チリにさえぎられたブラックホールの方が、むき出しのブラックホールに比べて、
より群れている傾向があることが分かってきたんですねー

もし見え方の違いが、ドーナッツ構造の傾きによるものなら、
それぞれの分布はランダムになるはずです。
ただ、今回の結果が偶然でないとすれば、
チリの有無に影響する別の理由を検討する必要が出てくることに…
銀河の群れ全体を大きく取り囲む“ダークマター”(紫色)。
“WISE”による“ろ座銀河団”の画像を強調処理したもの。

また、銀河を取り囲む直接観測できない未知の重力源“ダークマター”も、分布の違いに関わっている可能性もあります。

チリに覆われたブラックホールを抱く銀河が群れをなしているということは、
その群れを取り巻く、より大規模な“ダークマター”の構造があるということにもなります。

“ダークマター”自体が、ブラックホールを隠すわけではないのですが、
その重力が何らかの作用を起こしているのかもしれませんね。