徒然地獄編集日記OVER DRIVE

起こることはすべて起こる。/ただし、かならずしも発生順に起こるとは限らない。(ダグラス・アダムス『ほとんど無害』)

「3月」を越えて/ヤマザキナビスコカップ Aグループ 大宮戦

2013-04-27 01:52:28 | SHIMIZU S-Pulse/清水エスパルス11~14


火曜日はナビスコカップ予選、大宮戦
スタジアムへ向かう途中、通り過ぎていく大宮サポーターの雰囲気は悪くない。悪くないというか良い。良いというかかなり調子に乗っている(主観)。それに加えて、あんまり信憑性もないので気にすることはないのだが前日にJ's Goalの試合前投票で圧倒的大宮有利を見てしまって、結構ムカついていたのである。
それはともかく。
まあずっとゲームを観続けている人間としては3月の悲劇からは格段の成長を見せているとは思うのだが、大宮が負ける気がしなかったのも事実だろう。何てったって現在Jで一番の安定感を誇るチームである。

しかし3月の開幕戦ではそのチームから2ゴールを奪っている。そして、どう考えても勝ち越しを決めるチャンスはあった。開幕戦だったということを差し引いても、である。
やはり、あのゲームで勝ち越せなかったことが3月の悲劇を招いてしまったのではないかと思えて仕方がない。過緊張は若いプレーヤーたちの身体を縛り付け、3月の無残な戦いを強いた。開幕戦ではそれでも動いていた身体が、その後、目に見えて動けなくなっていた。
ダービー、そしてホームゲームでのバス封鎖を肯定するつもりはないが、やはり広島戦がピークだったのだろうと思う。アフシンが4月の非公開練習を決め、サポーターは全力で応援するしかない、プレッシャーの低いアウエイの鳥栖で初勝利するというのは実にわかりやすり展開ではあった。チームの状況は変わってしまったし、ナビスコ予選ということでメンバーも替わってくるわけだが、3月の開幕戦からオレたちはどこまで前進したのか、それを計る意味でも大宮戦は是が非でも観なければならないと思った。

結果、取られて追いついて勝ち越して追いつかれて突き放す、という実に劇的な展開になった。身体はあのときのように動けていたし、ゴール裏は確かに少なかったかもしれないけれども全体がハイテンションでサポートできていた。特に後半に入って投入されたバレーが、皆が期待していた「バレーらしさ」を全開させて2ゴールを奪ったことは今後の戦いの光明になった。

終了後、選手バスを待つ。いや、本当はそのまんま呑みに行こうと思ったのだけれども、3月の広島戦を思い出して待った。
林や瀬沼、キャラが声をかけるサポーターの傍に寄り、握手やサインに応える(瀬沼は本当に礼儀正しいなあ)。バレーの姿が見えると一際大きな声と拍手が起きた。
そしてアフシンはクーラーボックスからペットボトルを何本か取り出し、サポーターに向けて放り投げ、プレゼントした。オレはとにかく握手がしたかった。何人かのサポーターと握手したあとに、去り際のアフシンと握手をした。アフシンの手は柔らかかったけれども、オレは思いっきり強い握手をした。
アフシンはちょっと痛そうな顔をしたような気がするけれども、それがオレの謝罪の気持ちだ。いや、感謝かもしれないけれども。

今日は埼スタで浦和戦。日本平を除けば日本一のアウエイである。
ペトロヴィッチや柏木は「私たちのサッカーにブレはない」と言っているらしいが、もうオレたちも「ブレ」はないと思うよ。
最高のアウエイで、全力のサポートをしよう。