徒然地獄編集日記OVER DRIVE

起こることはすべて起こる。/ただし、かならずしも発生順に起こるとは限らない。(ダグラス・アダムス『ほとんど無害』)

tribeとsociety

2010-11-04 18:40:21 | SHIMIZU S-Pulse/清水エスパルス06~10
以前も書いたことがあるけれども、やはりエスパルスが現在のような極端な状況になると、自分が清水系のフォロワーを積極的にフォローしていない理由を実感してしまう。オレ自身がエスパルスに関してはそんなに甘いことは書かないから気分良くない人もいるだろうけど(まあ、ブログに書いている内容はかなり大甘で感情的なのは自覚しているが)。

やっぱり…例えば自分にとって音楽系のフォロワーはある意味tribeだと思うけど、サポーターという集団はどうしたってsocietyなんだ。
いや、もちろんフォローして頂いている清水サポーターの方は共感できる方が多いので別のリストに入れて読んでいます…いますが、最近のエスパルス関連のタグで大半を占める感情的な意見というのは、もはや2ちゃんと大差ないと感じているのも確かなんだな。
エスパルス(サポーター)がtribeになるにはまだ時間がかかる…。

<フィル・オクス>メモ

2010-11-04 05:27:17 | Music
<そして1975年10月23日、フィルのホームグラウンドのひとつであるグリニッジ・ヴィレッジのガーズ・フォーク・シティのオーナーのマイク・ポルコの誕生日を祝うコンサートで歌ったのを最後に彼は人前で歌うことをやめてしまう・その年の末から始まるボブ・ディランのローリング・サンダー・レヴューにも、フィルはボブに誘われて参加する予定だったが、とても歌える状態ではなかったらしい。
 そして1976年4月9日、フィル・オクスはクィーンズのファー・ロッカウェイにある妹の家で首をつって自殺してしまう。彼は前の年の12月からそこに住んでいたということで、もっぱらの悩みは、声が潰れてしまったことより(※)、言葉が浮かんで来なくて歌が作れなくなったことだった。
 アルコールに溺れての自殺だったという人もいるが、一方ではフィルの死に疑惑を持つ人もいる。彼はどうやらCIAにマークされていたらしく、南米でも、イギリスでも、アイルランドでも、すべて行き先を知られていて、すぐに逮捕されたり、国外追放処分にあっていた。アフリカの事件も、フィル・オクスの“声”を奪おうと誰かが仕組んだものではないかと見ることができ、その疑惑はいまだに晴らされていない。それにニューヨークでの自殺にしても、CIAやFBIは反体制派の人間を自殺へと追い込む謀略手段を持っていて、フィルの死はそれと関係あるのではないかという意見もある。彼の死後にフォークウェイズ・レコードから発売された「インタビューズ・ウィズ・フィル・オクス」というインタビュー・アルバムのライナー・ノーツで、元ブロードサイド誌の編集に携わっていたゴードン・フリーゼンは、「プロテスト・シンガーになるのは危険なことである」と書いている。>
(中川五郎・1990年1月/Phil Ochs「REHEARSALS FOR RETIREMENT」ライナーノーツより)
※1973年、タンザニアの社会主義国家視察の目的でアフリカを訪れたフィルは暴漢に襲われ、声帯をほとんど損傷する大怪我を負った。

・“プロテスト・シンガー”が言葉が浮かんで来ない時代。過去?←→現在
・“それ”が一体音楽である必要はあるのか。
・鮮明なディランとの対比。
・2010年現在、“それ”は今でも音楽でなければならないのか。



合理と非合理/「宗教なんかこわくない!」

2010-11-04 02:01:16 | Osamu Hashimoto
<なんであれ、人は非合理を信じたりはしない。「非合理だから、目をつぶって信じてしまう」のではない。合理的だからこそ、“信じる”ということが可能になるのである。人間はそんなにバカではない。そして、一度信じてしまったら最後、その合理性がご破算になってもまだ信じようとして、「非合理を信じている」という悲惨を迎えるのである。人というものは、そのように愚かな生き物である。
愛情とは、「非合理になってしまったとしても、それをまだ信じていたい」と思う心である。人はそのように、自分が可愛いのである。非合理になったものを愛しているのではない。なくしたくないものは、合理的だと思って信じた、その時の気持である。その時の、「自分と他とが一体になれた」という、至福の記憶である。人間が“頭で考えるだけの生き物”なら話は簡単だが、人間はまた、“心で検証する生き物”なのである。だから、いつの間にか頭が置き去りをくらって、「非合理を信じている浅ましさ」を露呈してしまうのである。>
(橋本治「宗教なんか怖くない!」マドラ出版)


宗教なんかこわくない!
<オウム真理教事件とはなんなのかいや、そもそも宗教とは。緊急出版。悩める若者たちに、会社人間の大人たちに、ワイドショーばかりの主婦たちに。時代を読み解く渾身の書き下ろし440枚。><オウム真理教事件とは、遅れてきた田中角栄信仰とオタク予備軍のしでかした、バブル末期の犯罪である。オウム事件にみる日本のすがた、宗教とは何かを語り、時代を鋭く読み解く。>

登録情報
単行本:307ページ
出版社:マドラ出版 (1995/07)
ISBN-10:4944079052
ISBN-13:978-4944079056
発売日:1995/07
商品の寸法:18.8x12.2x2cm