ブラックホールの周囲から噴出する、
渦巻く超高速ガス流の温度が急速に変化している様子が、
初めてとらえられました。
ブラックホールの近くに移動するコンパクトなX線源“コロナ”
多くの銀河の中心には、太陽の数百万倍から数十億倍もの質量を持つ、
超大質量ブラックホールが存在していると考えられていて、
ブラックホールは強力な重力で貪欲にガスやチリなどを飲み込んでいます。
こうしたブラックホールの周囲を取り巻く円盤からは、
超高速ガス流の「風」が吹き出していて銀河中に吹き荒れているんですねー
今回、ケンブリッジ大学の研究チームが、
NASAのX線天文衛星“NuSTAR”で超大質量ブラックホールを観測し、
この風の温度が数時間で急激に上下していることを明らかにしています。
風の中に存在する様々な物質によってX線が吸収される様子を調べると、
鉄やマグネシウムといった風の構成要素を知ることができます。
破壊だけではない? ブラックホールのジェットに鉄やニッケルが…
その観測中、吸収の特徴が数時間で消えたり、
再び現れたりしていることも分かりました。
これは、X線によって風が加熱され高温になったため吸収が起こらなくなったり、
風の温度が下がって再び吸収が起こるようになるという変化によるものと考えられます。
今回、風がブラックホールと反応を起こしている様子が始めて観測されました。
この風が、どのようにして形成され、強力になるのか、
どこにあるのか、密度や継続時間はどのくらいか、といったことを調べていけば、
ブラックホールと母銀河との相互作用に関する理解が進むのかもしれませんね。
こちらの記事もどうぞ
新現象を発見! ブラックホール近傍から噴き出す電波ジェットのふらつき
渦巻く超高速ガス流の温度が急速に変化している様子が、
初めてとらえられました。
ブラックホールの近くに移動するコンパクトなX線源“コロナ”
多くの銀河の中心には、太陽の数百万倍から数十億倍もの質量を持つ、
超大質量ブラックホールが存在していると考えられていて、
ブラックホールは強力な重力で貪欲にガスやチリなどを飲み込んでいます。
こうしたブラックホールの周囲を取り巻く円盤からは、
超高速ガス流の「風」が吹き出していて銀河中に吹き荒れているんですねー
今回、ケンブリッジ大学の研究チームが、
NASAのX線天文衛星“NuSTAR”で超大質量ブラックホールを観測し、
この風の温度が数時間で急激に上下していることを明らかにしています。
超大質量ブラックホール(イメージ図)。 内側領域(ピンク)からはX線が放射され、周囲を取り巻く円盤からは超高速風(薄紫の線)が噴き出している。 |
風の中に存在する様々な物質によってX線が吸収される様子を調べると、
鉄やマグネシウムといった風の構成要素を知ることができます。
破壊だけではない? ブラックホールのジェットに鉄やニッケルが…
その観測中、吸収の特徴が数時間で消えたり、
再び現れたりしていることも分かりました。
これは、X線によって風が加熱され高温になったため吸収が起こらなくなったり、
風の温度が下がって再び吸収が起こるようになるという変化によるものと考えられます。
今回、風がブラックホールと反応を起こしている様子が始めて観測されました。
この風が、どのようにして形成され、強力になるのか、
どこにあるのか、密度や継続時間はどのくらいか、といったことを調べていけば、
ブラックホールと母銀河との相互作用に関する理解が進むのかもしれませんね。
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