太陽よりもやや小さく低温ながらも、太陽と同じスペクトル型(G型)の星があります。
それは地球から12光年彼方に輝く3等星“くじら座τ星”。
距離が近いこと、太陽に似ていることから、
地球外知的生命体探査計画“オズマ計画”のターゲットの1つとして選ばれるなど、
研究対象として興味深く、様々なSFの舞台としても取り上げられてきた天体です。
もうすぐ見つかる? 第2の地球探索
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2f/6c/396d7253b247e6a8097580a5ecd29bd4.jpg)
今回、この“くじら座τ星”の周りに、地球と同程度の質量を持つ系外惑星が4つ発見されました。
南米チリのヨーロッパ南天天文台ラ・シーヤ観測所と、
ハワイのケック望遠鏡の観測データから系外惑星が見つかった。
太陽系に近いところにある太陽に似た星の周りに見つかったものとしては、
最小クラスの系外惑星になるそうです。
ドップラーシフト法
検出には、惑星の重力で主星がわずかにふらつく動きを検出する、
“ドップラーシフト法”が用いられました。 主星とは惑星系の中心にある恒星。
ただ、“くじら座τ星”のふらつきを観測するには、
1秒当たり30センチというわずかな動きの変化を検出できるだけの技術が必要になります。
惑星が小さければ主星に惑星が及ぼす重力も小さくなるので、
主星のふらつきを検出することがいっそう難しくなるということです。
さらに、観測データが惑星由来のシグナルなのか、
主星由来なのかの違いを見分ける必要もあるんですねー
今回の研究では、観測波長を変えると主星の活動が異なって見えることを利用し、
惑星のシグナルから恒星の活動を分離することに成功。
これにより、惑星によって引き起こされるふらつきと、
活動が活発な恒星の表面によって引き起こされる現象との違いが、
徐々に見分けられるようになりました。
この方法で、2013年にとらえられ惑星からのものと思われていたシグナルのうち2つを除外、
そのうえで、どう見ても少なくとも4つの岩石惑星が存在していることが分かってきます。
12光年先に第2の地球を発見?
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/28/fd/d908a6568a9cc932fc8247b37b94a121.jpg)
見つかった4つの惑星のうち外側の2つはハビタブルゾーンに位置するスーパーアースで、
表面には水が液体で存在できる環境が存在すると考えられます。
ハビタブルゾーンとは、恒星からの距離が程良く、
惑星表面に液体の水が存在できる領域。生命が存在できる範囲。
ただ、主星の周りには巨大なデブリ(惑星形成材料の残骸)の円盤があるので、
惑星は小惑星や彗星と衝突を繰り返すことに… なので生命に優しくない環境なのかもしれません。
そうとはいえ、今回わずかなふらつきを検出できたことは、地球のような惑星探しにおいて、
また地球のような惑星との比較から地球上にある生命の居住を許す環境への理解を深める上で、
画期的な成果といえますね。
こちらの記事もどうぞ
40光年彼方に見つかった地球サイズの7つの惑星
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/02/29/fc66b91a5f1f351ac075325266db77f2.jpg)
それは地球から12光年彼方に輝く3等星“くじら座τ星”。
距離が近いこと、太陽に似ていることから、
地球外知的生命体探査計画“オズマ計画”のターゲットの1つとして選ばれるなど、
研究対象として興味深く、様々なSFの舞台としても取り上げられてきた天体です。
もうすぐ見つかる? 第2の地球探索
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2f/6c/396d7253b247e6a8097580a5ecd29bd4.jpg)
今回、この“くじら座τ星”の周りに、地球と同程度の質量を持つ系外惑星が4つ発見されました。
南米チリのヨーロッパ南天天文台ラ・シーヤ観測所と、
ハワイのケック望遠鏡の観測データから系外惑星が見つかった。
太陽系に近いところにある太陽に似た星の周りに見つかったものとしては、
最小クラスの系外惑星になるそうです。
![]() |
“くじら座τ星”の周りに発見された4つの惑星(上)と、太陽系の内惑星(下)を比較したイラスト。 |
ドップラーシフト法
検出には、惑星の重力で主星がわずかにふらつく動きを検出する、
“ドップラーシフト法”が用いられました。 主星とは惑星系の中心にある恒星。
ただ、“くじら座τ星”のふらつきを観測するには、
1秒当たり30センチというわずかな動きの変化を検出できるだけの技術が必要になります。
惑星が小さければ主星に惑星が及ぼす重力も小さくなるので、
主星のふらつきを検出することがいっそう難しくなるということです。
さらに、観測データが惑星由来のシグナルなのか、
主星由来なのかの違いを見分ける必要もあるんですねー
今回の研究では、観測波長を変えると主星の活動が異なって見えることを利用し、
惑星のシグナルから恒星の活動を分離することに成功。
これにより、惑星によって引き起こされるふらつきと、
活動が活発な恒星の表面によって引き起こされる現象との違いが、
徐々に見分けられるようになりました。
この方法で、2013年にとらえられ惑星からのものと思われていたシグナルのうち2つを除外、
そのうえで、どう見ても少なくとも4つの岩石惑星が存在していることが分かってきます。
12光年先に第2の地球を発見?
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/28/fd/d908a6568a9cc932fc8247b37b94a121.jpg)
見つかった4つの惑星のうち外側の2つはハビタブルゾーンに位置するスーパーアースで、
表面には水が液体で存在できる環境が存在すると考えられます。
ハビタブルゾーンとは、恒星からの距離が程良く、
惑星表面に液体の水が存在できる領域。生命が存在できる範囲。
ただ、主星の周りには巨大なデブリ(惑星形成材料の残骸)の円盤があるので、
惑星は小惑星や彗星と衝突を繰り返すことに… なので生命に優しくない環境なのかもしれません。
そうとはいえ、今回わずかなふらつきを検出できたことは、地球のような惑星探しにおいて、
また地球のような惑星との比較から地球上にある生命の居住を許す環境への理解を深める上で、
画期的な成果といえますね。
こちらの記事もどうぞ
40光年彼方に見つかった地球サイズの7つの惑星
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/02/29/fc66b91a5f1f351ac075325266db77f2.jpg)