衝突の最終段階にある銀河の観測から、
銀河同士が衝突した後に、高い確率でガスの円盤構造が作られることが、
初めて確かめられました。
太陽系が属する天の川銀河は、
約1000億個の星と大量のガスやチリが集まった天体で、
渦巻構造を持つ円盤が特長的な銀河です。
そして宇宙に存在する銀河の7割以上が、
こうした円盤部を持つ“円盤銀河”だと考えられています。
一方、数千億個の星が楕円体状に集まった“楕円銀河”も存在します。
こうした銀河は、周囲の銀河と衝突を繰り返しながら、
変化と進化を遂げてきたと考えられています。
でも、衝突の結果どのような形の銀河が作られるのかは、
これまで観測されたことがなく、はっきりと分かっていませんでした。
今回の研究では、
アルマ望遠鏡、ミリ波干渉計(CARMA)、サブミリ波干渉計(SMA)による観測などから、
衝突の最終段階にある銀河を調査。
すると、30天体で分子ガスからの電波が検出され、
そのうちの24天体では、分子ガスが円盤状に分布していたんですねー
つまり、少なくとも約4000万~6億光年の比較的に近い宇宙では、
銀河衝突によって、分子ガス円盤が作られるということが明らかになることに…
衝突の最終段階にある銀河に、高い割合でガス円盤が存在することを、
始めて観測により確認したことになります。
さらに、ガス円盤が銀河中心の周りを回転していることや、
24天体のうちほぼ半数で、分子ガスの円盤が銀河中心部に密集した星の集団よりも、大きく広がっていることも分かりました。
銀河同士が衝突した後に、高い確率でガスの円盤構造が作られることが、
初めて確かめられました。
円盤銀河“M31”(左)と、楕円銀河“NGC 1316”(右) |
太陽系が属する天の川銀河は、
約1000億個の星と大量のガスやチリが集まった天体で、
渦巻構造を持つ円盤が特長的な銀河です。
そして宇宙に存在する銀河の7割以上が、
こうした円盤部を持つ“円盤銀河”だと考えられています。
一方、数千億個の星が楕円体状に集まった“楕円銀河”も存在します。
こうした銀河は、周囲の銀河と衝突を繰り返しながら、
変化と進化を遂げてきたと考えられています。
でも、衝突の結果どのような形の銀河が作られるのかは、
これまで観測されたことがなく、はっきりと分かっていませんでした。
今回の研究では、
アルマ望遠鏡、ミリ波干渉計(CARMA)、サブミリ波干渉計(SMA)による観測などから、
衝突の最終段階にある銀河を調査。
電波望遠鏡で観測した衝突銀河のガス分布。 赤色の領域は遠ざかる方向に、 青色は近づく方向に移動しているので、 回転運動をしているのが分かる。 |
すると、30天体で分子ガスからの電波が検出され、
そのうちの24天体では、分子ガスが円盤状に分布していたんですねー
つまり、少なくとも約4000万~6億光年の比較的に近い宇宙では、
銀河衝突によって、分子ガス円盤が作られるということが明らかになることに…
衝突の最終段階にある銀河に、高い割合でガス円盤が存在することを、
始めて観測により確認したことになります。
さらに、ガス円盤が銀河中心の周りを回転していることや、
24天体のうちほぼ半数で、分子ガスの円盤が銀河中心部に密集した星の集団よりも、大きく広がっていることも分かりました。