徒然地獄編集日記OVER DRIVE

起こることはすべて起こる。/ただし、かならずしも発生順に起こるとは限らない。(ダグラス・アダムス『ほとんど無害』)

清水エスパルスはチャンピオンになりたいのか

2011-09-03 05:39:17 | SHIMIZU S-Pulse/清水エスパルス11~14
代表のワールドカップ予選でリーグがブレイクの最中、眞田雅則GKコーチの一時休養と前名古屋コーチのハーフナー・ディドのトップチームコーチに就任が発表された。
エスキョクのシモーネさんがリュングベリ発表のあと「まだ何かある」と書いていたのはおそらくこの事なのだろう。眞田さんについては体調不良ということなのだろうし、正GKが安定せずに0-4の3連敗という直近のショッキングな敗退が続いていたことも少なからず影響しているのかもしれない(これは眞田さんの申し出ではなく、クラブ側からの提案だという)。
一方、ディドはやはりアフシンのリクエストなのだろうか。監督の意向を受けてウインドーや補強にここまでしっかり対応していたフロントというのはちょっと記憶にない。

11月に就任発表はしていたとはいえ、合流直前までアジア大会でナショナルチームの指揮を執っていたのだから、スタッフやプレーヤーについてはほとんどフロント任せだったのだろうし、ここ一ヶ月の動きというのは開幕から半年経ってようやくアフシンが望む体制に整ってきたと言えるのだろう。
一時はビルバオ化を揶揄されてきた清水だがこれは驚くべき国際化である。というかですね、いつの間に「クラブの国際化」がテーマになっていたのか、ちょっと記憶にない。少なくとも、この一連の動きではっきりしたのは、アフシンがこれほどまでにネットワークを持つ監督であり、一方でフロントはアフシンが就任会見で答えたように「特別なものが必要ならばクラブは提供する」という約束をきっちりと果たしているという事実である。

約束は本当に大事です。

アフシン「自分の中で明確にしたかったのは、『清水エスパルスがチャンピオンになりたいのか』ということ。僕にとってはチャンピオンになりたいクラブで仕事をしたかったので…彼らと自分の情熱、そしてビジョンを分かち合えた時に自分にとってここが正しいクラブだと分かりました。質問はリクエストの話しですよね?そして今からクラブのこと選手のこと知って、そしてその中で何か特別なものが必要かと思ったら、その時にクラブは提供してくれると信じています」(Sの極み 1月25日付)

そしてそれは同時に、改めて清水エスパルスが<チャンピオンになりたい>ということを明確にしたアピールしたことに他ならない。この期に及んで「2、3年に一度、何かタイトル獲れればいい」(@山崎元強化部長)では済まないのである
今年はともかく、その本気だけは十分に伝わった。

眞田雅則GKコーチ 一時休養のお知らせ(公式 9月2日付
トップチームコーチにハーフナー・ディド氏就任のお知らせ(公式 9月2日付