青春というのは、何もない。映画『夜のピクニック』(もちろん原作も)で描かれるのも「80キロの道のりを24時間かけて歩く、地方高校のイベント“歩行祭”」という「ただそれだけ」の一夜の物語で、一組の異母兄弟のストーリーが軸になっているとはいえ、それすらも思春期ゆえに突き放して語ってしまう視線があり、むしろそれが青春らしさを醸しだしている。何もないってのが素晴らしい。だから「ゴール」の瞬間に、彼らは「スタート」するのだ。とても可愛らしい青春映画で、主演の田部未華子も可愛い。この映画の中で異彩を放っているのが、テンション高めな演技を要求されるロック少年を演じている柄本祐だ。
ということで、有楽町のムービーアイで、『夜のピクニック』の柄本祐くんを取材。小学生の頃観た『座頭市』で映画監督に憧れたというが、普通『座頭市』で勝新よりも三隅研次にかっこよさを見出す小学生というのもなかなかいないと思うが、これも家庭環境か。まだ19歳だが、とても見出しになりやすい言葉を自然に語ってくれる好青年。帽子をかぶって、リュックを背負うとやっぱり19歳だけれども。
インタビューは10月号(9月発売)に掲載予定。
ということで、有楽町のムービーアイで、『夜のピクニック』の柄本祐くんを取材。小学生の頃観た『座頭市』で映画監督に憧れたというが、普通『座頭市』で勝新よりも三隅研次にかっこよさを見出す小学生というのもなかなかいないと思うが、これも家庭環境か。まだ19歳だが、とても見出しになりやすい言葉を自然に語ってくれる好青年。帽子をかぶって、リュックを背負うとやっぱり19歳だけれども。
インタビューは10月号(9月発売)に掲載予定。