2013年夏に、天の川銀河中心の巨大質量ブラックホールに近づいたガス雲がありました。
このガス雲“G2”が、
以前観測されたもう1つのガス雲と、ひとつながりである可能性があり、
長大なガス流の一部かもしれないんですねー
2013年夏、天の川銀河中心の巨大質量ブラックホールのそばを、
ガス雲“G2”が通過するようすは、興味深い観測対象として注目を集めました。
ただ、この“G2”がガス雲ではなく「連星が合体してできた巨大星ではないか」
という研究成果が、今月発表されるんですねー
そして対照的な観測結果として新たに発表されたのが、
「長大なガス流の一部かもしれない」という研究成果になります。
この研究では、南米チリの超大型望遠鏡“VLT”を用いて赤外線観測を行っています。
すると、“G2”がブラックホールの強い重力で引き裂かれているようすがとらえられ、
その形と軌道は予測通りのものでした。
さらに、2004年~2008年の観測データから、
ブラックホール周囲のもう1つのガス雲“G1”に着目し、
星間物質による接近後の減速も考慮しながら計算したところ、
“G2”とひじょうに似た軌道を持つことが分かるんですねー
“G1”と“G2”は、どうやらひとつながりのガス雲の一部で、
“G1”は“G2”より13年早い、2001年にブラックホールを接近通過。
このガス流は、
ブラックホールから離れた銀河円盤内の大質量星から、
100年ほど前に放出された恒星風が由来のようです。
ブラックホールに接近した時の“G2”には、
予想に反してX線での増光が見られなかったのですが、
ガス流の一部だとすれば説明がつくのかもしれません。
このガス雲“G2”が、
以前観測されたもう1つのガス雲と、ひとつながりである可能性があり、
長大なガス流の一部かもしれないんですねー
2013年夏、天の川銀河中心の巨大質量ブラックホールのそばを、
ガス雲“G2”が通過するようすは、興味深い観測対象として注目を集めました。
ただ、この“G2”がガス雲ではなく「連星が合体してできた巨大星ではないか」
という研究成果が、今月発表されるんですねー
そして対照的な観測結果として新たに発表されたのが、
「長大なガス流の一部かもしれない」という研究成果になります。
この研究では、南米チリの超大型望遠鏡“VLT”を用いて赤外線観測を行っています。
すると、“G2”がブラックホールの強い重力で引き裂かれているようすがとらえられ、
その形と軌道は予測通りのものでした。
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2006年と2008年に“”VLTで観測したガス雲とその軌道。 |
さらに、2004年~2008年の観測データから、
ブラックホール周囲のもう1つのガス雲“G1”に着目し、
星間物質による接近後の減速も考慮しながら計算したところ、
“G2”とひじょうに似た軌道を持つことが分かるんですねー
“G1”と“G2”は、どうやらひとつながりのガス雲の一部で、
“G1”は“G2”より13年早い、2001年にブラックホールを接近通過。
このガス流は、
ブラックホールから離れた銀河円盤内の大質量星から、
100年ほど前に放出された恒星風が由来のようです。
ブラックホールに接近した時の“G2”には、
予想に反してX線での増光が見られなかったのですが、
ガス流の一部だとすれば説明がつくのかもしれません。