徒然地獄編集日記OVER DRIVE

起こることはすべて起こる。/ただし、かならずしも発生順に起こるとは限らない。(ダグラス・アダムス『ほとんど無害』)

革命の行方/ヤマザキナビスコカップ Aグループ 川崎戦

2013-04-12 00:00:29 | SHIMIZU S-Pulse/清水エスパルス11~14


水曜日は等々力でナビスコカップ予選川崎戦
「ゴトビ革命」と「革命前夜」の革命対決である。
革命というのは、まずヴィジョンを打ち立て、そのメッセージを広く伝えること(出版)から始まる。その意味では、革命の萌芽だらけで、何にも成果を受け取っていないのに本を出すというのはまず「革命」的に正しいのだ(皮肉じゃないですよ)。そしてその意志を実行し、どこまで貫き通せるかが革命を成就させることができるかどうかの分かれ目となる。
有言実行で革命を進める両者が、同じように、そして同じタイミングで苦悩するような状況になっているのは皮肉だが、それもまた当然の帰結か。まあ、しかしサポーターにとってみれば悩ましいどころか、メッセージが結果になかなか結びつかないチームにキレるような人もいるんだろうけれども、革命戦士(サポーター)は理想を信じて支えるしかないわけです。
オレは理想主義者です。

すでに未勝利ロードに入っていた去年11月のリーグでの対戦でも内容的にはナビスコファイナルに近い状態の好ゲームを見せていた対戦相手。自慢の攻撃力は相変わらずも、いまだに調子に乗り切れない川崎、である。
初勝利には大いに盛り上がったのだけれども(土曜日は呑みすぎた…)、もう、とにかく、次が大切だと思っていた。
勿論予選を突破するためには結果も必要なのだけれども、初勝利のプレッシャーからもひとまず解放され、両チームとも多少メンバーを変更してきたこともあり、今回は内容が問われる。
週末には今度こそ結果も内容も問われるダービーが控えている。

内容から言えば今回はチームが確実に前進していることを確認できただけでも十分納得できるものだったと思う。
今季清水に復帰した竹内が攻撃面のアクセントとして機能していたことも確かだったし、カウンターやセットプレーに苦しめられた中で櫛引の活躍も光った。選手層という意味でも確実にチームは前進している。特に前半は顕著だったが、中盤の激しいプレスにチーム全体がキックオフ直後からゲームをコントロールしようという意志を感じられた点はポジティブに受け取れた。贔屓目を差し引いたってゲームは清水のもので、数回のカウンターとセットプレーぐらいしか川崎にはチャンスはなかったと見た。多少ペース配分に無理があったとしても(それはそれで、「若い」のだからいいのである)、それは「全力(を出し尽くして)で闘う」というメッセージである。
これには「去年の状態に戻りつつある」と感じた。去年の状態に戻りつつあるので「内容はいい(悪くない)けれども、結果がついてこない」というわけである。90分通して決定的なゴールチャンスも少なくなかった。清水並みの大量失点を繰り返している川崎相手とはいえ、ゴールは近づきつつある(勿論川崎…というか、これほどの状況になれば八宏さんだってさすがに「無失点」は強力なテーマになっているはずだ)。

しかしJ's Goalの八宏インタビューの、特にスカウティングの件は川崎を取り巻く状況の悪さを証明しているんじゃないか。清水も3月に嫌というほど味わったが、チームの状態はともかく、川崎は去年から状態よりも「状況」に悩まされていると思う…まあ結果が出なければ仕方がない面もあるんだけれども。
ていうかですね、
<Q:向こうがゴール前がうまくなかったということで安心してたところはありますか?>
この質問、スカウティングの話題で弄ばれている八宏だけじゃなくて清水にも失礼過ぎだろ…こんなんだったら清水戦以外で川崎の革命成就も祈りますよ。

そんな川崎の「革命前夜」はともかくオレたちの「ゴトビ革命」は続く。
オレとしてはゴトビ解任論のトーンダウンはもはや間違いないと思っているのだけれども、おそらく明日のダービーでその方向性が決まる。
現場へ行かないわけにはいかないじゃないか。
オレたちの「革命」の行末を決定付ける静岡ダービーはIAIスタジアム日本平で、明日土曜日17時キックオフ。


ちなみに等々力陸上競技場のメインスタンド(スタンドはすでに不使用)、思いっきり工事現場みたいな仮設でした。